海外プログラム

2016年7月6日

今日は何の国際デー?(5月15日)

海外プログラム事業部発信
こんにちは!

私たち、ボランティアセンターに属する海外プログラム事業部のメンバーは、
国連が定める国際デーについて、より多くの人に世界問題や情勢を気軽に知ってもらうことを目的に、学生が担当してブログを書いています。

5月15日は、国際家族デー。

国際家族デーとはどんな日で、何について考えられるでしょうか。

国際家族デーとは、国連総会が、1993年から毎年5月15日を世界各国が家族問題に対する認識を高め、家族関連の問題に取り組む能力を高めるきっかけにできるようにと定めた日のことです。

今日は、日本の家族問題、特に子どもに注目し、様々な定義がある家族について考えてみましょう。
家族問題の原因は、先進国・開発途上国において重なるものが多いと思います。例を挙げると、家庭内暴力、児童虐待、高齢者虐待、不登校などがあります。
本題では、家庭内暴力・虐待などを受けた子どもが、「どのような支援を受けることができるのか」、「支援の現状・問題点」、「改善案」の3つを説明していきたいと思います。

何らかの事情で保護者と暮らすことが困難になった子どもを養育・保護する社会保障制度を「社会的養護」と言います。一言で言うと、社会が保護者に変わって子どもを養育する仕組みのことです。主に「施設養護」と「家族養護」に分けられ、施設養護の中でももっとも施設数と入所児童数が多い施設に児童養護施設が挙げられます。原則として1~18歳ほどの子どもが保育所や幼稚園、学校に通いながら、生活しています。
社会的養護の現状としては、児童養護施設に通った子どもに焦点を置くと、高等学校卒業後の進路が他の高校卒業者に比べ、就職が多く、進学が少ないことが見受けられます。
※児童養護施設児は家庭福祉課調べ、(「社会的養護の現況に関する調査」)。
全高卒者は学校基本調査(平成25年5月1日)

さらに、就きたい仕事について、株式会社リクルートと一般社団法人全国高等学校PTA連合会の合同調査では、高校生の56%が将来就きたい職業があると答え、希望職業の上位が「公務員」と「看護師」でした。男女別では、
男子は、「医療関連全般」「製造・加工・組立などのものづくり」、女子は「看護師」「公務員」などが多く見られました(一般社団法人全国高等学校PTA連合会・株式会社リクルートマーケティングパートナーズ、 2015年)
児童養護施設で暮らしている高校生と比較してみると、家庭で暮らしている高校生の志望する進路とそれほど違いがないことがわかりました。

しかし、児童養護施設で暮らしている高校生の進路に「製造・加工・組立などのモノづくり」や、「技術者・研究者」といった職業が見受けられなかった点が気になります。これは、そういった職業に携わる大人に会う機会を、施設で暮らしていた高校生は多く持つことができなかったことが一因ではないかと考えます。児童養護施設に通う子どもたちにとって、保護者が子どもの近くで成長を見守るような家庭の環境があることは第一に大切ですが、多様な大人と関わることを通して、多角的な価値観・職業観を得る機会提供も必要だと考えます。

加えて、日本ではこのような社会保障制度の存在があることが当たり前に思われがちですが、開発途上国においての社会保障制度は、整備が急がれている状態と言えます。
たとえば、東南アジアなどでは急速な高齢化が進んでおり、介護など新たなニーズへの対応が課題となっています。
さて、今回のブログでは、国際家族デーを迎えるにあたって、日本の家族問題を受け、子どもたちがどのような支援を受けることができるのか、その支援の問題点、改善案なども挙げました。これを機にあなたが、自分の家族について、そして自分がこれから持つかもしれない家族について考えていただければ幸いです。最後まで、読んでくださりありがとうございます。
次回のブログは、5月21日の「対話と発展のための世界文化多様デー」。
引き続き、よろしくお願いします!
教育発達学科2年 清水回
▶参考ページ
・国際連合広報センター(2015.5.8)「国際家族デーに寄せて 藩基文国連事務総長メッセージ」
http://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/13956/ (2016年4月18日取得)
・一般社団法人全国高等学校PTA連合会・株式会社リクルートマーケティングパートナーズ 合同調査(2015)「第7回 「高校生と保護者の進路に関する意識調査」」
http://souken.shingakunet.com/research/2015_hogosha2.pdf (2016年4月18日取得)
・厚生労働省(2016)「社会的養護の現状について(参考資料)」
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000108941.pdf (2016年4月18日取得)
・Jica 「世界が抱える課題への取り組みー社会保障」
http://www.jica.go.jp/activities/issues/social_sec/ (2016年4月19日取得)

▶参考文献
・渡井さゆり(2014)「育ち」をふりかえる 岩波書店(岩波ジュニア新書)
・日本司法書士会連合会(2013)子どもの権利擁護委員会編 「社会的養護を真に「社会的」にするために」