釜ヶ崎で活動する詩人で、NPO法人こえとことばとこころの部屋(ここルーム)の代表をつとめる上田假奈代さんを講師に対話と講演とワークショップを行った。 第一部は「自治」をめぐる対話とし、社会学科2年の森田友希が作成の釜ヶ崎写真スライドの上映と、彼が釜ヶ崎で詠んだ詩の朗読。その後、フロアーも交えて、ココルームの活動や、猪瀬が関わる見沼田んぼ福祉農園の実践を事例にしながら、農民芸術や限界芸術について、人と人とをむすぶアートや農の可能性について議論を行った。行政や市場、(あるいはこの報告書のように大学)が課す説明責任(アカウンタビリティ)とは別の形で、曖昧な、死にゆく存在としての人間の存在を、曖昧のままいかに表現できるのかが、現在のアートの課題であるという論点が示された。
第二部は、ココルームが支援する、元野宿の高齢者による紙芝居集団「むすび」についての映像上映の後、ココルームの活動の詳細が上田さんより語られた。その後、詩のワークショップが行われた。
「今日の詩のワークショップはこれまでにない、言葉にしにくい体験ができた。名前も知らなかった人と物を交換し、物から相手のことを考える。初対面の人とでも真剣に向き合うことで、少し分かり合えた気がした。送ってもらった短い詩には素直に感動してしまった。これを機に友達との関係、家族との関係、身近なことをもう一度見つめなおそうと思う」。 学生の感想。
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