明学・日本ユニセフ協会協働プログラム活動報告

【6月2日(木)】

ミレニアム開発目標(MDGs)フォローアップ会合に出席するため、来日したユニセフのアンソニー・レーク事務局長が東日本大震災でボランティアとして活躍した大学生5人を、ユニセフ東京事務所に招待して懇談した。東大、岩手大とともに明治学院大学法学部4年の江森隆浩君も招かれ、震災支援について意見交換した。

センター長のつぶやき…

現地でがんばった明学生に最後に大きなプレゼントが待っていた。世界を舞台に子どもの支援にかかわる国連組織であるユニセフのトップに会える機会はめったにない。日本のODA(政府開発援助)の貢献の大きさ、国際協力のあり方、東北地方の被災者のがんばり・・・。話題は尽きないようだったが、世界に目を開く、またとない機会になったようだ。これを機に、もう一度、東北へ、と明学生は燃えている。

【5月5日(木)】

第3陣が帰京したため、第1陣、第2陣を含め横浜市内で一応のまとめと今後の企画案を協議しました。一部、支援の感想を以下に記載します。

■小林
学生として参加でき、自分自身の成長のためにもなった。様々な現場の違いを予想以上に感じた。親も非常に積極的に応援してくれた。今後は継続的に支援を続けることが大切。

■江森
自分たちの出来ること(専門性)を(1NGOでも1個人でも)認識して支援することが大切。学生ボランティアとして参加できたことはそういった点で勉強になり有意義。

■高田
衝撃的の一言に尽きる(被災状況、モノが溢れていること、足りていないところは足りていないetc)。現地のニーズを感じたい。自己満足の団体もあり、被災地を優先する支援のあり方を痛感した。

■白川
行動して良かった。現場に行ったことで具体的な支援方法や大切にしなければならないことが見えた。「助け合う」・「忘れない」のこの2つが重要。他大学生とも連携して長期的な支援を行いたい。

■湯村
ニュースなどを見て、現地の状況が改善しているように思ったが、実際に行ってみると、避難所や被災地の状況が想像以上に変化がなく驚いた。現地の方々の真のニーズを認識しなくてはならない。

■島田
緊急支援だけではなく「継続的な支援」、中期的な視点での支援も今後考えていかなければならない。ボランティアの必要性を再認識した。

以上をもとに、今後の活動について、
  • 戸塚まつり(5月28日・29日)を契機に今後の体制や活動内容を決める
  • 現地支援のための学生チームを組織する。

といった案が出た。

【5月1日(日)】

さあ、東京へ帰ろう(仙台駅のバスターミナルで)

4月4日から始まった明学・ユニセフ協働プログラムもほぼ1ヵ月を迎えたところで無事終了となりました。微力ながら、被災者の方々のお役に立てたとしたらうれしいです。みなさんや子どもたちに元気をたくさんもらいました。また、この間、ユニセフの職員のみなさん、東北学院大学、宮城学院女子大学の学生さんたちと多くの出会いがありました。改めてお礼を申し上げたいと思います。新しいプログラムを開発して、また、東北へ戻ってきたいと思います。

センター長のつぶやき…

被災者のみなさんと同じ地に立てたということは学生にとって一生の宝ものになると思う。現地の人たちのつらさ、それに耐えるがまん強さは東京にいてはわからなかった。原発問題をはじめ、過疎、高齢者、子ども、雇用など、震災は日本の抱える課題をあぶりだした。これからの日本を作っていくのは若者だ。何か大事なものを現地で見つけてくれたことを期待したい。これが終わりではない。ここから、始まる。そう思いたい。

【4月30日(土)】

この日も、ちゃっこい絵本館の設立の準備のための仕事にかかわりました。本当は女川で、小学校が全国に向け、「ありがとう」のメッセージを発信したがっているという情報があったので、そういうニーズがあるのかどうか、確かめたかったが、できませんでした。

センター長のつぶやき…

第3陣の学生もそろそろ帰京の準備に入っている。避難所にいた小学生が学校に戻り、ユニセフも、これまでの活動を縮小し始めたからだ。「緊急」のフェーズから「復興」へと移る中で、支援のニーズも当然変化せざるを得ない。これから新たな支援策を探ることになる。それが、現地のお祭りや川開き再開への支援なのか、小学生が発する「ありがとうメッセージ」への応援なのか、まだ先は見えない。しかし、いち早く現地入りしたことで、今後の活動にむけてのベースができているのは、間違いない。

【4月26日(火)】

避難所の統廃合や瓦礫の除去など震災後1ヶ月半が経ち、現地のニーズが緊急支援から復旧のフェーズに移行した。
明学生は、「子どもにやさしい空間」づくりの一環として、被災地の子どもたちに、日本全国の人たちの思いの詰まった「絵本」と「笑顔」を届ける『ちっちゃな図書館セット』を作る活動に参加した。子どもたちが少しでも前を向いて生きていってくれればうれしい。

奥:寄付された絵本を仕分けた段階
手前:床に敷き詰めるブロックパズル

絵本を運ぶ自衛隊の隊員

センター長のつぶやき…

第3陣の学生が仙台入りして頑張っている。これまでのように子どもケアを続ける一方、新たなミッションも背負っている。それは、ユニセフ撤退後を見据えた、新たな明学らしい支援プログラムの開発だ。地元学生は、伝統的なお祭りの復活や街づくりに関心を持っている。さて、明学は何をする?

【4月20日(水)】

各学校始業式の前日ということもあり、準備などで全体的に避難所にいる人数は少なくなっていました。 最近は寝付けなくなっている子も増えているようで、原因は悪天候により避難所内で過ごす時間が多くなっているためのようです。 宮城女子学院と東北学院大学の学生と一緒にミーティングを行い、今後の活動について話し合いました。被災地域の雰囲気を少しでも明るくするため、子どもを巻き込んだ夢のある企画に取り組んでいこうと考えています。

【4月19日(火)】

きょうも前日と同じように午前中1校、午後1校CSFの活動を行いました。 雨が降っていたため、活動できる場所が制限されてしまったうえ、親の視線もあり、子どもたちはストレスがたまっている様子でした。第2陣のメンバーの中には、 まだ2日目の学生もいましたが、子どもたちはちゃんと名前を覚えていてくれました。より距離が近くなれたようにも感じました。

【4月18日(月)】

仙台市街には、あちこちに、「頑張ろう」のメッセージが。

第2陣の3人は初めて学校に行き、子どもたちと遊びました。 通常より30分ほど早めに切り上げて子どもたちと炊き出しの手伝いをしました。 また元サッカー日本代表の澤登選手からサイン入りサッカーボールが届き、子どもたちも大喜びでした。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【4月16日(金)】

気仙沼では、支援している被災者が取材を受ける現場に立ち会った。

明学生は午前に仙台市内の生協へ行き学校再開プロジェクトの決起会に参加。その後も荷物の積み込み・学校への配達などを手伝いました。午後は宮城女子学院・東北学院大学の学生と今後の活動について のミーティングを行いました。「第2陣」は初めて現場へ行っての作業でしたが、先生方の笑顔に接しほっとしました。別の明学生はユニセフと南三陸町と気仙沼に行き、新しく幼稚園を作る際のニーズ調査をしてきました。南三陸町は街自体が壊滅的な被害を受けていました。一面建物がなく、とても胸が痛みました。ニーズ調査では、ユニセフの最前線の活動に参加できて、とても刺激になりました。

センター長のつぶやき…

ユニセフとの協力プログラムは大きな転換期を迎えている。これまで避難所の子どもたちのケアをしてきたが、小学校が間もなく再開されるからだ。今後どういうプログラムを開発するか、ユニセフと協議中だ。また、いっしょに活動している地元の他大学との連携が一層広がりをみせてきた。支援は始まったばかりで先は長い。若者の視点でどんなボランティアが可能か、探してほしい。

【4月15日(金)】

プレイセラピーの勉強をする第2陣の明学生

新しく到着した第2陣の明学生がプレイセラピー(被災児童との触れ合いについて)講座を受講しました。専門的な知識を身につけることができ、月曜日から実践できるよう、何度も資料を読み直そうと思います。

センター長のつぶやき…

現地にボランティアで出向く人たちはハイテンションだ。しかし、これだけは肝に銘じておきたい。つまり、当たり前だが、主役は現地の人であること。上から目線ではなく、 被災者の気持ちに寄り添うという気持ちが必要だ。彼らにとって、被災地は「故郷」であり、がれきは「我が家」であり、ごみは「思い出の品」なのである。

【4月15日(金)】

出陣式の会場には、30の大学の校旗がずらり並んだ

日本財団学生ボランティアセンター(ガクボ)が、津波により被災した建物の汚泥、土砂の片づけを実施する「大学生泥かきボランティア隊」を派遣することを決め、15日、出陣式が行われた。 4泊5日で定期的に派遣される予定で、参加大学は30にも及ぶ。明治学院大学もこの輪の中に入り、支援を行う。明学ボランティアセンターが直接立ち上げた「Do for Others@東日本」プロジェクトは 3つのプログラムがあるが、これとは別に、しっかりした組織のボランティア・プログラムを明学との『連携プログラム』として紹介していく。ガクボはこのひとつだ(他には、日本赤十字及び生協との連携プログラムがある)。

センター長のつぶやき…

今テレビなどで、「義捐金」と「支援金」の違いが話題になっている。義捐金はそのまま市町村などを通して被災者に現金で配分される。日本赤十字が 集めている寄付がこれに当たる。お金はありがたいが、それだけでは現地は困ってしまう。物を配ったり、がれきや汚泥を片づけてくれる人が必要だ。それを担当するのが、ボランティア団体であり、 NPOで、こうした人々が動くために必要なのが支援金である。募金や寄付の際、どちらなのか、明示すると後で、もめることもない。

【4月14日(木)】

地元の大学生のボランティア希望者を指導する明学生

4日から活動していた明学生も大きな成果を残しながら交代の時期を迎えています。「明日、東京へ帰るから」。そう告げた時の子どもたちの寂しそうな顔。泣いてしまった子もいました。つらいけど、そんなに必要としてくれる存在になれたのかな、と感じ、複雑な思いでした。この日、第一陣4人のうち、2人が帰京。新たに2人が仙台入りしました。しっかり引き継ぎをして、今後の活動を充実させたいと思います。

センター長のつぶやき…

阪神淡路大震災の時は行政が機能せず、全国から駆けつけた100万を超えるボランティアも試行錯誤だった。今回の東日本大震災では、ボランティアが組織化したNPO、NGOが大活躍、 企業もCSR(企業の社会的責任)の視点から、積極的に被災地支援に動いている。日本も変わりつつあるのかもしれない。

【4月12日(火)】

ユニセフからの学用セットを子ども達に渡す明学生

遅れていた宮城県・女川町の小学校、中学校の入学式、始業式が行われ、明学生も参加しました。 友人との久しぶりの再会に喜ぶ子どもたちの姿に感動しました。 式ではユニセフからの学用セットの授与をさせていただきました。子どもたちがバッグを受け取る際、笑顔を見せてくれ、なにか自分たちの活動の意味を少し理解できた気がします。

センター長のつぶやき…

当初は避難所で子どものケアに限定されていた明学生の活動は、その高い評価ゆえに徐々に拡大、今ではユニセフの指導のもと、 他大学の学生のボランティア・コーディネートも任されている。被災地で生まれた地元の大学生との友情。小さくとも、明日の日本へ、明るい“芽”が出つつある。

【4月11日(月)】

避難所の子どもたちとゲームをして遊ぶ

震災発生から1カ月のこの日は午前中、先週と同じ避難所を訪問し、午後は新しい活動先である避難所に赴き、遊び道具を提供しました。 今までとは違う業務をすることで、また新しい出会いがたくさんありました。ひとりは、午前中ユニセフスタッフとともに 県庁を訪れミーティングをした後、名取へ向かい、避難所や教育機関のニーズ調査を行いました。 県庁やNPOと仕事の調整する業務は刺激的でやる気が出ました!

センター長のつぶやき…

海岸線を車で走っていて被害のひどい場所に出会った。コンビニのローソンと焼き肉の牛角。どちらも建物が傾き、爆撃の後のようにボロボロだ。 馴染みの存在だけに津波の威力をより感じ、シャッターを切った。運転手の佐藤さんの本職がカメラマンだったことを思いだし、「佐藤さん、こういう所、写真 撮りたいでしょう」と聞いたら、「僕は仙台の出身で、この付近の元の風景を知っている。だから、とてもカメラを手にする気にはなりません」。

【4月8日(金)】

朝は5時起き宮城県・女川町の女川小学校に向かいました。被災地では初めて入学式が行われるので、楽しみにしていましたが、前夜の地震の影響で中止になってしまいました。
代わりに小学校の掃除や物資の仕分けを手伝いました。今まではユニセフの人の指示で動くだけでしたが、来週から避難所での教育プログラムを明学生が管理するよう依頼されました。頑張ります。

センター長のつぶやき…

避難所には今も無数の「人探しビラ」が貼ってある。顔写真つきで、「おばあちゃんを探しています。情報をお寄せ下さい。」というのもあれば、友人にあてた 「私たち家族は親戚の家にいます」というお知らせも。胸を打ったのは、「○○(子どもの名前)、待ってろ!パパが必ず助けに行くからな。」というお父さんの悲鳴のようなメッセージ。父子が無事に出会えたことを祈りたい。

【4月7日(木)】

避難所にて子どもと遊ぶ

4日、先発隊として仙台入りした原田センター長と4名の学生は、現地で以下のような活動を行っています。

  • ユニセフ職員に同行して、気仙沼市で市役所や地元と協議し、支援のニーズ調査。
  • 石巻市内にある避難所(石巻高校、青葉中学校、湊小学校、釜小学校)で被災した子どものケアのため、ユニセフ提供の「箱の中の幼稚園」キットやトランプ、ヒーローごっこなどで遊ぶ。

センター長のつぶやき…をご紹介します。

今回仙台で心を打たれた三題。 車で仙台について道に迷った。歩いている人に場所を聞いたら、親切に教えてくれ、最後に「遠くからご苦労さま」とさりげなく頭をさげられた。次に、 仙台の商店街を歩いていて、ふと上を見上げた時、こう大書した横断幕が目に入った。「私たちは負けない!」 。そして、市内でこんな車を見かけました。あれっ、札幌市の消防車、おっと、横浜市のごみ清掃車、 さらに自衛隊の那覇基地の軍用車両。神戸ナンバーの車体に「がんばろう、東北」。つらいけど、時にほっとする被災現場です。

【4月4日(月)】

現地での支援は、日本ユニセフ協会との協働プログラムがスタートしました。このプログラムは、仙台の避難所にいる子どものケアを行うもので、デンマークから取り寄せた「箱の中の幼稚園」と「レクリエーションキット」を使って楽しい空間を作り出し、ここに明治学院大学生がボランティアとして参加する、というものです。

4日、原田勝広ボランティアセンター長と4人の学生が出発しました。
活動内容は、順次、掲載していきます。

東京・品川にある日本ユニセフ協会から出発する明学生