地域格差や地域開発にかかわる環境問題を中心に勉強しています。事例調査を進める上で、一つの柱になっているのは産業廃棄物問題です。これは、一方で消費を中心とする現代社会全体を見直す契機になり、他方では過疎地などで地域の存立にかかわる具体的な試みともつながっています。もう一つの柱はカドミウム問題です。カドミウムというと富山のイタイイタイ病が有名ですが、カドミウム問題は全国各地で起きており、今日、食品安全に関する議論が大きくなっていると同時に、解決過程と被害放置に関する課題も残されています。また、社会学としては、農業や鉱業との関係も興味ぶかいところです。
近年、これらを総合する形で、数人の研究仲間と金属リサイクルを中心とする科学研究費の課題に取り組んでいます。地域社会からリサイクルを見直すことを通じて、地域を再考するとともに、脱大量消費をめぐる理論的な可能性にもつながらないかと、試行中です。
卒業生の方々へ。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
おかげさまで、こちらは相変わらずです。最近、移り変わりの激しい社会において現代の問題を学ぶ意味はどこにあるのか、考えさせられることが多くなりました。最近の仕事の関係か、考慮の前に判断しなければならないことが増えたからか、もしくは年齢のせいでしょうか。
現代をどう学ぶかについては、卒業の後、実社会に身を置くようになった皆さんの方が強く感じておられるかもしれません。その中で、学生時代に学んだことはどのような位置にあるのでしょうか。希望を言えば、直接に役立つかどうかより、調べ・学び・考えた経験が一つの糧になっていてくれればと思います。また、明治学院大学が楽しい思い出であってくれれば幸いです。
ご自愛くださいますようお祈り申し上げております。とともに、いつでもご連絡いただければ幸いです。お会いできる機会がありますことを楽しみにしております。