社会学科

教員紹介

藤川 賢 Ken Fujikawa
7-1001(ヘボン館10階):
---:
fujikawa@soc.
---:

  近年の研究テーマ

地域格差や地域開発にかかわる環境問題を中心に勉強しています。事例調査を進める上で、一つの柱になっているのは産業廃棄物問題です。これは、一方で消費を中心とする現代社会全体を見直す契機になり、他方では過疎地などで地域の存立にかかわる具体的な試みともつながっています。もう一つの柱はカドミウム問題です。カドミウムというと富山のイタイイタイ病が有名ですが、カドミウム問題は全国各地で起きており、今日、食品安全に関する議論が大きくなっていると同時に、解決過程と被害放置に関する課題も残されています。また、社会学としては、農業や鉱業との関係も興味ぶかいところです。

近年、これらを総合する形で、数人の研究仲間と金属リサイクルを中心とする科学研究費の課題に取り組んでいます。地域社会からリサイクルを見直すことを通じて、地域を再考するとともに、脱大量消費をめぐる理論的な可能性にもつながらないかと、試行中です。


  担当授業

◆学部担当授業

  • 環境社会学/環境社会学A(春・白金・月曜日・4時限)(講義概要:シラバス
  • 地域環境論/環境社会学B(秋・白金・月曜日・4時限)(講義概要:シラバス
  • 演習1(通年・白金・木曜日・4時限)
  • 演習2(通年・白金・火曜日・3時限)

◆大学院担当授業

  • 環境社会学研究

  主な業績

◆著書

1 舩橋晴駿、編『講座環境社会学2・加害被害と解決過程』「産業廃棄物問題-香川県豊島事件の教訓」担当、有斐閣、2001年
2 飯島伸子、編『廃棄物問題の環境社会学的研究』「産業廃棄物をめぐる地域格差と地方自治」担当、東京都立大学出版会、2001年

◆論文

1 「産業廃棄物問題と消費社会からの脱却」『明治学院社会学・社会福祉学研究』111:77-108、2002年
2 「遺伝子組換え作物をめぐる議論の変遷と社会的受容」『明治学院大学社会学部付属研究所年報』33:213-226、2003年
3 「Indigenous Health Problems in Remote Australia」『明治学院社会学・社会福祉学研究』119:1-31、2005年
4 「公害被害放置の諸要因-イタイイタイ病発見の遅れと現在に続く被害」『環境社会学研究』11:103-116、2005年
5 「公害被害者の現在と社会的孤立」『東京経済大学学術研究センター・ワーキングペーパー・四日市公害被害者の現在に関する調査報告書』34-56、2006年

◆翻訳

1 (共訳)R.F.ナッシュ編著、松野弘監訳『アメリカの環境主義』同友館、2004年

◆その他

1 (共著)渡辺伸一代表『イタイイタイ病およびカドミウム中毒の被害と社会的影響に関わる環境社会学的研究』(文部科学省科研費報告書)2004年
2 「オーストラリアの先住民政策とウラン鉱山開発」帆足養右代表『日本及びアジア・太平洋地域における環境問題と環境問題の理論と調査史の総合的研究』(文部科学省科研費報告書)2007年、404-423頁担当 

  メッセージ

卒業生の方々へ。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

おかげさまで、こちらは相変わらずです。最近、移り変わりの激しい社会において現代の問題を学ぶ意味はどこにあるのか、考えさせられることが多くなりました。最近の仕事の関係か、考慮の前に判断しなければならないことが増えたからか、もしくは年齢のせいでしょうか。

現代をどう学ぶかについては、卒業の後、実社会に身を置くようになった皆さんの方が強く感じておられるかもしれません。その中で、学生時代に学んだことはどのような位置にあるのでしょうか。希望を言えば、直接に役立つかどうかより、調べ・学び・考えた経験が一つの糧になっていてくれればと思います。また、明治学院大学が楽しい思い出であってくれれば幸いです。

ご自愛くださいますようお祈り申し上げております。とともに、いつでもご連絡いただければ幸いです。お会いできる機会がありますことを楽しみにしております。