講演会
1930年代から日本が戦争へと突き進む中で、新聞やラジオはどのような役割を果たしたのでしょうか。新聞各社と日本放送協会は軍部の宣伝機関と化し、国民を戦争へと駆り立てました。戦後、『再び戦争のためにペン、カメラ、マイクを取らない』という反省のもとにスタートしたジャーナリズムも、いままた岐路を迎えています。日本版NSC、秘密保護法、集団的自衛権容認閣議決定など戦争が出来る国への転換が危惧されるなか、6月の国会では、集団的自衛権の行使容認に伴う安全保障関連法案をめぐり激しい論戦が予想されています。しかし、メディアは全体として、このような問題に対して委縮してしまっていて1930年代と同じ状況になっているという批判も強くなっています。アジア太平洋戦争の時期、日本の新聞などのマスメディアが政府の圧力もしくは自発的協力で「国策報道機関」と化していった過程を考えながら、今日のメディアに問われている課題についてともに考えましょう。
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