テーマ：　アフリカの戦争と平和〜紛争を憲法から考える〜

今日アフリカでは、ダルフール、ソマリア、コンゴ民主共和国東部などで武力紛争が続いています。
最近では、ケニアの大統領選挙結果をめぐり、多くの犠牲者を出し、大量の国内避難民も生まれました。生活改善のためにこそ、協力して国づくりが必要なアフリカで、なぜ人々は憎しみあい殺し合うのでしょうか。人々が安心して生活し、働ける社会をつくっていくことがアフリカの国家と国民にとって最大の課題となっています。憲法はその民主的な国づくりに形を与えるものです。紛争の平和的解決のために各国の憲法はどんな役割を果たしてきたのか、アフリカの紛争現場で活動や研究をしてきた方々の報告によるシンポジウムです。
シンポジウムは２つのパートからなっており、パート�Tでは、アフリカの市民社会の報告者も参加して、ルワンダとケニアの事例を分析します。パート�Uには、内戦下のコンゴ民主共和国の和平プロセスで、新憲法草案に携わったムボッチ教授およびコメンテーターとして憲法学者の樋口陽一氏が参加します。

◆プログラム◆

【5月2日（金）】14:00―17:30
主催者挨拶　所長　勝俣　誠氏
＜第1部＞　英語、日本語（同時通訳）
セッション１：　　ルワンダのジェノサイドと2003年憲法
発題者　　武内　進一氏（アジア経済研究所）
コメンテーター　　エル・ハジ・ムボッチ氏　（セネガル／ダカール シェイク アンタ ディオプ大学教授、元コンゴ民主共和国政府和平委員会顧問）
司会　寺田　俊郎氏（PRIME主任）

セッション２：　　アフリカの紛争とジェンダー
発題者　　フローレンス・ンパエイ氏（ケニア／ナイロビ平和イニシアチブＮＰＩ）　　
コメンテーター　エマニュエル・ボンバンデ氏（ガーナ、西アフリカ平和構築ネットワークＷＡＮＥＰ）
コメンテーター　　滝沢　美佐子氏（桜美林大学）
司会　原　宏之氏（PRIME所員）

＜第2部＞　18:30−20:00　フランス語、日本語、英語（同時通訳）
講演会　アフリカの紛争の平和的解決と憲法の役割〜コンゴ民主共和国の事例から〜
発題者　EL Hadji MBODJ エル・ハジ・ムボッチ氏（セネガル、法学者）
コメンテーター　樋口　陽一氏（憲法学者）
司会　　勝俣　誠氏（PRIME所長）

閉会

＊プログラムは変更の可能性もございます。予めご了承下さい。

◆講演者紹介◆

EL Hadji MBODJ エル・ハジ・ムボッチさん
Mr. El Hadj MBODJ is a Professor of Public Law and Political Science at the University of Cheikh Anta Diop of Dakar, Senegal.
Professor MBODJ has just completed his mission as an expert lawyer in the Parliament of the Democratic Republic of Congo, where he took part in the drafting of laws on decentralization and the Congolese judicial system.

樋口陽一先生
1934年生まれ。憲法学専攻。東北大学、東京大学、パリ第2大学、上智大学、早稲田大学等で研究・教育に従事。
現在、日本学士院会員、フランス学士院準会員。


◆参加お申込み・お問い合わせ◆

お名前、ふりがな、ご所属（明学生は学籍番号）、連絡先（メールまたはFAX番号）をお書きの上、下記までご連絡下さい。
明治学院大学国際平和研究所　
〒108-8636　東京都港区白金台1-2-37　　prime@prime.meijigakuin.ac.jp
Tel: 03-5421-5652　Fax: 03-5421-5653