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教員紹介

プロフィール、授業のこと、最近の著作、研究室だより。

長谷川 一 はせがわ はじめ

プロフィール

 1966年名古屋生まれ。専門はメディア論。ミュージカルなどの批評もしています。

 経歴は少々ややこしい。千葉大学大学院を中退したあと、初め晶文社、のち東京大学出版会にて、つごう15年ほど編集者として活動。編集の仕事はいまに至るまで大好きなのですが、30代半ばにしてふと思い立ち東京大学大学院情報学環・学際情報学府に入学、メディア論を学ぶことになります。2005年に博士課程単位取得満期退学し、同大学院助手に。2006年、芸術メディア系列の新設にともない当学科に赴任してきました。

 明学では芸術メディア論を担当しています。デジタルメディアはさまざまな形で既存の枠組みの再編成を促していますが、芸術メディア論とはそのなかで、メディアから芸術を、あるいは芸術からメディアを捉え直そうとする試みであると、仮に述べておきましょう。

 メディア論では、個々の作品や作家を直接対象にするというよりも、そうした作品や作家を成り立たせているものに注目していきます。「媒体」と「媒介」の二つの面から考えていくとわかりやすい。

 媒体とは、システムやモノのこと。たとえば放送や出版や映画や音楽といったマスメディア産業、インターネット、ミュージアムなどといった仕組みが、システムの例にあげられます。鉄道や水道などの社会基盤もそう。こうしたシステムのなかに、衣服や絵具、楽器、デジカメ、携帯電話機、iPodなどといった無数のモノが埋め込まれています。いっぽう媒介とは、モノやシステムを介して、人がほかの人びとと結びつけられ、関係づけられていくその仕方のこと。媒介という働きは、複数の人によって織りなされるコミュニケーションの場のなかで立ち現れます。そこには、わたしたちの身ぶりや立ち居振る舞いといった身体や実践が深くかかわっています。

 わたしの授業の多くは、ワークショップのような参加体験型で進められます。中心になるのは、実践と協働(コラボレーション)です。クラスメイトと協働して、作品を製作したり、調査したり、発表したり、まとめたり、議論したり、ときには演じたり。実践と協働が重要なのは、それがメディアの働きの肝だからですし、また卒業したのち社会に出れば仕事の多くが共同作業だからでもあります。でも、それだけではありません。そもそも人間は、実践の織りなす共同体のなかで学び、新しい価値を生みだしていくものなのです。

 柔軟な視点を養い、思考を深めていくための方法を身につけることは、あなた自身の関心と知的好奇心とを存分に発揮するために大切なことです。メディア論的な「ものの見方」を学んだならば、まわりの世界がこれまでと違ったふうに見えてくるはずです。

長谷川 一

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