公開研究会
2014年6月11日(水)、ジャーナリスト西谷文和さんを招いて公開研究会を開催しました。
講師の西谷文和さんは、シリア内戦の歴史的背景と内戦の現実について、戦下での悲惨な日常生活を追った取材映像(兵器により傷ついた子ども、遺族の悲しみ、命がけでパンを買う列に並ぶ市民、難民キャンプなど)を交えて報告し、日本にいる私達ができることは「『戦争をしない』という世論を広げることではないか」と投げかけた。
ゲストスピーチのモハンマド・シハブさんは、「喫煙の可否」を例に、ルールを守るということ、守らせる力がなくなった時にどうなるのか、といったシリア国内や国際社会で起こっている状況を説明し、また国連安全保障理事会の拒否権行使が5大国の利害に左右されるという国際政治の問題がよりシリアの問題を複雑にしている、と指摘した。
コメンテーターの平山恵所員は、西谷氏の報告を受けて、1.武器輸出・義勇兵(外国人兵)が入らなければこんなに酷くならなかったのではないか。2.現在の内戦はアラブの春の民主化運動か?始めはそうであったかもしれないが、現在は異なるのではないか。3.難民キャンプでの教育が憎しみを増大させるような危険な教育になっており、将来を見据えた教育になっていない。4.シリア情勢の全体像がみえていない、掴んでいる人がいない。5.以上を踏まえて私達にできることは、「世論を広げる・自分達の問題としてとらえる」ことではないか、とコメントした。
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ジャーナリスト 西谷文和さんによる ~ シリア現地取材報告~
お申込方法 下記のリンクからお申し込みください
※うまくお申し込みができない場合は、info@hrn.or.jpまで
件名を「シリア報告会申込」として、お名前・ご連絡先をお送りください。
ゲストプロフィール
西谷文和さん
京都府出身。市役所勤務を経て、フリージャーナリストとして独立。 紛争地の子どもたちの被害の取材と支援活動を10年以上続け、NGOイラクの子どもを救う会代表としても活動。 2006年度「平和協同ジャーナリスト大賞」を受賞。 テレビ朝日「報道ステーション」や朝日放送「ムーブ!」、 TBSテレビ「イブニングニュース」などで戦争の悲惨さを伝えている。 主な著作 『報道されなかったイラク戦争』 せせらぎ出版 『戦場からの告発──アメリカがイラクにこだわる5つの理由』 せせらぎ出版 『戦火の子どもたちに学んだこと―アフガン、イラクから福島までの取材ノート (13歳からのあなたへ) 』 かもがわ出版
ゲストスピーチ
モハンマド・シハブさん(日本シリア友好協会会長)
コメンテーター
平山恵(明治学院大学国際平和研究所(PRIME)所員)
モデレーター
東澤靖(明治学院大学国際平和研究所(PRIME)所員)(認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ理事)
シリア内戦から3年以上が経過しましたが、未だに無実の人の命が奪われ続け、子どもたちの犠牲が後を絶ちません。
今年4月にシリア現地を取材されたジャーナリストの西谷文和さんをお呼びして、シリア内戦の歴史的背景と内戦の現実、 民間人に対する人権侵害、特に子どもたちの置かれた状況を語っていただきます。
また、最近の情勢を踏まえ、私たちが日本から何ができるかを議論する機会にしたいと考えます。
是非、多くの方にご参加いただければ幸いです。
共催 認定NPO法人 ヒューマンライツ・ナウ 明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
お問い合わせ先:認定NPO法人 ヒューマンライツ・ナウ
〒110-0005 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル7F TEL:03-3835-2110 FAX:03-3834-1025
2014年6月11日(水)、ジャーナリスト西谷文和さんを招いて公開研究会を開催しました。 講 […]
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