ボランティアファンド学生チャレンジ賞2014 受賞企画決定!

今年で第8回目を迎えたボランティアファンド学生チャレンジ賞2014(通称「ボラチャレ」)受賞企画が決定しました。
10月29日(水)に奨励金授与式が行われ、鵜殿学長より6つの受賞団体に奨励金が授与されました。

*ボランティアファンドに関しては、以下のリンクをご参照ください。
ボランティアファンドに関して

*ボランティアファンド学生チャレンジ賞の詳細は、以下のリンクをご確認ください。
ボランティアファンド学生チャレンジ賞

ボランティアファンド学生チャレンジ賞 公開審査会講評

全体講評

明治学院大学ボランティアセンター「ボランティアファンド学生チャレンジ賞2014」の公開審査会が白金校舎にて開催されました。今年度も昨年に引き続き「社会課題にチャレンジ!」をテーマに募集しました。6団体から7つの企画の応募があり、応募団体によるプレゼンテーション、質疑応答ののち、審査委員5名による審査が行われました。

今年度、応募団体の取り組む活動テーマは国際協力、平和、震災、連携構築と、大学から地域、海外にわたる多様な活動分野からの応募がありました。本日のプレゼンテーションには本学の学生が様々な社会課題を把握し、積極的にそれらの課題に取り組む姿勢が表われていました。

7つの応募企画のうち、広報・啓発関連のものが5つと多かったのが特徴的でした。広報・啓発活動が団体の活動をいかに効果的に拡げていくのかを考えていた企画もありましたが、プレゼンテーションでは広報の説明に偏り、活動の本質であるべき「社会課題にどう取り組むのか」について説明が不十分なものも多くみられました。今後の活動の中で広報・啓発活動が社会課題の解決にどのように結びついていくのかを再度考え、目的に向かって成果を挙げることを期待したいと思います。

国際協力の企画は社会課題の把握、活動目的が明確にされ、プレゼンテーションでもその説明がなされ、よく伝えられていました。

以上のように、今年度企画内容には総合得点においてバラツキがみられ、審査の結果、一定以上の評価を得られた6企画を助成の対象とすることにいたしました。

(1) ボランティアサークル合同写真展・インタビュー小冊子

団体名:明治学院大学ボランティアセンター 学生メンバー 地域活動MGVA


《内容》 ボランティア活動を活性化させるため、ボランティアサークルの写真展開催および冊子を制作し、ボランティアサークルに興味をもち、活躍する人材、社会貢献する人材を増やすための活動。

《審査員講評》 この企画は本学ボランティアセンター学生メンバー地域活動MGVAが本学では多くの学生がボランティア活動に興味があっても、活動に進む人が少ないという課題をとらえたもので、プレゼンテーションでよく説明されていました。
ボランティアセンター学生メンバー、ボランティアサークル、一般学生の3つのつながりを作ることを目的に、ボランティアサークルの写真を集めた写真展を開催することによって得られる成果もよく説明されていました。この課題はボランティアセンターでも注目しているものだけにぜひ成果をあげてほしいと期待しています。
問題認識、根拠となるデータ、企画内容の目的・成果も明瞭で、企画内容は高い水準にあるので、3グループのつながりの構築で終わらず、学生を活動につなげることができるように工夫を検討し実施してほしいと、審査会で指摘がありました。

《アドバイザー》 鵜殿 博喜(明治学院大学長)


(2) フィリピン・北ルソンで豊かさと自然とともに暮らすことを考えるスタディツアー

団体名:コーディリエラ・スタディーツアー実行委員会


《内容》 環境NGOとの連携を基礎として、フィリピン山岳民族の暮らしを学ぶスタディツアーを開催する。

《審査員講評》 コーディリエラ・スタディーツアー実行委員会は設立したばかりの新しい組織ですが、環境NGOとの連携を基礎として、フィリピン山岳民族の暮らしを学ぶスタディツアーを開催する企画についての企画書及びプレゼンテーションはよくまとめられ、説得力がありました。
質疑応答及び審査会において、企画の目的は明瞭であるが、その達成のために何をすればよいかは、やや不十分であることが指摘されました。見て学ぶことに加えて、積極的に何らかの社会課題に対して何か活動をすると、より効果的なきっかけづくりとなり、活動自体も社会課題に対する取り組みにもなります。
審査の結果、審査会では、現地でのワークキャンプ等の活動プログラムを追加すること、振り返りの報告会を一般学生にも公開で開催することの2点について検討し実施することを求め、支援をすることを決定しました。上記2点を検討追加し、よりよい企画になることを期待しています。

《アドバイザー》 中原 美香(ボランティアコーディネーター)


(3) 広報誌「TIMES」制作企画

団体名:明治学院大学任意団体 NPO法人 JUNKO Association


《内容》 団体活動紹介を始めとする国内啓発を念頭に置いた広報誌を制作・発行する。

《審査員講評》 Junko Associationは20年の歴史を持つ実績のある組織であり、プレゼンテーションでは応募企画について、この活動を基盤にして一般向けに広報し、多くの人に活動を知ってもらい活動の拡大を目的とする点がよく説明されていました。審査会では、この企画が広報誌作成という広報活動だけに終わらず、会員・活動の拡大を目指す点を評価しました。
これまでの冊子では個人がボランティア活動にどう関わったかがよくまとめられていました。この企画により作成する一般向けの冊子についても、ベトナム・ミャンマーの教育現状の紹介を一般的にまとめる方法よりも、個人の関わり方、ストーリーがみえるような形でまとめるほうが効果的であろうと、審査会で多くの意見として出されました。この講評を参考にして、内容をつめていってほしいと思います。

《アドバイザー》 谷口 浩一(ボランティアセンター推進委員・ソニーマーケティング株式会社 広報・渉外部 総括部長)


(4) フィリピン・パートナーシップ・プロジェクト

団体名:ハビタットMGU


《内容》 フィリピンの特定のコミュニティへの継続的な支援プロジェクトを通して、現地コミュニティの活性化を促すと同時に、ハビタットMGUの活動をさらに発展させていく企画。現地の「フェスティバル」などを通して企画を実現する。

《審査員講評》 ハビタットMGUは現地NGO等と協力しながら住宅建築を通じて、世界の住居貧困問題に取り組む学生団体であり、応募企画はフィリピン・パートナーシップ・プロジェクトの一環において、特定コミュニティとの継続的な支援をし、現地の地域活性化を図ることを目的とする、昨年に続くものでした。
審査会では、収入向上事業はクロスステッチ商品のビジネスとして、商品を作って売り地域活性化するという発想で、他団体にないアプローチ点が評価されました。ただし、クロスステッチ事業はある程度の収入では成果として不十分であるので、目標を高く設定し、目標達成できるような工夫、日本での販売も拡大するような工夫を検討してほしいという意見が多く出されました。この講評を参考にして、内容をつめていってほしいと思います。

《アドバイザー》 可部 州彦(ボランティアセンター推進委員・講師)


(5) ピースアクション

団体名:Peace Ring


《内容》 若い世代を対象に、「平和」や「戦争体験」について考えるイベントを開催する企画。また、学内にある「被爆アオギリ」などにも想いを寄せ、平和を見つめなおす企画。

《審査員講評》 この企画は本学の平和研究所と連携の下、平和・戦争体験を若者に伝え、戦争をどう若い世代に継承していくか考えてゆくことを目的とした内容で、重要なテーマを扱っていると考えています。
ただし、審査会において、戦争体験の話を聞いて終わりにするのではなく、多岐につながる、つなげてゆくきっかけづくりも検討してほしいという意見が多く出されました。
また、本学校内の被爆アオギリの看板設置については、本学関連部署と連絡をとり、許可をとって進めることを条件とします。

《アドバイザー》 唐木 富士子(ボランティアセンター推進委員・港区青少年委員(高松地区委員会))


(6) 冊子を作って陸前高田を知ってもらおう大作戦

団体名:明治学院大学ボランティアセンター 学生メンバー
    Do for smile@東日本プロジェクト陸前高田復興支援チーム


《内容》 毎年陸前高田に行き、小学生を対象としたスタディーツアーを行っているが、関東圏に住む人々に、現地の魅力を伝える冊子を作成し、より地域に関心をもってもらう企画を考えた。現地の人々にとっても新たな「陸前高田」を再発見してもらう冊子となる。

《審査員講評》 本学ボランティアセンター学生メンバーによる企画で、陸前高田の現状を伝える点で、冊子作成の方法は効果的であると評価されました。
審査会では、企画内容は適切であると考えますが、インタビュー謝礼の支払いについては不適切ではないかという意見も出されました。そこで、講演会等を開催しインタビュー先の方に講師を務めていだき講師謝礼とするなど、インタビューに対する謝礼ではない形に組直すことが条件として出されました。とは言え、現地の実情も考慮する必要もありますので、この点を考慮し、修正の上、企画を進めて下さい。明学生、高校生に被災地の現状を知ってもらうことが達成されることを期待しています。

《アドバイザー》 西村 万里子(法学部教授)