明学・大槌町吉里吉里復興支援プログラム活動報告

明学・大槌町吉里吉里復興支援プログラム(2011. 10~2012年度)

【2月9日(土)】釜石市鵜住居を訪れ、「釜石の奇跡」と「釜石の悲劇」のお話を伺いました

2月9日(土)、学生24名及び職員2名が研修合宿の一環で岩手県釜石市鵜住居を訪れ、「釜石大観音」の職員の方から「釜石の奇跡」と「釜石の悲劇」のお話を伺いました。
小中学生の津波避難の成功例で知られる「釜石の奇跡」と、そこからわずか600mの鵜住居地区防災センターで多くの犠牲者を出した「釜石の悲劇」。釜石の町を見下ろす「釜石大観音」を背に、広大な海を前にして伺うお話に、涙を流す学生もいました。
その後の合宿の話し合いでは、震災からまもなく2年を迎えようとする中、津波の経験を伝えていく大切さ、今後も復興支援を着実に進めていくことを確認し合いました。

【2月9日(土)】岩手県大槌町にて「明学生からありがとうを伝える会」を開催しました

【12月2日(日)】吉里吉里クラブ

吉里吉里の吉祥寺にて地域に住んでいる方々との交流会を行った。明学生と吉里吉里地域の交流の場として「吉里吉里クラブ」を開催した。当日は吉里吉里郷土料理である「かねなりだんご」を一緒に作ったり、音楽療法を行っているルンビーニカフェの方々と一緒に歌を歌って楽しく盛り上がった。最後には明学生が吉里吉里への思いを発表し、地域の方々に感謝の気持ちを伝え、皆で「歩きましょう」を歌った。

【12月1日(土)~2日(日)】吉里吉里中学校の生徒への学習支援

吉里吉里中学校にて3年生の受験に向けた自主学習のサポートを行った。午前中は6人、午後は7人の中学生が参加した。中学生1人に対して学生1人、または2人で、自習の中でつまずいているところや苦手な部分を教えた。また、休憩時間には趣味の話や恋愛の話などをして、中学生個人との心の交流を図った。

大学ボランティアセンターによる復興支援を考えるシンポジウムを開催しました

12月8日(土)に「Do for Smile@東日本」プロジェクトが、岩手県大槌町、学生、大学にもたらした影響と協働の未来を考えるをテーマに、シンポジウムを開催しました。

第一部ではボランティアセンターコーディネーター並びに学生から、「プロジェクトが大槌町や学生、大学にもたらした影響」についての基調報告、第二部では唐木清志先生から「復興支援活動を通して、学生は何を学べるか」をテーマとしての講演、第三部では「今後の大槌町・学生・明治学院大学による協働」をテーマにパネルディスカッションがありました。原田勝広センター長のモデレートのもと、伊藤正治教育長からは明学生によるボランティアに対する感謝や子どもへの影響について、齋藤百合子ボランティアセンター長補佐からはボランティアにおける学びについて、学生(国際学部2年生田さん、社会学部2年市川さん)は活動がどのように学びつながっているかなど活発な意見が出されました。その後、学生が司会となり伊藤教育長を囲んでのワークショップなどをおこないました。
今回のシンポジウムを通して、大槌町・学生・明治学院大学の今後の協働についての具体的なアイディアが出され、可能性がさらに広がってきました。今後、双方によって意義のあるつながりさらに広がり深まることを期待しています。

【12月15日~16日】わんぱく広場

今回の活動では、参加学生が少人数であったため、わんぱく広場を開催することはできなかったが、その代わりに子どもたちの声を聞くことができた。吉里吉里小学校に通う子どもたちから春休みに行うわんぱく広場の企画を練るために聞き取りを行い、様々な案を出してくれた。わんぱく広場を開催してくれることも楽しみだけれど、大学生が来てくれることを楽しみにしているという声を聞くことができ、学生一同大変嬉しく、今までの活動が確実に子どもと学生の距離を縮めていると感じた。

【11月24日~25日】学習支援

24日は吉里吉里中学校で、25日は吉祥寺で、学習支援を行った。25日には、6人の生徒が参加してくれた。50分勉強に集中し、10分休憩するというサイクルで行い、16時を過ぎた後は生徒たちと談笑をし、一人一人と十分なコミュニケーションをとることができた。
今回の活動では、学習支援活動に1、2回しか参加していない学生が多い中、生徒としっかりとコミュニケーションをとり、良い人間関係を築きつつあるということを実感することができた。普段あまり周りには話すことのできない悩みや不安などをメンバーに話してくれた子もいた。それは私たちの立場、また、これまでの姿勢の結果だと感じた。

【11月18日】わんぱく×薪プロジェクト 森林教室

今回、わんぱく広場と薪プロジェクトという今まで別々に活動していたセクション同士が合同で活動をするという今までにない試みとして、森林教室を開催した。吉里吉里の子どもたちと一緒に森に入って工作の材料を探し、一緒に工作を行った。子どもたちがとても楽しそうに森の中を遊びまわっているのが印象的だった。中学生からは、ハンモックを吊るしたら楽しそうだという声も漏れ、学生と一緒に寝転がって空を見てみた子どもも居た。保護者の方々は「こういった機会がなければ自分も子供も森に入る機会はない」とおっしゃっていた。『NPO吉里吉里国』の芳賀正彦さんは、「この第一回の森林教室は吉里吉里国の歴史に残る」と何度も嬉しそうに語ってくれていた。

【9月20日~9月23日】学習支援

吉里吉里中学校で1年生から3年生まで、数学や理科等の授業サポートを行った。土曜日の学習支援では、男女合計13人が参加してくれた。今回は、中学生との距離がより密接になったと感じた。例えば、昼休みには体育館でドッチボールを一緒にし、教室に残っている生徒とは恋愛の話などをした。中学生の掃除の時間にも積極的に関わり、一緒に掃除をした。帰りのバスに乗る際、中学生の男子数人が見送りに来てくれた。私たち学習支援が吉里吉里の中学生との信頼関係を丁寧に紡ぎだし、一人一人と顔の見える関係を築いた結果だと感じた。

【9月16日】第2回お茶っこサロン活動

9月14日に開催したサロン同様、「吉祥寺三光殿」にて行った。今回は、14日のサロンで参加者の方々にご相談して決定した共同企画、吉里吉里の伝承料理「かねなり団子」作り、及び牛乳パックを使用した栞作りを主な企画として行った。参加者の方々に栞の作り方を説明することでコミュニケーションを取り、参加者の方々と打ち解けることができた。また参加者の方同士もデザインをどうするか話しながら制作していらっしゃって、会場は和気藹々とした様子であった。

伝承料理「かねなり団子」を教わる様子

しおり作りの様子

【9月14日】第1回お茶っこサロン活動

吉里吉里地区にお住まいの方を対象に「吉祥寺三光殿」にてお茶っこサロンを開催し、約25~30名の方が参加して下さった。今回行ったバター作り企画は、材料の入ったペットボトルを振りつつ隣にまわしリレー形式で一つのバターを作るというものである。参加者の方々同士が声を掛け合ったりして大変盛り上がり、「楽しむことができた」、「参加してよかった」などの声を聞くことが出来た。また参加者全員に作ったバターを添えたホットケーキを振る舞ったので、自分たちが作ったものを食べる嬉しさを感じて頂けたのではないかと思う。

お茶っこサロン全体の様子

バター作りを楽しむ様子

【8月8日~11日】大槌町社会福祉協議会 ボランティア研修会~地元ボランティアの育成と町民による町作り~

大槌町社会福祉協議会のからお手伝いしてほしいとのニーズがあり、わんぱく広場に参加している学生が子どもたちの宿泊研修をお手伝いすることになった。その中で、「わんぱく子供広場」を設けていただき、ミサンガとお絵かき、体育館でのサッカーとドッヂボールを行なった。子どもの人数が少なかったこともあり、1人の子どもに十分目が届き、サポートしやすく、1人の子どもと関わる時間も多く持てた。ミサンガを学生と一緒に作ったり、学生の似顔絵を描いたりすることでコミュニケーションを上手にとれたように思う。またサッカーでは人生で初めてゴールを決めたと終始喜ぶ低学年の男の子もおり、非常に雰囲気がよかった。

【8月4日(土)】大槌町役場引っ越しの支援

大槌町役場の新庁舎が完成したことを受けて、仮設庁舎から新庁舎への引っ越しの手伝いをボランティアセンターの職員の方と学生6名で行った。
仮設庁舎から新庁舎への机や椅子などの備品の運び出しと、トラックで運び込まれた机や椅子、棚などの運搬を主に行った。

旧庁舎概観

新庁舎概観

用具の運搬の様子

新庁舎税務課の様子

大槌町の視察

役場のお引越し支援終了後、震災の被害や今の町の様子を見て震災について知り考えるため役場周辺から福幸きらり商店街までを見て歩いた。震災前は山田線が通っていたところや被害を受けた建物、旧病院、住宅跡地、などを見て歩いた。線路が流されて何もないこと、一階部分にかなりの被害があった建物や住宅の後を見て、今回の地震がどれほど大きな被害があったかを知った。震災について心に刻み込み、よりいっそう強い気持ちで活動しなければいけないと感じた。

【6月23日(土)~6月24日(日)】

今回の学習支援の主な活動内容は、これまでの活動内容に引き続き、中学3年生を対象に、定期テスト前の自主学習のサポートを行った。2日間の合計で12名~13名の生徒たちが参加してくれた。それぞれが苦手な教科に取り組む姿勢がみられ、基礎からじっくりマンツーマンで教えることができた。また、生徒がつまずく問題に焦点を当て、自作プリントを作るなどして、定着が図れるようなサポートをすることができた。休憩時間を作るなどして、コミュニケーションをとることにも重点を置き、活動を進めることができた。  今後は、ただ教えるのではなく、生徒たちが家に帰ってから自分で復習ができるようなプリントを用意するなどの工夫も夏以降取り組んでいきたい。

「吉里吉里から 今、伝えたいこと」が完成しました

2011年4月から「Do for Smile@東日本」プロジェクトの活動を続けている岩手県大槌町吉里吉里を紹介するパンフレット、「吉里吉里から―今、伝えたいこと」が完成しました。

パンフレットでは、学生の活動拠点となっている吉祥寺の高橋英悟住職、NPO吉里吉里国代表の芳賀正彦さんへのインタヴューや、吉里吉里語や郷土料理のこまこま汁を紹介しています。

制作に至った背景には、活動を通して現地の方々と関わっていく中で語っていただいた震災の経験や復興への思いを、学生だけでなく多くの方にも伝えていきたいという参加学生の思いがありました。冊子の制作に携わった学生は、「震災という面だけでなく、吉里吉里の素晴らしい文化を伝えることで、多くの人に吉里吉里のことを知ってもらえれば」と語っています。

完成したパンフレットは、実際に吉里吉里の方々にも手に取っていただき、大変よろこんでいただきました。

「吉里吉里中学校の修学旅行生が白金キャンパスで虎舞を披露」

2012年4月12日、大槌町立吉里吉里中学校の3年生が、東京への修学旅行の一環として明治学院大学白金キャンパスに訪れてくださいました。本学学生や教職員を前に、「震災から1年」という発表と、伝統芸能である「虎舞」を披露してくれました。

地区唯一の中学校である吉里吉里中学において、明学生は2011年8月から今まで継続的に授業サポートや定期試験前の学習支援活動を行っています。このような活動を通して得た交流から、今回の発表を実現することができました。

学習支援活動で知り合った吉里吉里の中学生と明学の学生は、白金キャンパスでの再会に喜び、迫力ある虎舞の演技に、会場は大きな拍手で包まれました。

吉里吉里中学校歓迎会MGVvideo


Part1

Part2

【10月8~9、11月4~6】復活の薪プロジェクト

芳賀正彦さんがリーダーとなるこのプロジェクトは9月30日に5000袋を達成し、全ての薪の発送を終えました。そして現在は海、山づくりのための山仕事として、『復活の薪』第2章としての森林の間伐が行われています。私たちは間伐のお手伝いをさせていただきました。間伐した木の採寸や木や枝をまとめて、山道の整備などを行いました。少し大変な作業ではありましたが、作業後は枝や木が片付いて、山道ができたりと結果が目に見えるので、大きな達成感がありました。また、正彦さんやメンバーの方々とお話する時間も沢山あり、多くのことを学ばせていただきました。活動を重ねるにつれ、メンバーの方や森の魅力にどんどん引き込まれていきます。今回沢山の木材を持って帰ってきたので、活用方法を検討中です。(国際学科1年 生田みずき)

吉里吉里中学校での学習支援

私たちは、10月8日吉里吉里中学校にて中学校3年生を対象とし、参加してくれた生徒約6名と明治学院大学学生5名で活動を行いました。生徒たちそれぞれが持参してきていた参考書をもとに、自分の勉強したい教科を勉強し、わからない部分や苦手な分野を私たちが個別に解説をするなどしてサポートをしました。また、学習面だけでなく、生徒たちと会話をするうちに生徒たちの日常生活の悩みや生活スタイルなどを知ることができ、私たちの生活との違いなどを発見することが出来ました。お互いの積極的なコミュニケーションにより、生徒との距離が縮まり、次につなげることのできる良い学習支援になったと考えています。

【10月9日(日)】 わんぱく広場

10月9日(日)にわんぱく広場を堤ヶ丘の仮設住宅の談話室にて開催し、未来の吉里吉里をマーブリングで描く合作をしました。吉里吉里の子どもは17 人、明学生は5人が参加しました。合作作業としては、マーブリングで紙をカラフルに染めた後、それらをちぎって模造紙に貼り一つの絵にしました。皆で協力して絵は完成しましたが、子どもたちの多くは合作よりも、純粋に私たちと再会した喜びから、外で元気に遊ぶことの方がよかったようです。子どもたちは私たちと一緒にいる時間を本当に楽しんでくれたようでしたが、今回は外遊びの環境が確保できなかったこと、また私たち学生も臨機応変な対応ができなかったことから、外で遊ぶことが叶わず寂しい思いをさせてしまったかと思います。次回からは思い切り体を動かせる企画を用意しようと思います。(法律学科1年 千吉良)

【10月8日、9日】 「吉里吉里語辞典」音声データ化

10月8(土)・9(日)に「吉里吉里語辞典」の音声データ化を行いました。参加学生は2名、協力していただいた現地の方はその2日間で計5名となりました。今回の活動を含めまだ2回目となる新しい企画です。この「吉里吉里語辞典」音声データ化の面白さは、勿論吉里吉里の文化を学べる点もありますが、何と言っても録音後の現地の方々との「お喋りタイム」です。多くの方が原稿を読み上げる際「いざこうして読むとなると喋れなくなる。」と抵抗を感じるようですが、録音が終わり緊張が解けると、普段の調子を取り戻したくさんのお話を聞かせてくださいます。特に印象に残ったお話がありました。「喧嘩をしたら仲良くなれる。喧嘩というのは本音の言い合い。つまり嘘をついていないこと。殴り合っても次の日には友達だよ。」喧嘩を良しとしない今、喧嘩を避けて、自分の意見を抑えたり、相手に同調することがありがちですが、それがかえって人間との関係に溝を作ってやいないか、と考えさせられました。総ページ数500以上の「吉里吉里語辞典」を考えるとこのままでは進度は遅いため改善策を設けなければと考えておりますが、このお喋りタイムにはどうしてもたっぷりと時間を割きたい、と改めて感じます。(国際学科1年 島澤 朱)

【10月9日(日)】 ~吉里吉里甚句・御祝唄等の演奏~

大槌町吉里吉里地区の文化財保護委員であり、吉里吉里甚句の歌い手である関谷徳實さん宅を訪れ、吉里吉里甚句・御祝唄の演奏会についての相談をしました。吉里吉里甚句とは祭りや結婚式等、盛り上がる席の際には欠かさず演奏される吉里吉里独特の歌であり、また御祝唄は一年の漁の締めくくりの際に漁師に労いとして歌われていました。今となっては歌い手・演奏者の数が減少したことから、次世代へと受け継ぐことが困難となっています。それに加え震災後「自粛ムード」が漂う中、演奏する機会も失われています。「毎年あった祭りがなくてさみしい」「音楽が欲しい」というニーズも聞くようになり、文化の伝承も一つの目的として何か演奏会を開くことはできないかと提案し、今回歌い手である関谷徳實さんに相談をしました。「最早演奏会や祭を開催するに時は関係ない。早いとも思わない」と仰っていました。勿論、課題はありましたが、それを一つずつ解決しお祭や音楽のあるいつも通りの日常を取り戻すお手伝いをしたいと強く感じました。(国際学科1年 島澤)

【10月8日(土)】 アーカイブ化 ~吉里吉里人にインタビュー~

アーカイブ化の活動では現地の方の震災時の状況や思い等を記録に残すという目的で、インタビューを行っています。
午前中、芳賀アイさんにインタビューさせて頂きました。元々人と関わることが好きというアイさんは、人との出会いが嬉しいと笑顔で話されていました。
午後には、芳賀フク江さんにインタビューをさせて頂きました。フク江さんは夏の活動の際に昭和8年の津波の体験などをお話して下さいました。今回は震災のお話に加え、40年ほど前に大槌にクジラが漂着したお話など、地元ならではのお話をお聞きすることができました。
この活動は現地の方の声を直接お聞きすることができ、学ぶことがとても多いです。ここで得たことを私たちだけではなくもっとたくさんの人と共有し、伝えていきたいと思いました。(社会学科2年廣瀬)

緊急支援プログラム(2011. 4/16~7/10)

夏期復興支援プログラム(2011. 8/1~9/4)