6.人が集まる場所 人が集まる場所というものに、魅力を感じる。私は、人は、身体をもって触れ合ったり、関わり合ったりすることで、お互いに理解しあえたり、成長できたり、人格を形成できたり、自分の存在を確認できたりするものだと思ってきた。だから、人が集まる場所って大切だし、人と人は直接会うということを大切にしなければならないと思う。 だけど人が集まる場所、例えば飲み会などは、自分がどんな人間かということが、きちんと見えてしまう場所でもあると思う。例えば、誰かとうまく話ができなかったり、みんなの会話に入っていけなかったり、逆に喋りすぎてしまったりする。そうやって自分というものを、自分で身をもって認識しなければいけないことは、ときには辛いことでもあると思う。人との関わりのなかにコンプレックスを抱いていたら、自分がいやになったりもする。でも、だからこそ、余計に必要なんだと思うのだ。そういう場所に出て行かなかったら、そういう自分に目をつむることになってしまう。自分というものがどういう人間かわからないままに、人と関わることを避けることになってしまう。それでは、変わることも、誰かから影響を受けることも、何かを吸収することもできなくなってしまうと思うのだ。(と、自分にも言い聞かせる。) 私は、集団行動が苦手なほうである。サークルの飲み会などでは積極的に移動するなどはせず、一部の人ととことん話すのが好きである。自分から積極的に色々な人に話しかけられるほうでもないので、集団の中になじむのが遅く、悩むこともある。だからこそ、余計にそういう場所に魅力を感じてもいるのだ。サークルの飲み会だけではない。例えばライブやイベントや集客空間など、人が集まり、ひとつの場所でそれぞれがコミュニケーションをとっている空間を魅力的に思う。たくさんの人がひとつの場所に集まっているという一体感と、それぞれ個々がやりとりをする会話というものに、うまく言い表せない広がりのようなものを感じるのだ。 |