《1日目》
集中講義初日は、この講義の趣旨説明から始まった。その後、チームに分かれ、「働く」ということについて、自分たちのバイト経験や身近な人の話などを参考にした話し合いが進められ、各チームの発表が行われた。
発表では、「何のためにバイトをしているのか」、「好きなことを一生の仕事とするべきか」、「バイトの仕事の違いは何か」などといった、この段階での「働くこと」に対するそれぞれの考えが出された。
その後、これらの発表や先生方のお話をふまえ、詰めた話し合いがされ、この日の最後には企画会議に向けた経過報告がされた。
初日ということもあってか、上手く話し合いが進まないチームもあったが、他のチームと相談したり、先生方に意見を聞いたりして、どのチームも真剣に「働く」ということに対しての話し合いに取り組んでいる姿がみられた。
《2日目》
集中講義2日目の企画会議では、1番伝えたいテーマ、受け手、上演形式などが発表された。テーマには「どうして夢に向かって働けないのか」、「外からの”働く”という考えに埋もれている自分の心に気付く」、「働くということにおける”責任”と”自由”」などがあり、受け手としては同世代の人たちや10代の学生などが上げられた。また、上演形式としては、人形劇、ディベート形式、寸劇などといったものがあった。
企画会議では、本当にそれは自分たちが伝えたいテーマか、そのテーマにその上演形式は相応しいかなどといった意見や、もっと自分たちに近づけたものにするべきではなどといったアドバイスがされた。
企画が通ったチームから、発表に向けた具体的な準備に入り、3度の企画会議ですべてのチームが発表準備に入った。
発表準備では、劇のストーリーで悩むチームや、上演形式がなかなか決まらないチームなどもあり、講義自体は無かった土日も、発表準備に励んでいた。
《3日目》
集中講義最後となるこの日は、各チームの発表が行われた。各チームの発表後には質疑応答および講評が行われ、良かった点やもう少し工夫が必要な点などの意見が出された。
最後に、この講義での自分たちの取り組みがどうだったかという振り返りを行い、それぞれの感想が発表され、講義は終了した。
最後の感想には、「始めは話し合いがうまく出来なかったが、最後には、しっかり自分の意見を伝えることが出来るようになった。」といったものが多くあった。これは、このワークショップ形式の中で、人に物事を伝えるために自分の心を整理し、何度も何度も互いに意見をぶつけ合ったことで、本当の意味でのコミュニケーションが出来るようになったということなのではないだろうか。
土日を含めた5日間のこの集中講義で得たものは、単に「働く」ということについての考えだけではなかったはずである。限られた時間と与えられた条件の中で表現をするということの難しさや、受け手に響く作品を作るために、自身の内面をさらけだすということの苦しさも、同時に学ぶことが出来たのではないかと思う。