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オンライン授業

【学生広報委員がレポート】「演習1」Zoomでのグループ分けで活発に意見交換

 Zoomでのグループ分けで活発に意見交換  

学生広報委員 内藤凛 
(社会学部社会福祉学科3年生)

【受講中の授業】
「演習1」(金子充教授)

 
私が受けている金子ゼミは「貧困・孤立と居場所づくり」がテーマのゼミです。オンライン授業では、まずゼミのLINEグループをつくって、自分が写っている楽しそうな写真を載せて自己紹介と近況報告をし合いました。それから、「コロナによる貧困・孤立」をテーマにして学生がWebから記事や論評を選んでまとめました。Zoomによる対面の授業が始まってからは、自分の選んだ貧困・孤立問題について再度発表し合いました。

その後のZoomによるライブ授業では、金子先生が似たような関心の人同士をグループに分けてくださったので、そのグループでアイスブレイクをしたのち、グループごとの研究発表に向けて、どのようにグループ発表をまとめていくか話し合いました。

20人のゼミなのですが、最初にライブ授業が始まったときは、全体で雑談や感想を振られたときにみんな黙ってしまい、活気があるとはいえませんでした。しかし5~6人のグループに分かれ話すと、それぞれが発言できるようになっていったと感じています。

教室での対面授業と違い、ライブ授業はグループを組んだりメンバーを決めたりするのが楽で、そして席の移動もしなくてよいので素早い展開ができると感じました。また、教室にある固い椅子ではなく、自宅のソファーや座布団といった柔らかく座りやすいものに座って90分の授業を過ごせることはうれしく感じます。

春学期が全てオンライン授業ということでこの状況がしばらく続きそうですが、登下校の時間もなくなり、増えた時間を有効に使い、さらなる学びを深められたらと思っています。


写真は私の家のタンスです。何もない壁がないので水色でかわいいタンスの前でZoomに参加しています。


 

オンライン授業を受講する明学生へ!
教員からのメッセージ 
 

 
社会学部教授 金子充 

オンライン授業として、どのような内容、水準、方法による授業をおこなうべきか毎日のように悩みつづけながら準備しています。このゼミは3年生のゼミで、学期前からすでに知り合いになっている学生が多くいる様子だったので、まずLINEグループでコミュニティをつくれば、すぐにコミュニケーションしやすい関係になれるだろうと考えました。

オンラインによる自己紹介はプライバシーや肖像権の問題があって慎重におこなうべきことはわかっていますが、そのような信頼のない関係性を超えた「ゼミ仲間」をつくりたいとの思いで、細かいフォローをしながら手探りではじめました。結果として学生たちはむしろ自己PRと「楽しい写真」で競い合いをし、その後もリラックスした雰囲気でライブ授業を進めています。

また、このゼミは福祉をテーマにしたフィールドワークやインタビューを取り入れたゼミにする計画でした。コロナ禍で、実習やフィールドワークは絶望的だと当初思われたのですが、オンラインで意外な授業が可能であることが次第にわかってきました。ライブ授業にゲストスピーカーを招いてZoomを通して話をうかがったり、私が実施した当事者・支援者へのインタビュー録画を閲覧してもらったり、これまでやれなかった授業方法が可能になったのです。今後も、録画した動画を授業前に閲覧しておいてもらい、その内容について授業中に話し合う「反転授業」として実施していこうと考えています。

学生のみなさんが、オンライン授業でひとつひとつの課題に取り組み、思考し、想像することが、これからの社会を切り開くステップになっていると確信しています。コロナ禍を経て、社会は大きくゆらいでいて、変えなければならないことがあり、支えなければならない人たちがたくさんいると思います。若いみなさんにこれからの社会と世界は託されていて、それぞれに何ができるかを考え、行動していかなければ社会は滅びていくことでしょう。幅広い大学での学びを通して、これからの社会を創造していく主役になってほしいと思っています。そのためのお手伝いをするので、一緒にやっていきましょう。

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