2年制コース(既修者)について
2年制コース(既修者)に進学するためには、次の二つの試験を受験する必要があります。
第一に、明治学院大学の法科大学院入試(秋季入試、春季入試)において、憲法、民法、刑法の三科目の筆記試験が課されます(三科目の筆記試験の結果は、基本的に合否を左右する基準とはしておりませんので、合格者は、この時点で、明治学院大学法科大学院への入学(3年制コース(未修者))が可能です)。
第二に、その後、 この三科目で良好な成績を修めた者(合否の発表時点において、正規合格、補欠を含め明確にされています)を対象に、春季入試終了後に、商法(会社法)、民事訴訟法、刑事訴訟法の三科目の筆記試験を課します。その結果が良好であった者について、2年制コース(既修者)への進学を可とします(入学後、本人の申請にもとづき、一年次に取得すべき科目のうち、26単位から30単位の範囲で、当該科目を履修したものとして取り扱うことになります)。
本学の既修判定の入学試験が二段階になっている理由は、次の三点にあります。
第一に、基本的な法的知識、思考力が備わっているかの判定にあたっては、あまり多くの試験科目を課すのではなく、憲法、民法、刑法の基本的な三科目の筆記試験の結果で判断することが適切である。
第二に、今後、現役の法学部の四年生(もちろん、他学部の卒業生でも、2年制コース(既修者)への進学は可能です)が2年制コース(既修者)への進学を考えるようになることを想定すると、秋季入試、春季入試の時点(とくに秋季入試)では、もっとも基本的な三科目(憲法、民法、刑法)の準備に集中してもらい、その出来具合を基本に、その法的思考力を判断することが適切である。
第三に、現役の法学部の四年生の場合でも、三月中・下旬までは多少の時間的余裕があるので、商法、両訴訟法の筆記試験に備えることが可能であるし、その程度の時間的余裕を受験生に与えることが適当である、というものです。
明治学院大学大学院法務職研究科