出張報告

大木 昌

 

▼出張期間

2005年3月1日より2005年3月10日まで

▼出張先
ニュージーランド
▼研究テーマ
ニュージーランドにおける移民政策と移民の実態−オーストリアとの比較―
▼調査の内容

オーストラリアの多文化主義と移民政策について、過去5年間にわたって、毎年実態調査を行なってきた。今回初めて、同じくイギリスの植民地として形成され、地理的にもオーストラリアに近いニュージーランドにおける移民の実態を、観察、インタビュー、文書資料の収集をとおして行なった。さらに、オークランドの移民局で、移民申請をしにくる人々を観察した。
主たる調査地は、オークランド、ベイ・オブ・プレンティー、ロトルア地区であった。オークランドは移民がもっとも集中し人種的にもっとも多様な地区、ベイ・オブ・プレンティからロトルアにかけては林業と製紙工場ではたらく、イギリス人以外のヨーロッパ人の技術者移民がいる地区、そしてロトルア地区は、マオリ族のコミュニテイィーが残っており、そこにはイギリスからの入植者が開発しており現在では棲み分けをしている地区である。
オーストラリアと同様、ニュージーランドにおいても移民政策は基本的にはポイント・システムをとっているが、実態は大きな違いが見受けられる。ニュージーランドへはポリネシア各地からの移民、ポリネシアにすでに散らばっていたインド人移民、中国人、そして最近では韓国からの移民が多い。オーストラリアのように、イタリア、ギリシアなどのラテン系ヨーロッパ人はコミュニテイーがないが、中国、韓国人の商店が集中しているコミュニティーが存在している。

インド人の食品・雑貨店      (オークランド・ダウンタウン)

韓国人の店(ダウンタウン)
韓国・中国・日本食の食材店
小学校の遠足ーほとんどがインド人,韓国人,中国人などの移民の子供たち(オークランド郊外)

 

▼発表予定の論文・著書等

 今回は初めてのニュージランド調査なので、学術論文を発表する予定はないが、オーストラリアとの比較を何らかの形でまとめてみたい。