現代GPシンポジウム レポート
「ジョブサポーター養成講座」
日時:2006年9月5日(火) 09:50~16:30
日時:2006年9月6日(水) 10:00~16:30
場所:明治学院大学 白金キャンパス 本館2階 1252教室
講座の趣旨
この講座は、共生社会を支える「ジョブサポーター」(障害者雇用を理解し、市民として障害のある人をサポートする人材)を養成するために、開講されました。一般市民に理解がある人が増えることにより、障害者雇用が地域社会において活性化されることが期待されます。
講座への応募資格
- 企業で働いた経験のある方
- 学んだ知識を実社会で活かしていただける方
- 10月~12月の1週間、知的障害者の就業体験実習のサポートに明治学院大学白金キャンパスにて参加できる方(マニュアル作成や協働)。サポートに入る日時は調整します。
- 港区在住、または在勤の方を優先とします。
プログラム
| 9月5日(火) |
| 09:50~ |
開講式/挨拶 |
| 10:00~10:30 |
「共生社会」の理解 講師:中野 敏子氏(社会学部教授) |
| 10:30~11:00 |
障害について知る 講師:八木原 律子氏(社会学部助教授) |
| 11:10~12:10 |
企業ではどのように育成しているか 講師:富田 雄二氏(松下電器産業株式会社 東京支社人事総務グループ グループマネージャー) |
| 13:00~14:30 |
障害者雇用の現状と諸制度 講師:加藤 辰明氏(ハローワーク品川 雇用指導官) |
| 14:45~15:30 |
現代GP学生プロジェクトチームの発表 発表チーム:学内雇用推進チーム、スワン学生サポーターチーム、企業研究チーム、港区活性化チーム |
| 15:30~16:30 |
人権擁護について(ディスカッション) コーディネーター:中野 敏子氏(社会学部教授)八木原 律子氏(社会学部助教授) |
| 9月6日(水) |
| 10:00~11:00 |
大学での障害者雇用の経験から 講師:三上 耕一氏(明治学院大学図書館利用サービス・電子情報課長)、宮城 玲子氏(図書館利用サービス・電子情報課主任) |
| 11:10~12:10 |
ジョブコーチってなに? ジョブサポーターってなに? 講師:藤巻 鉄士氏(知的障害者就労サポートねりま 副施設長) |
| 13:00~14:00 |
就労支援のプロセス ―Screatorを目指して― 講師:藤巻 鉄士氏(知的障害者就労サポートねりま 副施設長) |
| 14:10~15:10 |
「人を支える」こと 講師:小林 茂夫氏(社会福祉法人宝塚さざんか福祉会 法人参事) |
| 15:15~16:15 |
ディスカッション |
| 16:15~16:30 |
閉講式と実習の説明 |
実施報告
この講座には定員を上回る多くの方々からご応募いただきました。主な受講者は、障害者雇用を進めていきたい「企業の方」、既に障害者雇用への支援をしている「NPO関係の方」、学生等、様々な立場の方がいました。各参加者は、情報や意見交換を盛んに行っていて、意識の高さが良く分かり、今後の連携に繋がっていくこととおもいます。
<1日目について>
松下電器産業(株)富田氏のお話「企業内で障害者雇用を推進できる人材をどのように育成しているか」では、同社の経営理念を社員一人ひとりに浸透させていく人材育成こそが、そのまま障害者雇用への理解に繋がっているとお話いただきました。障害者雇用への考えは、同社の創業者の哲学「社会の公器=公の心(利益を目的に企業があるのではない。社会に役立てて始めて企業がある)」のお話からも納得させられました。一人ひとりの意識を少しずつ啓発していくことで、理解者が増えていくというプロセスは、地域社会にとっても大切であると感じ、「ジョブサポーター」の皆さまに期待したいと思います。
ハローワーク品川の加藤氏には、分かりにくい制度のお話を大変詳細に分かりやすく教えていただきました。制度を知っているからこそ、使える社会資源があり社会へ役立たせることが出来ます。大変有意義なご講義をありがとうございました。
現代GP学生プロジェクトチームは、それぞれのチームが「共生社会への実現へ」というテーマのもとで、行ってきたアプローチについて発表しました。 細かく分析された研究結果からは、新しい発見が多くありました。「企業で障害者雇用を進めるにあたってのアドバイスが欲しい」との質問に対し、自分たちの学内での障害者雇用に関わる経験や、9社への企業訪問を通しての率直な感想(思い)を、学生自身の言葉として企業の参加者の方に伝える姿は、大変頼もしいものでした。
<2日目について>
本大学図書館職員三上氏と宮城氏からは、障害者雇用の実践職場としてのお話をいただきました。様々な雇用形態の職員が図書館で働く中にも共通している「スペシャリストの育成」の視点は、障害者雇用を「理解」のもと、創り上げてこられた理由にもなっていると感じました。
就労サポートねりまの副施設長藤巻氏からは、「ジョブコーチってなに?ジョブサポーターってなに?」というテーマのもと、大変詳細に支援者としてのお考えや支援プロセスについてお話をいただきました。温かさときめ細かい就労支援のノウハウにより、多くの障害のある人の就労や職場を支援してこられていることが良く分かりました。
最後にご講演いただいた小林氏からは、「人を支えること」というテーマのもと、ジョブサポーターとして活動する際の基本を教えていただきました。
二日間にわたり、ご協力をいただきました講師の皆さまに心よりお礼申しあげます。
※ この講座の資料は社会学部現代GP推進室にて閲覧できます。また、講演のテープは文章にして、後日現代GP推進室にてご覧いただけるようにします。ぜひ、ご覧ください。
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