フランス文学科のカリキュラムでは、基礎科目と発展科目、フランス語科目がバランスよく組み合わされています。
フランス文学科にはコース制がありません。フランス語力アップに力を注ぐのも、興味の赴くままに文学や芸術の講義に出てみるのも、すべてあなた次第です。「選べるよろこび」こそが、フランス文学科のカリキュラムの魅力です。
段階別に、すべての学年に配置されています。1年次は既習・未習のクラスに分かれ、2年次からはレベル別クラス編成になります。3年次以降の中級の授業では、読解、会話、作文、プレゼンテーションの能力に磨きをかけます。さまざまなフランス語検定試験(実用フランス語技能検定試験、DELF)の講座・授業もあるので、これを利用しない手はありませんね。もちろん、すべての段階でフランス人教員の刺激的な指導を受けられます。
1年次、2年次の「フランス学基礎科目」では、フランスの文化や歴史を基礎から学びます。先生たちのフランス文化への深い造詣と愛のつまったお話の中には、将来これを専門に学びたい、と思えるような、知識と感性の種がいっぱい隠れているはずです。
3年次、4年次の「フランス学発展科目」は3つの領域に分かれ(「ことばと文学」、「思想と社会」、「芸術と文化」)、他校にはない豊富なラインナップが自慢です。これぞと思う授業に出て、たくさんの優れた作品や学問成果に触れ、専門的知識を深めていってください。
2年次のプレ・ゼミと言うべき「基礎研究」では、文学や芸術、言語、歴史、思想を扱い、さまざまなアプローチの方法を学びます。文献を使って調べたり、考えをまとめてプレゼンテーションしたりする機会も生まれます。3年次演習、4年次演習ではさらにテーマを絞りこみ、それまでに培った知識を総動員して対象と向き合います。とはいえ、完全にオリジナルな着眼点や発想なんて、めったに見つからないのでは…?ならば、「卒業論文はラブレターでいい」。書き手の深い思い入れの感じられる卒論は、確実に読む者をひきつけます。
卒業論文はフランス文学科の必修単位で、フランスの文学、思想、言語、芸術、文化、歴史に関わる論文であることが条件です。4年生の6月にテーマを決定し、その後は4年次ゼミ担当の先生(指導教官)と相談しながら文献を集め、1月の提出を目指して計画的に執筆を進めていきます。主査(指導教官)と副査の2名で査読にあたるため、多岐にわたる視点から、公平で刺激的なコメントを受け取ることができます。