vol.11 留学に「充実しすぎ」はありません!

日本と距離が近く、気候風土も似通っている韓国は、長期留学先としても馴染みやすい土地。今回ご紹介するのは、そんな韓国に留学を決めた渋谷華子さんです。留学前はプロスポーツのチアリーダーを務めていたというアクティブな彼女が、チームを辞め、韓国でチャレンジしたこととは…?具体的&実践的アドバイスも満載で、韓国留学を検討している方はきっと参考になるはずです!

渋谷華子

留学前は、プロスポーツのチアリーダーとして活躍したり、韓国語スピーチコンテストで優秀賞をもらったりと、何かと本番強い運・度胸・集中力を持つ彼女。さらなる武器を手に入れるために、なんと向かった先は韓国。留学先の延世大学では併設の語学学校で主席となり、奨学金を獲得。さらにはテレビ局やコスメ会社の学生スタッフとしても活躍し、最終的には苦手な英語力も向上させて帰国するという…。もはや向かうところ敵なし?

就職活動の武器を見つけに

韓国留学を決めた理由は?

このままじゃ就職活動でウリがないと思ったんです。私は入学以来、プロスポーツのチアリーダーをやってきましたが、それだけでなく、将来に向けた自分の強みを見つけるため、得意だった韓国語をブラッシュアップしてみようと思ったのがきっかけです。

実は、私はもともと英語が苦手だったんですよ。一方、明学の韓国語の授業は楽しく、成績もよかったですし、韓国の文化や料理にも興味が持てました。また、海外で暮らし、自分を変えてみたいという思いもありましたね。

明学の韓国の協定校は3つありますが、私はソウルにあって、知名度の高い大学にいきたかったので、名門として知られる延世(ヨンセ)大学にしました。延世はキャンパスがものすごく広くて、敷地内に銀行、郵便局、美容院などなんでもある大規模校。また、外国人留学生も多く、「韓国語学堂」という歴史ある語学学校を併設しているのも魅力でした。

イチ押しは『はばかん』

留学前にどうやって韓国語を学びましたか?

留学前の韓国語学習は、明学での授業と自主勉強です。いち押しのテキストは『はばたけ韓国語』。明学の韓国語の授業で使っていた、通称『はばかん』ですが、これが一番おすすめです!

内容は恋愛モノで、1人の日本人学生が韓国へ留学し、いろんな出会いや経験を経て1年を過ごすという物語。韓国人の友人に見せると「なにこれ教科書?」って言われるくらいストーリーが面白いんですよ。わくわくしたり、悲しいこともあったり、話に引き込まれながら、普段の暮らしに使われているような韓国語を学ぶことができます。

行く前は、韓国人の友人に「今の語学力じゃだいぶヤバイよ」と言われていたのですが、実際に行ってみると、思ったほどに苦労はしませんでした。これも『はばかん』で勉強したおかげでしょうか?

シラバスでは読めない!授業の難易度

授業はどうでしたか? また、留学中大変だったことはありますか?

交換留学生は、基本的にどの学部の授業も履修できます。その中で、私が選んだのは韓国語、ヨガ、ヒップホップダンスですね。

実は韓国語はそれほどでもなかったのですが、大変だったのは英語です。韓国留学といっても、世界共通語は英語。大学のオリエンテーションはすべて英語でしたし、留学生は会った直後から英語を話してくることが多いんです。延世にも明学のバディのような制度があるんですが、そこで使われるのもすべて英語。韓国人に韓国語で質問したら、英語で返事が返ってくることもありました。ですから、韓国留学といっても英語は必須。コミュニケーションが英語になることも多々あり、結果的に英語力は向上しました。

また、ヨガは授業が減点方式になっていて、遅刻も減点対象。中間テストの範囲は厚さ7cmくらいのプリントに、人体の筋肉の名前やヨガの歴史、道具、サンスクリット語…とともかく学ぶことが盛りだくさん!音楽に合わせてチームで10分間の創作ヨガをするなど、実技もかなり高度なもの。ヨガという響きから、リラックスとか楽しそうと思って履修しても、実際はそんなことはないので要注意ですね。

大学+語学学校という選択

長期休暇はどう過ごしましたか?

1年しかない留学なので、韓国語をブラッシュアップさせるため、併設の語学学校「韓国語学堂」に入学しました。クラスは1級から6級まであって、私が最初に入学したのは3級。日本では1級が一番上ですが、韓国は逆で、1級はABCから始まるような超初級で、数字が増える毎に高度になります。

実はこの語学堂で、私は韓国語の勉強がかなり好きになってしまったんです。というのも、4級次で200人中1位の成績を収めることができたんですよ。しかも成績優秀者に学費を半分支給してくれる奨学金が出ます。

それで私はさらにやる気が出て、協定校留学の予定期間より3か月延長。9月まで韓国に滞在して、最終過程である6級を取得して語学堂を卒業しました。ちなみに語学堂の5級以上は日本人が8割。成績優秀者には日本人がたくさんいたのは、やはり勤勉でまじめな国民性だからかもしれません。

留学生企業サポーターはおトク!

韓国ならではの課外活動で楽しかったことは?

留学生向けに開かれている企業サポーターのお仕事ですね。韓国にはグローバルサポーターといって、留学生のコミュニティを企業がサポートする仕組みがあるんですよ。私は、日本にも進出している化粧品会社のエチュードハウス、テレビ局の「エムネット」、東大門のファッションビル「ドゥータ」の3社に参加していましたが、どれもいい経験ができました。

企業によって内容は異なりますが、「エチュードハウス」の場合は、「Beautizen」という大学生マーケッターを募集していて、韓国の美容文化を体験したり、メイクを覚えたりしながら友達も作れるというもの。「エムネット」の場合は30カ国くらいから各国1人ずついるので、いろんな国の人と交流できるのが魅力です。内容はモニターやイベント、翻訳などさまざま。他にも自分のブログやfacebookで情報発信すると、ツアーがタダになるモニター旅行で済州島に行けるサポータープランなど、本当にいろんな経験ができるので、これから韓国に留学する人はぜひやってみてほしいですね。

グローバルチングとして

1年超の留学を経て、今思うことは?

外国で暮らすのは私にとって初めての経験だったのですが、自分が他の人から「外国人」と呼ばれて、なんというか初めて「外国人の疎外感」のようなものを感じたんです。でももうひとつ、いい言い方だと感じたのが「グローバルチング」という呼び方。「チング」は韓国語で「友達」、つまり「世界の友達」という意味なんですが、そう言われると、韓国人を身近に感じることができましたし、呼ばれる方もなんか嬉しい。日本でも、「グローバルチング」のように、外国人に壁を感じさせない、いい表現があったらいいなと思いました。

また、留学するまでは、日本にいるとなかなか海外の人と話す機会がないと思っていましたし、明学にバディ制度もあるものの、英語に苦手意識がある私は、ちょっと遠慮していたところがあったんです。でも、留学してみて、今は日本にいる留学生と仲よくしたいと思うようになりました。私自身、韓国人にすごく助けてもらったんです。今度は自分から話しかける番だって思っています。