5.女子力って何? 女の子らしさというものを、最近女子力という言葉で表すことがある。私は、女子力という言葉を、女の子が女らしさを磨いたときに「女子力がある」、「女子力が高い」などと使用する。女の子がファッションやセンス、内面の美しさまでにどれほど気を使っているのかというものを、総合して女子力という言葉ではかっているのである。 女らしさとは、外見でも内面でも言えることだ。女子力の高い格好、それはフェミニンな洋服であったり、奇麗なヒールの靴であったり女性にしかできないようなファッションのことだと思う。しかし、実際に女の子らしさの定義が決まっているものではない。「女の子らしさ」という定義は人それぞれ違うもののように思われる。なので、女子力のはかり方も、人それぞれ違うのではないだろうか。 女子力は、モテるためのものであったり、異性の目を気にせずとも自分磨きのためのものであったりする。異性から見た女子力と同性から見た女子力は違うだろう。男ウケを狙う女子力というものは、ぶりっ子に近いものであるのではないだろうか。可愛らしさを出し、男の子が好きそうな女子を演じるのだ。男の子が好きそうな女子という像は、よく女性誌にとりあげられている。合コンでモテるためのしぐさ、や男性が好きな女性のしぐさなど、女性誌では異性に好まれるしぐさを研究している。これらの誌面で挙げられる女性像は、、実は男性に嫌われるものであったなど、女性と男性の間でギャップが生じていることもある。やはり女子が考える女子力と、男子が考える女子力は違うものであると感じられる。 女性から考える女子力というものは、多くの女性がこんな女性がすばらしいと思う理想像に合っているものになるのではないだろうかと私は思う。女性としての魅力が少しでも感じられれば、女子力があるということになる。女性にしかできないおしゃれをすること、小さなところ、人が見ていないようなところにまで気を配っておしゃれをすることが、美しく見られたいというモチベーションの高さを表す。内面的な女子力ははかりにくい。アグレッシブにいく女性、おしとやかな女性、仕事をそつなくこなす女性、様々なタイプの女性を女子力で評価することは難しいのだ。どれも女性としての輝きは感じられる。しかし、女の子らしさとは一体何なのだろうか。人それぞれにこれが女性であるというイメージは異なっており、女子力の定義もされていない。なんとなく女子っぽいと思ったものに女子力という言葉で評価を与えていく。そして私はその言葉に振り回され、最終的に女子力という言葉を疑い出すのである。 |