明学・大槌町吉里吉里復興支援プログラムブログ

2017年4月11日

2017年 3月活動 合同スタディーツアー

このたびは活動報告が遅れてしまい、申し訳ありません。

ようやく春の訪れを感じる頃となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。


今回は3月21日~23日に、DoForSmile@東日本プロジェクトの陸前高田セクションと合同で行いましたスタディーツアーについて報告させていただきます。


まず、私たちが所属する明治学院大学ボランティアセンターの学生メンバーは、様々な地域や分野で活動している、通称「セクション」と呼ばれる団体の参加学生で構成されています。その中の一つに、東日本大震災の復興支援活動を行う「DoForSmile@東日本プロジェクト」があり、さらに活動の中心拠点を岩手県大槌町吉里吉里地区に置く、私たち「吉里吉里セクション」と岩手県陸前高田市に置く「陸前高田セクション」があります。

今回は、新年度を迎えるにあたり、自分たちのセクションの良さを他の地域で活動している学生に伝えることで、改めて自分たちの活動を見直す機会にしたいとの思いから、2014年以来の2回目となる、合同スタディーツアーを決行いたしました。また、お互いの地域や活動を経験を通して知ることで、今後の活動に繋げるヒントを見つけることができたらと思い、3日間活動してきました。

3月21日(火)

活動1日目は陸前高田にて、『奇跡の一本松』を見た後、語り部ガイドの方と共に震災遺構となった道の駅タピック、そして旧気仙中学校、普門寺、箱根山に行きました。
奇跡の一本松は、普段大槌で活動している私たちは初めて見るものでした。陸前高田にこの一本松があることで震災の風化防止になっているなと思うと同時に、ガイドの方から保存作業のために多額のお金がかけられていることなどを説明されて、震災遺構について考えさせられました。道の駅であったタピックでは津波によってタピック内に大きな木や被災物が流され、そのまま保存されてました。自分の目で被害を受けた建物を見て、津波の恐ろしさをさらに実感しました。語り部ガイドの方が詳しく説明して下さったので陸前高田が初めての私たちでも分かりやすく理解することができたと思います。


3月22日(水)

活動2日目は、宮城県気仙沼市にあるリアスアーク美術館に行きました。美術館の常設展で東日本を災害史、災害文化の視点から考える様々な資料をみました。2011年3月11日の地震発生後の町の様子の写真やその後に回収された被災物が多く展示されており震災当時の風景が生々しく思い浮かばれました。写真1つ1つに丁寧に説明が添えられており、その場所それぞれでどんな風景が広がっていたのかとても分かりやすかったです。特に、津波によって荒らされた漁業関係の作業場で、多くの冷凍魚が腐敗して何とも言えない匂いが充満していた。という写真を見たときは、やはり当時そこにいた人にしかわからない空間が広がっていたのだろうと実感しました。しかし、私たちが今まで震災の被害を受けた地域で活動したり、このような展示を見たりして、震災の恐ろしさを知った以上は私たち自身も何かの行動を起こさなければならないのではという思いも抱きました。これから、東日本大震災を伝える役割を担っていきたいと思いました。
震災に関する資料や被災物がこのように展示されていることは非常に意味深いもので、関東でも展示、設立してほしいという学生の声もありました。リアスアーク美術館は、風化防止の象徴でもあると思います。記録するだけでなく、多くの人、そして後世に震災を伝えていく場所でした。


3月23日(木)

午前中は、公民館で行われた「お茶っこの会」に参加してきました。「お茶っこ」とは、「まあ、お茶でも飲みながら世間話でもしましょう。」という感じを表す言葉で、宮城や岩手を中心に使われる方言のようです。吉里吉里の方々は頻繁に、地元の集会所や誰かの家に集まって行っているそうです。
明学生は今回初めてお茶っこの会に参加させていただきましたが、吉里吉里の文化や生活を元にして作られた「吉里吉里カルタ」を用いながらお話を聞いたり、一緒に歌も歌って、とても充実した時間を過ごすことができました。また、新たな出会いもたくさん生まれ、今後この繋がりを生かしていきたいと思いました。
そして午後は、吉里吉里学園小学部で「わんぱく広場」を開催しました。春休み中ということもあり、いつもより多くの子どもたちが来てくれました。子どもたちは明学生と共にサッカーをしたり、折り紙や手編みのマフラーづくりなどをして、楽しんでいました。4月からは学年が一つ上がる(進級する)ので、次回開催したときに、少しお兄さんお姉さんになった子どもたちと関われることを楽しみにしています。また、新しく入学する1年生にもたくさん来てもらえるよう、これからも子どもたちの安全を第一に喜んでもらえるようなプログラムを考えていきたいと思います。


団体設立当初から6年、たくさんの方々に支えられて私たちは活動を行うことができてます。
この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
今後とも活動へのご協力のほどよろしくお願いいたします。


文学部芸術学科3年    小野圭絵
社会学部社会福祉学科2年 佐藤千香子