明学・大槌町吉里吉里復興支援プログラムブログ

2016年3月23日

【学習支援】2月活動

東京でも桜の開花宣言が発表され、ますます春らしくなってきましたが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

大変遅くなりましたが、今回は2月1日(月)~5日(金)に行われました、
学習支援活動についてご報告致します。
5日間を通して主に、吉里吉里学園中学部における授業サポートの他、
放課後学習会や部活動参加を行いました。

以下、詳しい報告を日ごとに致します。


【2月1日(月):1日目】

吉里吉里学園中学部に到着後、まず全校朝会で自己紹介をさせていただきました。
初めて吉里吉里を訪れた学生、1年ぶり、2年ぶりという学生もいたので、
少々緊張の中、活動が始まりました。

4月の修学旅行で明治学院を訪れてくれる8年生と交流をはかるために、
5時限目の総合の時間に吉里吉里カルタを行いました。
各班に学生が入り、一緒にカルタを取ったり、
学生が作成した、句にまつわるクイズの回答を皆で考えたりと、とても盛り上がりました。
「昨日、おばあちゃんがこの言葉の意味を教えてくれた!」
など、生徒から吉里吉里語のことを直接教えてもらうこともでき、
学生自身にとっても学びの場になりました。

吉里吉里カルタは、吉里吉里の中学生はもちろん、
大槌町の方でも活用していただいているという声も伺い、大変嬉しく思いました。
私達もカルタの実施を、吉里吉里の言葉や文化を共に学ぶ機会とし、
今後の活動の中でもさらに活用していきたいです。


【2月2日(火):2日目】

7年生の国語の授業では、
『少年の日の思い出』という教材についてのグループワークに参加しました。
学習のテーマは“話すこと、聞くこと”です。
各班に学生が1名ずつ入り、
「主人公とその友人が取った行動についてどう思うか」について話し合いました。
その際、生徒たちは自分の意見を発言するだけでなく、
他の人の意見をしっかり聞き、ノートにメモを取る練習をしました。
学生は生徒一人一人が学習テーマに対してどのように取り組んでいるかを評価し、
授業後にそれぞれフィードバックを行いました。
初めての試みだったようで、
すぐに自分で工夫して線を引いたりカラーペンを使ったりして
分かりやすくメモを取ることができる生徒もいれば、
なかなか手を動かすことのできない生徒もいました。
また学生は単に答えを教えるのではなく、
生徒たちが自主的に考え、想像力を働かせていけるような言葉かけが求められました。
すぐに上手くいく班もあれば、なかなか意見が出ない班もありました。
学生自身も試行錯誤を繰り返し悩みながらの、とても濃く、勉強になる1時間でした。
 
前後しますが、1日目、2日目の夜には、
現在、釜石高校に通っている吉里吉里中学校の卒業生3名と再会、交流をはかりました。
高校で頑張っていること、将来の夢や不安などを聞いたり、学生の経験を話したりなど、
和気あいあいと楽しい時間となりました。
このように、中学部を卒業した後も連絡を取り合い、
高校に入ってからのサポートを行う他、
関係を大切に継続しながら、
身近なお兄さん、お姉さんのような存在でいられたらと思います。


【2月3日(水):3日目】

放課後に、卓球部の練習と9年生の学習会に参加するメンバーに分かれて活動を行いました。
学習会は短時間でしたが、マンツーマンで見ることができ、
1問解けたときの喜び、そして課題が全て終わったときの達成感を共に分かち合いました。
最初は反応の薄かった生徒も、次第に
「これで合っていますか?」
と自分から聞いてくれるようになり、
少しヒントを出すと、自分で挑戦しようという頑張りも見せてくれるようになりました。
高校受験を目前にした中でも、達成感を味わいながら楽しく勉強に臨むことができる、
そのきっかけ作りができるよう、頑張っていきたいとあらためて思いました。

また卓球部では、球拾いをするだけでなく、
本格的な練習に学生も参加させていただきました。
普段の授業中や休み時間とは異なる生徒の姿や、成長した姿を見ることができ、
生徒たちとの交流も深まる良い時間となりました。
  

【2月4日(木):4日目】

7年生の国語の授業では、今までの話し合いで出た意見や疑問を班毎に紙にまとめ、
クラスの前で発表しました。
私達では思いつかないような中学生らしい疑問や鋭い意見も沢山あり、
学生自身もとても考えさせられました。
また、2日目に初めてグループワークを行った時はほとんど発言しなかった生徒が
発言したり反応を示すようになったりした他、
生徒一人一人が自主的に授業に参加する姿勢を持つようになったと実感できる場面が何度もあり、大変嬉しく思いました。

9年2組の授業では、生徒が岩手日報に投稿し、掲載された記事を、
生徒自身が皆の前で発表してくれました。
自分の家族のことや想いなどを綴っており、
普段は見ることの出来ない新たな一面を垣間見ることができました。
そして少々照れながらも一生懸命、
自分が書いた文章を読んで聞かせてくれる姿にとても感動しました。


【2月5日(金):5日目】

最終日は、まず1時限に先生からのご依頼で、
明学生が面接官となり、高校受験を控える9年生の面接練習をしました。
普段とは異なる緊張した雰囲気でしたが、
今まで知らなかった生徒一人一人の将来の夢や中学校生活について知ることができました。また、具体的に良かったことや改善点について、
評価シートを用いて一人一人にフィードバックしました。
第三者の立場だからこそできるアドバイスもあったと感じます。
学生も自身の今までの経験を生かすことのできる良い機会となりました。

7年生の国語では、各班に明学生が一人ずつ入り、
「趣味」や「中学校時代に頑張ったこと」など、
事前に生徒からリクエストのあったテーマについて、明学生が10分間スピーチをしました。生徒達は学習テーマであった“話すこと、聞くこと”を生かし、
一生懸命メモを取りながら真剣に私達の話を聞き、質問も積極的にしてくれました。
4日間のグループ学習や休み時間などでの交流を通して、
生徒との距離が縮まった成果もあると思い、とても嬉しく思いました。
5日間という期間、継続的に活動を行う意義を実感した時でもありました。
彼らの心に少しでも何か響くものが届けられていたら良いです。

授業後には、全校生徒が集まり「明学生に感謝を伝える会」を開いてくださりました。
8年生からは寄せ書きをいただき、
4月に今度は明治学院大学で元気に再会することを約束しました。
また、今回で卒業前に会うのが最後となる9年生は、合唱をプレゼントしてくれました。
9年生の歌声に涙する明学生、
そしてその姿を見て、涙を流しながら最後まで懸命に歌ってくれた生徒たち。
7年生の頃から成長を見守り、
中には小学生の時、わんぱく広場に参加してくれた生徒たちもいて、
明学生との交流がとても深い学年でした。
ここでの出会いを大切にし、
先述のように中学部を卒業後も関わりを持続し、成長を見守っていけたらと思います。


今回も沢山の方々に支えていただき、5日間無事に活動を終えることができました。
心より感謝申し上げます。

また、今回の活動で学生として参加するのは最後となる4年生もおりました。
活動を通して学び得たこと、出会いを大切に、
それぞれの新たな道でも頑張って参りたいと思います。
そして、今後の活動がさらに充実したものとなるよう、後輩たちに引き継いでいきます。

これからもよろしくお願い致します。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

心理学部心理学科4年 秋庭くるみ