コラム「キャンパスCLINIC」

体脂肪をコントロールしよう

白金通信2008年10月号

 現在話題になっているメタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満を共通の要因とし、これに加えて高血糖、脂質異常、高血圧の項目のうち二つ以上該当する病態であり、虚血性心疾患や脳血管疾患などの発症リスクが高くなる。内臓脂肪のみならず、皮下脂肪の過度な蓄積においても同様の状況が発生する。よって、内臓脂肪および皮下脂肪を合わせた過度な蓄積を防ぐことが重要である。

 肥満の判定にはBMI(Body Mass Index)が使用されて、下記の計算式により算出される(※)。計算により求められた指数が18.5~25の範囲が普通、25以上が肥満と判定される(日本肥満学会の判定基準)。体重を考慮した際、体脂肪率を検討することも必要である。BMIは普通でも体脂肪率が多い場合もありうる。体脂肪率は、男性15%~20%、女性20%~25%程度とされ男性25%以上、女性30%を超えると肥満とみなされる。     ※BMI=体重(kg)÷身長(cm)2

 
 現代生活において体脂肪が過度に蓄積するのは、消費エネルギー量に対して摂取エネルギー量が長期に渡って上回るため生じる。たとえば、消費エネルギー量に対して摂取エネルギー量が50kcal過剰な場合、1日で約5.5g、1年間で約2kg体脂肪が蓄積することになる。この蓄積を予防するには食事のコントロールと積極的な生活活動を行うことが重要である。食事に関しては、3食(朝・昼・夕)栄養のバランスを考え摂取し、夕食は就寝3時間前にすませ、夜食は食べない。間食は控え、高脂肪食は避ける。アルコールを摂取する時は、食べ過ぎに注意する。砂糖を多く含む食品および糖質を多く含む飲料水は避ける。一方、からだの代謝を促進し、無駄な脂肪を蓄積しないためには歩くことが基本となる。歩行は、運動不足を防ぎ生活習慣病予防として有効である。歩行は1日8000~10000歩(10分で約1000歩)を目安とし、週3日以上行う。実施に際しては、歩幅を身長の45%程度としやや速く歩く。姿勢は、背筋を伸ばし、胸を張り、移動時は拇指球を使用し力づよく歩く。着地は踵からつま先の順に行う。今後は、よく歩き、健康的な日常生活を歩もう。  

 

健康支援センター長  森田恭光