研究会
2016年4月の日本学術会議総会において、大西隆会長が「大学などの研究者が、自衛の目的にかなう基礎的な研究開発することは許容されるべきだ」 とする考えを示したことが伝えられた。1949年の発足以来、一貫して軍事目的の研究に関わることを否定してきた路線の変更につながる会長報告には異論反論が相次ぎ、現在も議論が続けられている。
このような研究の軍事化、軍学共同の流れは、決して「装備品」にかかる技術、理系の研究に留まるものではない。平和研究においても、防衛省出身の研究者などによる軍事力や核抑止力を背景にした集団的安保論、自衛隊の海外派遣を前提にした「平和構築」論、「平和貢献」論などが次第に顕著なものとなってきている。
今こそ「知識の悪用に対する批判」を、学会内外の知を結集して研究し、発信していく場を設けるべく、今回の研究会を企画した。
報告:島薗 進(上智大学神学部教授) 「軍学共同と学問の自由―戦後の経験から」
討論:高橋博子(明治学院大学国際平和研究所)
藍原寛子(ジャーナリスト)
司会:平井 朗(立教大学)
主催:日本平和学会関東地区研究会
後援:明治学院大学国際平和研究所
日本平和学会関東地区研究会
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