日経GSR「学生アイディア・コンテスト」優秀賞受賞チームに法学部生5名が参加しました

日経GSR「学生アイディア・コンテスト」優秀賞受賞チームに法学部生5名が参加しました


2013年9月28日に開催された日経GSRプロジェクト「第4回GSR学生アイディア・コンテスト」(日本経済新聞主催)で明治学院大学GSR研究会チームが優秀賞を受賞しました。このチームに参加した法学部生、政治学科4年 川上果穂さん、消費情報環境法学科3年 石渡加奈子さん、政治学科3年 有賀立樹さん、政治学科3年 今井柚良さん、政治学科3年 宇佐美怜さんに今回のコンテストのこと、ゼミ活動のこと、明学の法学部を選んだ理由などについておはなししてもらいました。(インタビュー日時:2013年10月25日)インタビューの様子



当日のプレゼンテーションはストリーミングで視聴できます。
http://channel.nikkei.co.jp/business/130928_gsr/5995/" target="_blank">http://channel.nikkei.co.jp/business/130928_gsr/5995/



コンテストとプレゼンテーションの内容

川上 日経GSRアイディア・コンテストとは、日本経済新聞研究センター主催で、8大学が参加し、企業2社を選び、グローバルな社会課題を解決するためのビジネスプランを、学生が提案競争する企画で今年が4回目になります(GSR=Global Social Responsibility)。今回私たちは、ブラジルの干ばつ問題の解決するビジネスモデルをプレゼンテーションしました。ブラジルのペルナンブコ州の最貧困地区にモデルビレッジを策定し、その村での干ばつ問題から、世界の干ばつ問題へ広げるフレームワークをつくり、その中でもブラジルの貧困層の水問題について考えました。

有賀 ブラジルの中でも干ばつがひどい地域であって、干ばつによって水不足による争いが起きていて統計上一日一人死亡しているひどい地域なので、そこをモデル地区にして、解決策を世界に発信していこうというのが、大きな目的です。ブラジルと言うとアマゾンのような大河があるし、熱帯雨林系だから、干ばつとは程遠いイメージがありますが、ペルナンブコ州は地面がひび割れるほど、干ばつがひどく、以前は農業をやっていたのですが、それはかなり昔の話で、もう農業がほとんど出来ない現状にあります。

有賀 千代田化工建設のプラント技術と富士ゼロックスの情報管理システムを使った、太陽光発電付きろ過装置をモデルビレッジに作って、水問題を解決しようとしました。干ばつ自体を解決するのは難しいので、地下に眠っている水資源を使えるようにしてその人達に提供してあげれば、その人達の水不足問題は解決できるのではないのかと考えました。電気がない地域なので太陽光発電でろ過装置を運用する僕たちのプランの軸です。

宇佐美 水をくみ上げろ過するところまでは千代田化工さんの技術ですが、そのくみ上げた水を各家庭に均等にないし必要量をうまく分配しないと、水の安定供給につながらないので、富士ゼロックスさんには水の管理面でノウハウを活かしてシステムをつくっていただく。また、水の問題を解決するだけではなく、ろ過するだけではもったいないので、ろ過装置内に薬草を栽培するスペースを作り、住民による商業的な生産を目指します。現在現地で薬草の商業栽培はされていませんが、古くから薬草の栽培は根付いていて漢方のように病院に行けない人が利用して治療する習わしがあるようで、プラント内で栽培し販売すれば利益にもつながるのではないかということです。

有賀 今回の提案と当面の目標は以上の通りですが、この方向の延長線上にデジタルグリッドの発展・活用があります。
今東京大学のある研究室がインタビューの様子アフリカで実験段階に入っています。現在電力はクリーンエネルギーも電力会社や国が買い上げてそれを分配する形なのですけど、それとは異なる形態で、電力のインターネット化をすすめています。インターネット化というのは比喩なのですが、個別に電力にアドレスを付けることが出来るようになっていて、どこで生まれた電力かわかるようになり、需要者側がクリーンエネルギーによる電力を選んで購入することが出来るようになります。また、電力会社が大規模に限られた発電所から電力を供給する現在の仕組みは、震災等で何カ所か発電所がだめになってしまうと広い範囲、場合によっては国全体の電力供給に影響がでる問題がありますが、今回の提案のように    <政治学科3年 有賀立樹さん>

集落ごとに小さい発電源を持ちこれらを電力網で結びつけていくデジタルグリッドでは一つの集落がセルとして一つ一つ独立しているので、一つのセルが駄目になってしまっても他の所が支えて、もしくは供給されて、今までは集めて拡散という形だったけど、電力が網目状になって、リスクも回避できるメリットがあります。太陽光発電がプラントに付いているため、多くの集落にプラントができるとデジタルグリッドにつないで、電力の相互取引・分配も可能になります。それを、クラウド上で富士ゼロックスが管理する。今回の提案の将来像ということです。

-今回のブラジルでの企画をどのように発案したのですか。

石渡 最初、場所から決めました。私たちGSRグループをご指導いただいているhttp://mgu-cfla.cc-town.net/faculty/professor/faculty20130908232416/">原田勝広先生(教養教育センター教授)から、「この社会課題を解決したいと持っていくということも大事だが、コンペである以上、ターゲットの場所自体がホットであることが重要だ」とアドバイスを受けました。ブラジルはワールドカップやオリンピックで世界的に注目を浴びていて、場所的にホットかなと。また富士ゼロックスと千代田化工建設を組み合わせたとき、千代田はプラントであり、なので水かなと。

-企業の組み合わせはどのように決めるのですか。自由に選べるのですか。

今井 対象企業の中から、企業の組み合わせを第三希望まで提出し、主催者側でアレンジして決まります。 

石渡  何か出来そうな組み合わせよりは、富士ゼロックスと千代田だと、むしろ何ができるんだろう、できそうにないけど、この組み合わせなら何かしら絞り出さなければならず、ありえない組み合わせの方が面白くなると思って希望しました。冒険的な組み合わせですね。

今井:ブラジルと企業の組み合わせが決まってから、問題を探しに行く、という順番で、いわゆるネタ探しに一番時間と手間がかかりました。千代田化工建設が通常扱うプラントは大規模なものが多いので、その特色から千代田化工を選んだ他大学はすべて大きな水問題でテーマが被っていました。小規模で太陽光発電との組み合わせ、水や電気の配分に焦点を当てたのは、これらの大学との差別化が出来た点でよかったと思います。ただ、やはり水問題という点では同じなので、今後企業選びにもそういうところを考えていこうと思いました。課題がかぶってしまうとインパクトもなくなるので。

今回のコンテストに参加してみて

石渡 初めての参加で、内容が難しく、正直ついていくのが精いっぱいでした。文系学生には慣れない数字を使うプロジェクトの収益予測や、事業のフローチャートを詰めたり、干ばつの問題や水のろ過についても無知な状態から調査を始め、ゼロから新しいプランを提案するためには徹底的な調査が必要で、チームワークなしにはできないことだと感インタビューの様子じました。でも、困難の分、自己成長に繋がりました。参加したきっかけは、原田先生のライフデザインの授業をとっていて、企業のCSR(=Corporate Social Responsibility 企業の社会的責任)活動を紹介する内容で、実際に企業のCSR担当の方がきて、その会社がどのようなCSRをしているか説明に来てくださります。それを聞いてCSRに興味が湧いたところ、原田先生からこういうCSR活動の応用コンテストをやっているので参加してみないって誘われて、即決で入りますとお返事しました。
<消費情報環境法学科3年 石渡加奈子さん>

有賀 自分が参加した理由は、所属している鍛冶ゼミ(3,4年次の「演習・卒業論文」)で川上さんからお誘いをいただいたからです。自分は体育会みたいな感じで大学を過ごしていたので、学生団体に参加するのが初めてで、こういうビジネスコンテストのように、みんなで何かに取り組むことが新鮮で刺激的でした。みんな頭いいっていうか、いつもアンテナを張っているから、色んなことに気づけるんだなと感じて。最初のときはみんなすごいなと思って。

-運動選手だったのですか。 

有賀 自分は、ロードレースの自転車をやっていたんですが、事故で競技をつづけられなくなって。この4、5カ月で、一つのものをみんなで作り上げたのはいい経験でしたし、勉強になったし、原田先生のつながりで、プレゼンテーションが専門の先生や企業の方など色んな人に会うことができたのは、ここでないと体験できなかったなと思います。大学3年の一夏をGSRに捧げました(笑)。

川上 活動は、基本的には週に1回だったんですけど、戸塚の国際学部の子も何名かいて、みんなそれぞれ、インターンシップだったり、バイトだったり、ゼミだったり、みんな忙しかったので、朝8時からの大学でのミーティングをベースに、夜か土日集まる形で始めました。夏は週2くらいですかね。代表をやっている子が一人暮らしなので、みんなで合宿と称して泊まり込んで準備しました。本番が近づくにつれてミーティングの回数が増えていって。直前になると毎日会インタビューの様子っていました。

-川上さんは、去年も参加して今年は4年生でしたが何か変化はありましたか。                                                    

川上 去年とあまり立ち位置は変わらなくて、気ままに発言してはみんながまとめてくれて。ちょっとだけ変わったのは、先輩の圧力で「みんなやってね」みたいな(笑)。
                                  <政治学科4年 川上果穂さん>
                                       
-就職活動との関係はどうでしたか。

川上 5月のGW明けには決まっていたと思います。今回4年生が、私以外みんな社会福祉学科だったので、実習に行かなきゃいけないとか、福祉職の就職活動が始まる時期が遅いなどの事情がありました。全員と連絡するLINEのグループとは別に、4年生の何人かで、この会議に対してどういうアジェンダを持っていったらいいか、組織体制をどうするだとか、裏でずっと調整していたんですね。それが実習とかでいなくなったり、ミーティング行けませんとかってなると、4年生組での裏調整が大変でした。みんなすごい動いてくれて、全体としてはうまくいったと感じています。

今井 私は去年も参加させてもらったんですけど、去年は飛び入りに近い形で7月くらいから入ったので、本当に付いて行くのがやっとで、疲れたけど達成感はありましたというくらいの感想しかありませんでした。去年は、女性のエンパーメントっていう目に見えないもの如何に伝えるかという難しさがあインタビューの様子りましたが、今年は逆にシステムでちゃんと水を処理・分配する、目に見える成果を伝える、別の難しさがありました。千代田と富士ゼロックスの事業のベースには理系要素があり、難しいカタカナ用語とかも出てくるので、それを如何に15分間という短い時間で説得力を持って伝えるかに腐心しました。いま、川上さんがおっしゃっていたように、4年生の優秀な先輩方が引っ張ってくれました。意識の高い学生たちと一緒にできて、自分もすごいプラスになったなという感想があります。来年私たちが4年生になりますけど、みんな来年もGSRを続けるといっています。             <政治学科3年 今井柚良さん>

-当日のプレゼンテーションは、今井さんと宇佐美さんが担当でしたね。

今井 去年もプレゼンを担当させていただきましたが、去年は何も分からない中で、練習して本番を迎え優勝出来ました。今年は緊張と優勝したい、しなければという思いが強すぎて、プレゼンがうまくできませんでした。自分自身もっと追いこんで練習すればよかったなと反省しています。途中で頭の中から原稿が飛んでしまって…どこの話をしていたかわからなくなり…スクリプトを見に行きました。

-冷静な判断でしたね。PCのスライド操作のチェックに行っただけかと思いました(笑)。

宇佐美 今回鍛冶ゼミの先輩の川上さんに誘っていただき参加しました。有賀くんと同じです。二つ参加した理由があって、一つは川上さんが面白いって言うから面白いだろうと思ったことです。フレッシャーズキャンプのSCを一緒にやっていたので、川上さんと今井さんの二人を知っていて、GSRコンテストがどんなものかおよそ知っていました。サークルに入っていないので時間もあり、刺激がほしかった。もう一つ、プレゼンがやりたくて。もしかしたらプレゼンやらしてもらえるかもしれないと。アナウンスの学校に通っていて、実力を試すが場所がほしかったこともあったのですが、それまでは具体的に社会問題を考えることもなかったので、実際に今回テーマにした水をめぐる環境問題について、何がどうなっていて、どういう状況で、どういう行動をすればいいのかということを一から考えるのは大インタビューの様子変でした。勉強になったなというか、ためになった。プレゼンに関して感じたのは、相手に伝わらないと意味がないということ。どれだけ自分達に強い思いがあっても、それだけでは伝わらない。本当にきちんと良いものを作ったってみんなおもっているんですよ。でも、2位という結果に終わったのは、やはり、プレゼンの伝えるという場面で1位になった獨協の人たちに一歩及ばなかった。それについては悔しくて。あと、ちょっと人よりうまいと自信があったので、プレゼンは何とかなるだろうと思っていたんですよ、最初は。でも、みんなであれだけのものを作り上げてきて、みんなの思いが詰まった内容を他の人に伝えるプレッシャーが半端じゃなくて。ただ単に自分が作ったものを発表するのとは訳が違うことを実感して、貴重な経験でした。その反面、うまく伝えられなくて悔しい。<政治学科3年 宇佐美怜さん>

- 宇佐美くんと今井さんのプレゼンは、日経のストリーミングで拝見しましたが、伝えたい思いと間の取り方や話し方の技術がうまくかみ合って印象的でしたし、上手だなと感動しました。昨年は時間があって全大学のプレゼンを見ることが出来て、多くの大学が原稿を読み上げる中、明学チームのプレゼンは傑出していました。今年はそれ以上の出来だと思ったのですが…。1位のチームはどんなプレゼン方法だったのですか。

川上 ストーリーテーリングといって、スライドに架空の女の子を登場させストーリー性を持たせて、その子が一人称でお話するのと絡ませながら提案をしていくという新しい手法です。かなりインパクトが強かったですね。

今井 とても悔しかったよね。

宇佐美 そうですね、内容的には負けてないと思っちゃうから。だからこそ悔しい。来年はこの不全感を取り払うためにもリベンジしたい。3年生の4人みんなGSR続けるといってます。

学生生活、ゼミ
昨年のインタビュー で川上さんと今井さんにはゼミ やフレッシャーズキャンプ など学生生活や政治学科を選んだ理由などを話してもらいました。有賀くんも宇佐美くんも鍛治ゼミですが、選んだ理由は?

有賀 そうですね、今鍛治ゼミ のテーマが子育てなんですけど、地域における子育て支援みたいな感じで。自分は子育てに興味があるというよりも、鍛治先生のゼミが一番成長できるというか、ないものが身につけられるかなと思って。あとは結構、大学入って勉強してこなかったなっていう気持ちがあったので、大学で一つくらい「これをやった」というのが言えるようになろうと思って鍛治ゼミにしました。

宇佐美 鍛治ゼミに入った理由は、僕は政治学科の入試がhttp://juken.meijigakuin.ac.jp/admission/list_general.html#area03">B日程 で、そのテストが英語と講義理解力テストだったんですよ。1時間講義を聴いて講義の内容から論述形式の問題が出る。僕の年の講義担当が鍛治先生でした。そこがもちろん初対面なんですけど、先生がテストにも関わらずすごいジョークを言っていて場を盛り上げて和ませるみたいな感じでやっていて、僕はそれを面白いって思ったんですけど周りは誰も笑ってなくて。背水の陣で浪人かどうかっていう入試なので。

-3月ですものね。

宇佐美 そうですよね。そこで、面白いって余裕が生まれて楽に受けることが出来て受かって、じゃあこの先生もしかしたら相性がいいのかもしれないって思ったんですよね。だからこの先生の授業取りたいって思って、1年の時は先生がサバティカル(研究休暇)でお休みだったんですけど、2年生の時に授業をとってやっぱり面白い先生でした。先生のゼミは厳しいときいていましたが、サークルも入ってなかったので、結構厳しくても大丈夫かなって思って。先生メインで選びました。

- 結構長い時間ゼミをやっているとききましたが。

宇佐美 そうですね。昨日は何時までだ?8時?

石渡 えっ嘘でしょ?

有賀 3時から8時くらい。5時間やったんだね。でも途中休憩で雑談もしています。

宇佐美 毎週課題図書が決まっていて、一番ハードなときは一週間で1冊読んでレジュメ(報告要旨をまとめたプリント)作ってディスカッションのネタを用意してきて、次のゼミで発表する。それでも「何これ?」みたいな感じで先生にボツにされたりするんですが(笑)。前期はそんな感じでした。何も分からない状態でそういう課題がどんどん来たんで、辛かったよね。

有賀 辛かったね。前期にそれだけやったので、今なら余裕を持ってこなしていけるのかもしれませんが。後期になって今は実地調査もやっています。

 -入試区分の話が出ましたが。川上さんも今井さんもB日程でしたよね。

有賀 自分もB日程です。インタビューの様子

石渡 私もB日程です。

今井 私もB。

一同 えー。全員B日程?

宇佐美 変わり者がくるんだ(笑)

川上 うちの妹もB日程。私、妹が政治学科の2年生なんですよ。うちにhttp://www.fuko.co.jp/catalog/books_data/fuko_books_3060.html">『はじめての政治学』(政治学科で入門書として使うテキスト)が3冊あります。

今井 そっか、必携ですもんね。私は池本ゼミです。2年生の時にこのGSRをやって、伊藤忠の商社のリソースを使ってやった時に、商社ってこんなにリソースをたくさん持っていて無限大にビジネスができる業界なんだなって思いました。GSRではじめて国際的な問題に触れて、なんとなくインターナショナルな勉強をしてみたいっていう思いがモヤモヤとあったのと商社になんとなく興味が出始めていて、ちょうどゼミ選択の時期だったんです。池本ゼミから商社に入社した先輩がいるときいたのと、池本先生とお話ししたところ、国際政治という枠にはまらずにEUとかグローバル統合だけじゃなくて自分の勉強したいものを提案してくれればいくらでも勉強できると伺ったので池本ゼミを選びました。

石渡 私は、両角道代先生のゼミ で、「労働法を通して働くということについて考える」というテーマです。2年生の秋に選択するのですが、来年から就職活動が始まるし、働くことって自分のなかでしっかりと定義付けができていなかったので、すごいそのテーマに惹かれて。さらに、先生たちがゼミ・オリエンテーション で説明をしてくれるんですけど、その時にもう両角先生の優しさがすごく伝わってきて、先生に一目惚れしました。オリエンテーション後の懇親会で先輩たちとお話ができて、本当にいいゼミだからっていう感じですごく推されて、もう入るしかないって。でも面接試験が大変で。希望者が30人ちょっと来て。倍率2倍でどうしようかと。

- そうですね。普通のゼミ室は、コミュニケーションが大切なので3ないし4人掛け椅子をロの字に4つ並べるだけの大きさですね。入って16人かな。

石渡 はい。それで面接の仕方がびっくりで、2対1程度でやるのかなと思ってたら、法律学科と消費情報環境法学科に分けて集団面接でした。消費の志望者17人対先生の同時面接。質問は単純で、志望動機と自己PRでした。一人ずつ順番に立たされて「はい、言って」。ほんとうに緊張してうまく話せず、ぜったい落ちたなと思って次のゼミを探した位でした。そんな面接で選ばれた人たちが集まっているので議論がすごく盛り上がってます。

労働法は、3年生からの科目なので、知識がほとんどない状態からスタートするので、前期は労働関係の法律をすぐ勉強するのではなく、働くことを定義付けている学者の論文をいくつか読んで、グループで発表して、討論するのがメインでした。秋からは、4つのテーマにわかれて、自分の研究したいテーマを選んで4人チームを作ってそれについてずっと研究していって、最後に協働論文を書くことになっています。私は今、解雇規制の緩和についてやっています。

-新聞を賑わしていた「解雇特区」などですか。

石渡 今提唱されている構想では、東京・大阪・愛知の3都府県を特区で決めて、その特区だけ解雇規制を緩める。だから、首をどんどん切れるようにしちゃう。それっていうのは、今日本の解雇規制ってすごく厳しいので、解雇規制が厳しすぎて新しい人を採用しづらい、あるいは海外の企業が日本に参入しにくいという主張があるから。経済活性化と実験的な意味でやってみよう、ということだったんですが、議論が多くて新聞を見る度に内容が変わっていって、最近ではかなりトーンダウンしている気がします。

-東京、大阪、名古屋は、日本経済の中心地であり、人口が集中している大都市圏の住民はほとんどこの三つの特区内で働いているといってもいいですよね。

石渡 能力のある人は再就職先もあるけど、求められている能力に欠ける人はずっと失業者になっちゃう可能性もある。難しい問題です。 

-最後にもう一言ずつお願いします。なぜ政治学科や消費情報環境法学科を選んだのですか。川上さんと今井さんは去年話してもらったので他の方。 

有賀 自分は受験をする年にマイケル・サンデルの白熱教室が流行っていて、受験勉強をしながらTVで見ていて、すごくおもしろくて。こういう勉強が出来るのは大学だったら何学科なのかなと思った時に政治学科が向いているのではないかなと思ったのがきっかけです。受験は、政治学科がある大学はあまり多くなく、経済系の学科も受けましたが、B日程で政治学科に合格出来ました。
サンデルが扱っていたテーマなどを学べる授業は、政治思想など政治学科にはいろいろあります。でも、いろんな授業に参加してみて、頭で抽象的に考えるというよりは、フィールドワークのように現実に直接関わって問題を考えていく方が自分にはあっているのかなと今は思ってます。

宇佐美 受験時代は、マスコミ関係の就職を夢見て、社会学部を志望でした。社会学系の学部学科のパンフレットにマスコミニケーション、マスメディアなどの単語が踊っていたので直結するイメージがありました。社会学部の社会学科をベースに受けましたが、行きたいところには合格出来なくて。どうしようかなと思った時にここの政治学科を見つけて。実は、選挙に興味があり、開票速報が好きで中学時代から見ていて自宅のテレビの一つを選挙の日はTVを独占して、ずっと5時間ぐらい座りながら、全チャネルを切りインタビューの様子替えて見ていて、生で見る用と録画する用とするぐらい、僕にとっておもしろいコンテンツでした。もしかしたら自分は政治に興味があるかもしれないと思った。
実際に政治学科に入学してみて、思った以上に色んな事を学べるなと思いました。政治のことしか学ばないのかなと思っていたのですが、政治学科では、1年次にしか必修科目がないんです。ある程度のルールはありますが、2年次から自分の好きな授業を選べます。鍛冶先生の地方政府論の授業がおもしろかったです。

石渡 私は法学部中心に受けました。法律って案外身近じゃないですか。電車乗るだけでも運送契約が発生して、意外と身近なんだなと高校生のときから思っていました。でも中学高校では、身近で社会のみんなのルールである法律について学ぶ機会がほとんどない。だから大学で学びたいなと思っていて、法学部の法律系の学科を。消費情報環境法学科にした理由というのは、法律といっても裁判中心の法律だけでなく幅広く学べるからといことと、大学入ってからも興味にあわせて学ぶ方向を変えられるからいいなと思いました。
入学してからも、興味にあわせて本当に色々学べるなと思い、環境に興味があれば環境を専攻できるし、消費者法を専攻している友達もいれば、逆に法律に特化して学ぶこともできるから、やりたいことが定まっていない人におすすめの学科です。
実際学んでいる内容は、人によってほんとに様々です。国民生活センター や消費者団体など消費者系に勤めたいとか興味がある人は、消費者法科目群を全部履修して、ゼミも圓山先生 や角田先生 の消費者法ゼミ というパターンですが、法律系は要求されている最小限だけとってプログラミングとか情報の分野に行く人もいます。情報系のゼミ もいくつかあります。
ゼミの話をしたときに当然のように話してしまいましたが、法学部の学生は学科に関係なく法学部の先生のゼミを選べます。特に憲法や民法、私のゼミの労働法のように法律系では法律と消費の学生がいるのが普通です。

-そうですね。担当している環境法のゼミ は今年法律3、消費1で、来年は法律2、消費5です。政治を含めた3学科のゼミ生がいる年も何度かありました。情報のゼミの話が出ましたが、環境科学や法律の数理分析 など、自然科学を研究されている先生のゼミがあるのも明学の法学部の特長ですね。

 本日は、長い時間ありがとうございました。よいお話が聞けました。来年のコンテストで満足がいく提案・プレゼンが出来ることと、今後の皆さんのご活躍に期待しています。