⑫ディズニー

 ディズニーの持つ魅力とは何だろう。私はディズニーが好きだ。しかし一言でディズニーと言ってもいろいろある。映画が好きなのか、キャラクターが好きなのか、テーマパークとしてのディズニーリゾートが好きなのか。私の好きなものはそのすべてに共通するものだ。それはすなわち、ディズニーの世界観である。それは物語や音楽、そしてディズニーのキャラクターたちから作りだされると私は思っている。そのどれが欠けてしまっても、ディズニーの特有の世界観は作りだせないだろう。

 ディズニーにはいくつもの世界がある。映画においては一つ一つが独立した世界だと言えるだろう。キャラクターたちはその映画の物語の中で人生を送っている。ディズニーランドやディズニーシーでは、そのテーマパーク全体がいくつかのエリアに分かれている。そしてその個々のエリアが一つ一つの独立した世界なのだ。各エリアでは、その世界を象徴する音楽が流れ、その世界で生きるキャラクターたちが登場する。

 こうした、いくつもの世界には、共通の雰囲気があるように感じる。共通した世界観をもっているというべきだろうか。しかしそれが何であるのか、私には具体的にはわからない。そこで、思いつく共通点を挙げてみようと思う。一つは音楽だ。ディズニーの音楽はどれも、どこか似たような雰囲気をもっている。そしてディズニーの物語はそのほとんどが悪者を倒す、というものである。それに関連して、キャラクターも善と悪にわかれた非常に分かりやすいものが多い。これらも共通点と言えるだろう。

 これらの共通点が、個々の独立した世界を統括し、ディズニー全体としての世界観を生み出しているのかもしれない。断言することはできない。そのためにはより深くディズニーについて知る必要があるだろう。だが、私が感じるディズニーの魅力は、こういった世界観の存在から来ているということは確かである。

 ディズニーリゾートはディズニー全体の世界観が現実に再現されたものであるとするならば、ディズニーリゾートについて知ることが、ディズニーの世界観を知ることになるのかもしれない。