1)講義のねらい

地理歴史科のより良い授業を作るために本講義は組織される。これまで学生は学習者の立場で ｢地理｣｢歴史｣を学んできた。しかし，現在の受験教育のなかで，それらを「なぜ学ぶのか」を 考えたことはないだろう。これらの本質的な課題を視野に入れながら，最終的に地理歴史科の
より良い授業づくりをめざす。


2)授業内容 : 前半を理論編，後半を実践編として組織する。

１ なぜ地理歴史科は必要なのか（理論編）

(1) 地理歴史科とはどのようなものか(一般的な地理歴史科の授業の検討)
(2) なぜ地理歴史科は必要なのか(地理歴史科の概念の検討)
(3) 地理歴史科の内容はどのようなものか(現行「学習指導要領」の検討)
(4) 地理歴史科の授業づくりに何が必要か(初期社会科の「学習指導要領」の検討)

２　より良い地理歴史科の授業を組織するためにはどうすればよいのか（実践編）

(1) 克服をめざす地理歴史科の授業とはどのようなものか(授業分析の方法)
(2)地理歴史科の授業を作ってみよう(教授書形式の学習指導案の作成)


3)教科書 : 社会認識教育学会編『地理歴史科教育』学術出版


4)成績評価の方法


学習指導案(40点満点)を提出していない場合，３分の１以上欠席した場合，単位は出ない。 また，毎回，小レポート(60点満点)がある。


5)その他

ビデオ視聴なども含め多様な方法で授業を行う。質問，意見，何でもあり。学生の積極的 な参加を期待する。尚，他の学生に迷惑がかかるので，遅刻は「厳禁」である。

１）講義内容の紹介・講義の進め方について(9/25)
２）歴史とは何か(10/2)
３）なぜ歴史があるのか(10/9)
４）歴史の授業はどうあるべきか(10/16)
５）歴史教科書論争(1)(11/6)
６）歴史教科書論争(2)(11/13)
７）歴史の一般的授業を克服するにはどうすべきか(11/20)


８）より良い授業づくりのために・「教授書」形式による授業を作ろう<案内>(11/27)
９）地理とは何か(12/4)
10）なぜ地理があるのか(12/11)
11）地理の授業はどうあるべきか(12/18)
12）地理の一般的授業を克服するにはどうすべきか・「教授書」形式による授業を作ろう<提出・返却>(1/8)
13）「教授書」形式による授業を作ろう<再提出>(1/31)

評価の補足事項(抜粋)

地理歴史科教育研究では，試験を行わない。そのかわりに計13回のレポート(100点満点)に よって評価する。最終レポートをきちんと提出しない限り，単位は認められない。
学生の都合で４回を超える欠席した場合，単位を認めない。病欠，列車の遅れなどの場合 は，申し出るように。締切日を過ぎたものは一切認めない。
地理歴史科教育研究しか教科教育研究を履修してない人は単位を落とすことのないよう十 分注意して受講すること。落とした場合，来年度の教育実習には行くことができない。