Message as a participants in the Moot

素直に分かりやすく書くことを試みましたが、少々口説くなってしまっていることを気にかけています。そして、どうしたら簡潔に説明できるか、そして適当な情報を与えられるか、悪戦苦闘しています。大会を経験した者でしたら「ん、まあね」と言われるかもしれないが、そうでない者が見て、「さっぱり分からない」では寂しい。入り口としてちょっと分かったような気分になっていただければそれで十分と思います。

まず初めに伝えておきたいのは、大会への参加で悩むことはないです。スケジュールに従って、事例の整理やメモランダムを作成していくうちに何が求められるのかが見えてくる。事例には、その中に、議論すべきポイント(Issue)がヒントとして指示されています。さらに、参加者がウイーンの本部にいろいろ質問し、そのやりとりが大会ホームページに掲載される。新たに気づいたことがあれば、それをヒントにして議論が進んでいったりする。

メモランダムは、大会において評価の対象になる。これは必要に応じて使いやすいやり方で作っていけばよい。ロジックがしっかりしていれば、それなりの評価が得られる。主張に根拠がないと思えば、法学書や判例を引き出してくる。メモランダは、プロフェッショナルな弁護士に評価されるので、主張はより踏み込んだところまで記せると良い。

口頭弁論では、分かりやすく明解に主張することが大切である。仲裁人と意思疎通のとりやすい環境を構築できればよい。そのためには、自信を持ってゆっくりと主張することです。もちろん、仲裁人の質問に的確に答えられるようにすること、また相手方のメモランダも参考にしながら、質問をなるべく予測すること。これらは、討論を進める上で不可欠である。

明治学院大学は大会に参加して今年で5年目になります。常連校として「参加することに意義がある」から「結果を出す」ことがモットーになりました。学生は休みを利用して海外に行ったり、海外から先生を招聘して、語学の勉強に励むことが、当然のこととして受け入れられました。もっとも、参加者にとって大変なのは承知の上でしたので、苦労話などありません。

失敗談を書くなら、メモランダのスペルミス、ロジックのミス、相手方メモランダの研究不足と反省させられることが多かった。しかしその反省は無駄にはならない。人間は反省から進歩するものである。同じ間違えを繰り返してはならないと実感することが大切である。準備の段階で、自分が完璧だと確信しても、実際にはそうなっていないことを思い知らされる。そのようなことを経験した大会でした。