第9回(平成24年度)日本学術振興会賞に法学部池本准教授!!

 日本学術振興会賞は、優れた研究能力を持つ若手研究者を顕彰し、研究の発展を支援するため、2004年度に創設されました。
 対象は人文・社会科学および自然科学の全分野です。過去の受賞者には、今年ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥氏(京都大学:第三回)、数学のABC予想を証明する論文を刊行した望月新一氏(京都大学:第一回)など、日本を代表する研究者が名を連ねています。
 この名誉ある日本学術振興会賞に法学部の池本准教授が選ばれました。
 受賞の対象となった研究業績は、「欧州通貨統合(1970年から79年)-英仏の経験」 (European Monetary Integration 1970-79: British and French Experiences) です。

 受賞理由については、次のとおり、説明されています。
「 池本大輔氏は、その主著において、1970年代の欧州通貨統合の誕生期に、なぜ英国が不参加、フランスが参加という決定を下したかについて解明を試みた。その結果、従来から指摘されてきた国際戦略や経済的要因などだけでは、英仏両国の相反する決定を十分には説明できないとし、英仏両国の国内政党政治のあり方の違い(とりわけ与野党間の協力の有無)が決定的な要因であったことを、議会文書や主要政党の内部文書など、膨大な量の一次資料から詳細な検討を通じて明らかにした。
 同氏の、国際戦略や経済的要因に加えて国内政党政治の重要性を丹念に分析したアプローチは、通貨統合に限らず、欧州憲法批准問題など欧州統合をめぐる他の論点の解明にも広く応用可能な、発展性に富むものである。さらに同氏は、現在、80年代の通貨・金融統合の進展やEU憲法問題など、EU研究に精力的に取り組んでいる。
 多面的な問題関心、独創的な着想、堅実な手法をあわせもつ池本氏は、イギリス政治、EU(欧州連合)を中心とする比較政治の分野で、国際的に活躍する若手研究者であり、今後、わが国の政治学研究を主導し、国際的水準で先進的な研究を次々に遂行することが期待される。」

 明治学院大学法学部の名誉であり、ここに池本准教授の栄誉を讃えます。
 おめでとうございました。

法学部長 渡辺 充

※受賞内容については、下記のHPを参照して下さい。
http://www.jsps.go.jp/jsps-prize/ichiran_9th.html