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消費情報環境法学科10周年に寄せて-現職教員のメッセージ

角田真理子


 

 

 消費情報環境法学科は、10周年を迎えることができました。大変喜ばしいことです。
 私は、2004年4月に明治学院大学に着任してから、消費者法分野を担当しているのですが、学科名の頭に「消費」とついていることもあってか、この学科を志望してくる学生の中に消費者法を勉強したいという学生が多くいます。それは、大変嬉しいことなのですが、消費者法という法分野が憲法や民法などとは違って核となる法律がある枠組みが明確な分野ではないためか、具体的なイメージを持たないまま、とりあえず「身近でわかりやすそうだ」といったことで希望しているといった学生が少なくないのが残念です。
 消費者法には、その名を冠した中心的な法典はなく、消費者問題の発生に対応して立法されてきた多くの法令や学説、判例などが蓄積されたものであり、契約法、行政規制法、経済法などによって構成されています。学際性が高く、さまざまなアプローチが可能な法分野であり、取り組みやすく発展性が高いと言えるでしょう。消費者問題は、常に時代の最先端の課題であり、大変刺激的です。
学科の学生は、能力は高いのにあまり勤勉な学生が多くないのが残念です。しかし、センスが良くてたくましい人が多いのが特徴と思われ、意識的に勉強すれば、飛躍的に伸びる学生が少なくないでしょう。今後を期待しています。

 10年を経て、カリキュラムなど見直しの必要性があるのではないかといった点も出てきています。見直すべきことは見直して、新たな明るい未来に踏み出して行きましょう。