コラム「キャンパスCLINIC」

モーニングアフターピル(緊急避妊法)

白金通信2007年7月号

もうすぐ夏休みです!
夏といえば恋の季節です!

「命短かし恋せよ乙女~」と昔は言っていたものですが、こんな言葉は知らなくても恋したい乙女は多いわけで、反対に若い時間は短いから、できるだけ寸暇を惜しんで素敵な思い出を作りたいと思うようです。

素敵な思い出ってどんなものでしょう?素敵な彼を作って、一緒に海に行って、素敵なコテージに泊まって・・思い出を作る・・・

 ところで素敵である筈の思い出も、「妊娠」という出来事を境目に、昏迷深いものと変わってしまうことがあります。最近でこそ結婚の理由に「できちゃった婚」が約3割いるというアンケート結果もあるようですが、性交渉をもったものの「まだ、今すぐに子供は・・」と望まれない方はいらっしゃると思います。学生であれば、そう考える方も多いことでしょう。「妊娠はまだ・・」という方は、性交渉をもつ時には避妊をすることです。男性はコンドームを確実に使用し、女性は基礎体温を測定し、今この時、妊娠しやすい時期か否かの確認を怠らないことです。とはいっても、避妊をしなかった、コンドームが破けた、外れた等、後からドキッとするような状況に陥ることもあるかもしれません。また、昨今複雑な異性関係や性犯罪まがいの問題も起こらないとも限りません。

 こんな時に、特に女性に知っておいていただきたい知識の中に「困ったときのモーニングアフター・ピル」(緊急避妊法)というのがあります。これは性交渉により受精した卵子を卵抱ホルモンと黄体ホルモンという薬剤(いわゆるピルのことです)を性行為の後72時間以内に服用することにより子宮内膜ごと脱落させ、妊娠を継続させない方法です。ここには書ききれませんので、例えばhttp://www.jfpa-clinic.org/bc/pick.htmlのようなサイトをご参照ください。(注:モーニングアフター・ピルは性感染症の予防にはなりません。)

 このような情報は、「適切でない性関係」や「安易な堕胎」を増やすばかり、と言われる方々がいらっしゃるとは思いますが、こういう正確な知識が「適切でない性関係」や「安易な堕胎」を増やすのではなく、そういう問題はそれ以前の教育や躾にあると思います。毎年こういう知識が必要な学生が必ずいると思い、この機会に書かせていただきました。この情報の本意が正しく読者に伝わることを願います。

校医 朝比奈崇介