感想 「草の根の自治、草の根の共生」:青年団から煙仲間、そしてみかん山へ
30名ほどの参加者が集まり、机を除けて椅子だけでのアットホームな雰囲気で座談会が始まりました。第一部は明学生が山梨みかんトラストファームを計4回訪れた話でした。猪瀬浩平先生(見沼・風の学校、PRIME所員)のボランティア学がきっかけで、山梨さんと学生の交流が始まったようです。収穫を祝う中で学生と山梨さんを始めとする地域の方々が囲炉裏を囲んで世代を超えた交流が良かったと語る石塚佳和さん。彼女にとって農園主の山梨さんやトラストファームのおじさん達は、お父さんに話せないことが話せることができ、逆にまた山梨さんから学生たちには、子供には話せないことが話せるといった双方がマッチした関係を築いているように感じました。 第二部は山梨さんがトラストファームを作り上げてきた話を伺いました。一緒にふざけあった青年団について、募集しているのにも関わらず断られた消防団について、山梨さんの基にもなっている煙仲間について、当時の自分にあてはまり共感できた下村湖人著の『次郎物語』について、そして海外経験や外との関わりを深め視野を広げてきたことについて話されました。これらの様々な要因があったからこそ今の山梨みかんトラストファームが形成されたということでした。ここまで盛り沢山のお話をして下さったのも小松光一さん(大地を守る会国際部顧問、グローバル地域研究所主宰)が面白おかしく山梨さんにお話を聞き出して下さったからだと感じました。また小松さんは「地縁社会」と「知縁社会」、「ネットワーキング論」の説明をして下さり、また猪瀬先生が具体例を挙げ分かりやすくして下さいました。
なかなか見受けられないほどフランクでアットホームな研究会で、学生たちは「囲炉裏でのお話の雰囲気がある」と言っていました。
これこそ山梨さんの「自由な関係をゆったりと作っていこう」という考えが伝わってくる研究会でした。 (了)
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