相変わらず古本やディスカウント本は丹念に探すようにしている。最近の収穫はDavid Heldの教科書Models of Democracy: second edition, Stanford U.P.かな。いろんな人がネタに使ってそうだが翻訳はされないのだろうか。初版の翻訳前に第二版が出て大慌てという奴だろうかそれとも。
SFもろくに読めもしないのに少し買っている。翻訳(貴重なサンリオ文庫!)を人に貸したっきりのThomas M. Disch, Camp Concentrationとか、やはり翻訳は持っているDavid Lindsay, A Voyage to Arcturus とかはともかく、James Blishの悪魔小説Black Easter and The Day After Judgementなどというマニアックなものを買ってどうするんだ俺。今ブリッシュって日本で(『宇宙大作戦』ノヴェライゼーション以外)読めるんでしょうか。『悪魔の星』(創元推理文庫)とか『宇宙播種計画』(早川書房)とか面白かったですよ。代表作の『宇宙都市』シリーズ(ハヤカワ文庫)は全然ピンとこなかったけど。
あと、古書でもディスカウントでもなかったがCarole Pateman, Sexual Contract, Cambridge U.P.も買う。第2セメスター(途中で早々に帰国しなければならないが)で出たいセミナー(ハンナ・アーレント、アグネス・ヘラーにペイトマンときた。)で取り上げられるのだ。この本はフェミニスト政治理論の基本書として重要だそうですね。たしかに社会契約理論における家族、結婚、家父長制の位置づけは思想史的にもアクチュアルな問題としても興味深いのだ。一体何で翻訳ないんだろう。とか言うと「おまえやれ」になるのか? いやマジに誰かやれよ。