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※実施報告あり
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明治学院大学国際平和研究所×Le Monde Diplomatique 友の会東京 共催
PRIME公開研究会
アラブの春、一年後
―エジプト革命は続く


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日時:2012年 5月17日(木) 18:30-20:30
会場:明治学院大学白金校舎 本館10階大会議場

http://www.meijigakuin.ac.jp/access/


【講師】長沢 栄治(ながさわ えいじ)さん
東京大学東洋文化研究所 教授
近著として『エジプト革命 アラブ世界変動の行方』平凡社新書(2012年1月刊行)がある。

ディスカッタント】勝俣 誠(かつまた まこと)
明治学院大学国際平和研究所 所長

 

何が変わって、何が変わってないのか。

中東和平の展望は?



◆参加費 無料

◆事前お申込み歓迎
お申込み先 : prime@prime.meijigakuin.ac.jp
本文に@お名前 A所属 B連絡先 をお書きください。

◆共催
・明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
E-mail: prime@prime.meijigakuin.ac.jp
TEL:03-5421-5652 FAX: 03-5421-5653
http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/
・Le Monde Diplomatique 友の会東京(Association les amis du Monde Diplomatique,AMD)


〈実施報告〉


アラブの春、1年後、エジプト革命は続く      長沢栄治さん

  私たちの国際平和研究所はパレスチナ民族の自決問題を中東和平の核心として長らく研究会を重ねてきた (1)。
このたび東京大学の東洋文化研究所の長沢さん(近代エジプト社会経済史)を迎えて、エジプト革命一年を振り返って、何が変わって、何が変わらないかを中東和平の展望を含めてお話しいただいた。
 革命のクロノロジーをタリハール(アラブ語で「解放」)広場とその周辺の資料を踏まえて、この「革命」を現時点でどう評価するかという問いに対して、長沢さんはフェースブックの普及といった社会変動の加速度要因の指摘を越えて、アラブ世界の近現代史の中で検証することによって、実はその性格、可能性、限界が明らかになるという手法をとって、分析・考察を展開した。
そして、この進行中の革命は虐げられた人間の尊厳と社会的公正の実現を目ざす他のアラブ諸国、米国(ウォール街を占拠せよ)、中国などの地域の権利回復運動とも連動しうる展望が示唆された。
これはまさにニューヨークなど世界の他地域で起こった街頭占拠を写真入りで解説した「ニューヨークタイムズ2011年10月15日の報道分析記事“The power of place”を想い出した。
www.nytimes.com/.../wall-street-protest-shows-po

 なお、この研究会は、フランス総合月刊誌「Le Monde diplomatique」友の会:東京との共催(同誌5月号に掲載)で実施され、日本在住の会員の参加もあった。 


註(1)中東和平に関するPRIMEの刊行物および所員、研究員による刊行物は「PRIME」バックナンバー以外にたとえば以下が挙げられる。
・サミール・アミン、勝俣誠(解説・訳)、「2011年アラブの春の到来か?」
・季刊「ピープルズプラン」54号、2011年
・勝俣誠、「チュニジアの市民革命−問われた経済政策、アラブ世界へ衝撃も」、毎日新聞夕刊、2011年2月8日
・伊東典子、「私はなぜパレスチナに行ったか−ボランティア活動を通してみたパレスチナ」、「みなみを考える」、第2号、1999年
また、東京新聞のジャーナリストの田原牧さんの「中東民衆革命の真実−エジプト現地レポート」、集英社新書、2011年もオススメです。(文責 勝俣)

2012.6.7 勝俣誠






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