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明学・大槌町吉里吉里復興支援プログラムブログ

2014年10月2日

【吉里吉里語アーカイブプロジェクト】8月23日「宵宮」、24日「天照御祖神社例大祭」

8月23日 宵宮祭

お祭りの前日、宵宮です。
朝5時から地元の方々と一緒に町を幣束で飾り付けていきました。幣束はお祭り当日に神輿が通る道に飾ります。家の周りに大漁旗をあげるお手伝いもした後、7時頃には禊がありました。禊は神輿を担ぐ男性が身を清めるために行うもので、吉里吉里海岸で行われます。海に浮かぶいかだまで一斉に向かい、いかだに乗ったあと戻ってくるのですが、海の深さは約3メートルの箇所もあるそうでとても難しそうでした。ですが明日がお祭り本番という事で、皆さんの気持ちの高まりも感じる事ができました。

この日は写真部も合流したため、写真部と引率の学生、新規学生は一般社団法人のおらが大槌さんにお話を聞きに、大槌に行きました。津波で被害を受けた大槌町役場や、工事で取り壊されている途中の防波堤を見学させて頂き、復興のメドに関してもお話を伺い、復興の難しさを痛感させられました。お話を聞きに行った学生は初めて吉里吉里に来た学生が多かったので、震災について多くの事実を知れたと同時に、実際に津波の被害を受けた建物等を見た事で改めて震災について考えるきっかけにもなりました。

お昼から夕方にかけては、鹿子踊り、神楽、虎舞、神輿に参加する学生ごとに行動し、お祭り当日のご飯の下準備をする手伝い等、それぞれお祭りに備えました。

宵宮は18時半頃からそれぞれの宿から始まり、天照御祖神社に向かい、鹿子踊り、神楽、虎舞の順で境内で披露しました。神社にはたくさんの人が集まっていて、盛り上がっている中で踊らせて頂き、とても気持ちが高まりました。
宵宮では練習の期間では会えなかった方や話せなかった方にもお話をたくさん聞く事もでき、また、お祭りにかける皆さんの想いや誇りを感じとる事もできて、貴重な時間となりました。

国際学科1年村上舞子




8月24日天照御祖神社例大祭

待ちにまったお祭り当日。
神輿、鹿子踊り、大神楽、虎舞の4グループに学生が別れて、一緒に参加させて頂きました。

今年の神輿は、復興工事のため、例年よりルートを縮小して行われました。神様を乗せ、吉里吉里人が歯を食いしばって担ぐ神輿。一緒に担がせていただいたき、担いでいる吉里吉里人の想いを共に感じ、「すごかった、感動した。」、「また来年も担ぎたい」と、次のお祭りも参加したいと強く思いました。

鹿子踊りは昨年同様午後に新盆の家や新築の家をまわりました。
お祭り後のお祝いの会では、鹿子踊りの歴史をたくさん教えてくださいました(鹿子は仏の使いでもあり神の使いでもあること、吉里吉里に鹿子踊りが伝来した経緯等)。これらの資料は全て流されてしまったらしく、口頭でのみ伝承されているそうです。ある鹿子踊りの方は、「(このような背景があるから)ただ楽しむだけでなく、歴史の重みを感じてほしい」と繰り返しおっしゃっていました。片付けのときには「来年もっと吹けるように」と鹿子踊りで歌われる歌詞をいただきました。

大神楽では、今年始めて本甚句という踊りを踊らせて頂きました。一昨年、去年に吉里吉里の方々が踊る本甚句を見て「すごいなあ」と思っていたので、まさか踊らせて頂けるとは思っていませんでした。踊りの上手な子ども達や、芸達者な吉里吉里の方々に教えてもらい、たくさんの人に踊りを褒めて頂きました。今年の大神楽は子どもの数が増え、去年
> 以上に賑やかになったと思います。約一ヶ月前から練習を始め、大人から子ども達に芸が受け継がれてくのを見ていると、文化の伝承の大切さが伝わってきました。さらに、今年も、友好関係の大槌町の虎舞の方々も一緒に大神楽を盛り上げ、さらに勢いのある大槌の虎舞も披露していました。

虎舞では、明学生が継続して吉里吉里と関わりを持たせていただいてた結果として、虎の役割を演じさせていただくこととなりました。 虎舞における虎という役割は、小さい頃から虎舞に参加して、虎を演じるステップを体で覚えた人の中でも限られた人しか踊ることの出来ない重要なものです。その虎を演じさせて頂けるという意味を感じながら演じさせて頂きました。
> 今回の虎舞は、御宿が30年ぶりに一回りしたこと、屋台が一新したこと等、一昨年や去年とはまた違う雰囲気の中で行われました。これまでのお祭りで感じていた『楽しさ』だけでなく、『祭りに対する様々な想い』を強く感じました。

これまで神輿、鹿子踊り、大神楽、虎舞それぞれでの私達の活動や、お祭りの様子をお伝えしました。どれも共通して言えることは、吉里吉里の祭りはもちろん楽しい。だけどそれだけじゃなくて、歴史、継承、想いなど吉里吉里人が祭りにかけている強い信念や想いを感じさせるものです。私達がその中に参加させて頂けるというのは、とてもありがたいことだと感じたし、そのことで様々な吉里吉里の方々の想いに触れることができました。


心理学科3年大平莉佳