社会学科

演習紹介

  元森 絵里子(専攻領域:教育社会学・子ども観の歴史) 教員紹介ページ


  演習1のテーマ:教育を社会学的に考える

テーマの説明

広く教育現象や子ども・若者に関わるテーマを考えたい人を対象とします。(家族や福祉、労働と絡むあたりがボーダーラインくらいです。)1年の間に、各人が卒論につながるテーマを練り上げ、自分なりのアプローチ方法を見つけていくことを目指します。

ゼミ自体は、みんなで1つの対象について考えるのではなく、教育にまつわる常識や実践の仕組みを探る視点と方法について考えるということを共通テーマとします。教育や子どもというのは、「子ども尊重」「いじめはいけない」「みんな仲良く」などの魔法の言葉が溢れる領域です。加えて、誰でも一度は経験したことがあるためか、なんとなく安易に批判ができてしまう対象でもあります。そういう自分の思い込みや世間のイメージを鵜呑みにしたまま教育を眺めてしまうと、「結論先にありき」の「妄想」に堕してしまいます。ゼミでは、自分の見方を常に問い直し、証拠を示しながら現象を論じたり、実践や政策への提案をしたりいくにはどうしたらよいのかを、各人のテーマに即して考えていきます。


使用予定テキスト・主要な参考文献

参加者の関心を加味して初回で文献リストを提示し、参加者と相談の上でとりあげるものを決定したいと思いますが、手始めに以下の2つから論文を抜粋して読む予定です。

1 広田照幸『教育言説の歴史社会学』(名古屋大学出版会、2000年)
2 広田照幸『教育には何ができないか』(春秋社、2003年)

なお、4月までに、以下のようないわゆる「教科書」の「お勉強」はすませておくこと。

1 加野芳正・藤村正司・浦田広朗編『新説教育社会学』(玉川大学出版会、2007年)
2 苅谷剛彦他 『教育の社会学』(有斐閣、2000年)
3 柴野昌山・菊池城司・竹内洋編『教育社会学』(有斐閣、1992年)


ゼミのすすめ方

<春学期>基礎的な文献や最近の研究の中から各人の興味に即したものを選んで、みんなで読んでいきます。教育を分析するとはどういうことなのかをつかむと同時に、文献の読み方(批判的に読み、次の手を自分が考えるつもりで読む!)を身につけてもらいます。
<夏休み>中間レポートを書いてもらいます。合宿等を行うかは、参加者との相談の上で決めます。
<秋学期>学年の終わりにゼミレポート(長文)を提出していただくことを目的に、各自のテーマを追求していくことに主眼をおきます。詳細は参加者と様子を見て考えていきます、グループワークや個人発表の形で、自分でデータをとってきて分析する練習や、文献の批判的読解等をするのがよいかと思っています。