2011年度「社会学史」
近代社会と社会学

重要なお知らせ



担当 西阪 仰(研究室71111)
時間  月曜2限(10時50分〜12時20分まで)
 
教室  1405室
Tel:  03-5421-5366
E-mail: augnish(α)soc.meijigakuin.ac.jp
オフィスアワー: 月曜日13時00分から14時00分(ヘボン館研究室)
(この時間帯以外に面会希望の場合は、メールか電話でご連絡ください。)

概要

いうまでもなく社会学は「社会」について考える学問である。しかし、そもそも「社会」とは何か。または、それはどこにあるのか。家族、あるいは学校、あるいはいま向かい合っている二人。「社会」はこれらすべてを貫くなにか抽象的なものである。このような「社会」感は、けっして古いものではない。それは「近代」とよばれる時代の産物である。したがって、社会学というのは、すぐれて近代的な学問なのだ。そもそも社会学は、近代社会の諸問題に対処する方策を提案するべく、生まれてきた。そしてこの近代社会への問いは、すなわち「社会」そのものの存立にかかわる問いにほかならない。

この授業では、19世紀から20世紀にかけて,社会科学的な思考が,「近代社会」についてどのようにめぐらされてきたかを,カール・マルクスとマックス・ヴェーパーにそくして見ていきたい.

単に一方的な講義をするだけでなく、みんなで実際に文献を読んでいきたい。いまマルクスやヴェーバーを苦労して読むことにどんな意味があるのかと訝しがる人もいるかもしれないが、命がけで生み出された思想と格闘することは、必ず一生の財産になると思う。

課題

読書課題

読書課題のための資料・課題は、後日配布する。なお、すべての課題は提出用のほかに、必ず自分用のコピーをとっておくこと。(不慮の事故で課題が担当者の手元に届かない場合もあります。そのさいは、そのコピーを提出していただきます。また、授業でそのコピーを適宜参照しながら、発言してもらうこともあります。)

定期試験



授業内容

第1週

テーマ
近代社会と社会学。授業のオリエンテーション。

第2週

テーマ
マルクス (1):「疎外された労働」

  1. 四つの疎外
  2. 「本源的所有」

テキスト

「マルクスを読む 1」資料(「疎外された労働」『経済学・哲学草稿』)課題の配布(第2週)


第3週

「マルクスを読む 1」

第4〜5週

テーマ
マルクス (2):資本制生産様式の矛盾

  1. 「商品の物神崇拝」
  2. 剰余価値の生産
  3. 資本制生産様式の危機と二つの解決

テキスト

「マルクスを読む 2」資料(「商品の呪物的性格」『資本論1』)課題の配布(第4週)


第6週

「マルクスを読む 2」

第7週〜第9週

テーマ
ヴェーバー (1):近代社会の合理性と非合理性

  1. 合理性:意味適合性と「世界の脱呪術化」
  2. 社会的行為:行為の四類型
  3. 支配の社会学:官僚制と支配の三類型
  4. 社会科学論:「理念型」

テキスト

「ヴェーバーを読む 1」資料(「社会学と社会的行為」『社会学の根本概念』)と課題の配布(第9週)


第10週

テーマ
ヴェーバーを読む 1


第11週 〜 第12週

テーマ
ヴェーバー (2):西欧近代社会の成立「世界宗教と経済倫理」

  1. プロテスタンティズムの倫理と近代資本主義の精神
  2. 儒教と中国
  3. 仏教とインド
  4. 古代ユダヤ教:苦難の神義論

テキスト

「ヴェーバーを読む 2」資料(「世界宗教と経済倫理 中間考察」)と課題の配布(第12週)

[<-- 時間がなくなったため中止しました.マックス・ヴェーバー『宗教社会学論選』(みすず書房)に入っています.興味のあるかたは,最後の授業を思い起こしながら,ぜひ読んでみてください.]

第13週

テーマ
前回の続き


定期試験