ケースワークA・B
人は誰でも社会生活を送る上で必ずいくつかの生活課題に出会います。高校生から大学生になるために自分の進路を選択するという課題であったり、家族が突然病気になって経済的な問題に直面したりします。こうした課題を持って援助を必要としている個人や家族の人々に支援するための方法・技術として、社会福祉分野ではソーシャルワークがあります。
ソーシャルワークには個人の話を聞き、困っている問題に一緒に考え、いろいろな情報を提供する個人に働きかける方法と、グループに働きかける方法、地域社会に働きかける方法などがありますが、私が担当するケースワークは個人や家族に働きかける方法です。
ケースワークは理論体系化されてから、100年ほどの経過がありますが、その間に時代の変化があり、ケースワークの方法・技術が実際に役に立つのかを検証されてきました。
ケースワークは生活するうえでの課題、すなわち困難に対して、どのように支援をしたらよいのかを考えます。そのためには個人とその環境について理解する知識が必要になります。また生活する地域社会に利用できる社会的なサービスはどのようなものがあるのかを知っていなければ支援はできません、いろいろなサービスを利用して個人や家族が生活課題を解決して、自分自身と人生に対して見通しをもって、安心して暮らせるように支援をしていくための方法です。
最近、社会問題として注目されていることに、児童虐待や、高齢者虐待の問題があります。そのような悲しい事件が起きないように、家族や人々が、それぞれにおかれている問題を主体的に考えるためにはどのような働きかけが必用でしょうか、地域社会で住民が助け合って支えあうことも必用でしょうし、グループ活動をとおして仲間と一緒に考えることも大切です。ケースワークはその他のソーシャルワークの技術を一緒に使えてより一層充実したサービスとなりますが、ソーシャルワークを使って人々を支援する専門職者をソーシャルワーカーと呼びます。
高齢者はどのような問題を持っているのだろうか、児童はどうであろうか、社会福祉施設や相談機関での支援の事例をあげながら、問題の理解や支援の方法について学んでいきます。