5月10日に、明治学院大学でひらかれた大きなシンポジウム「プルーストと20世紀」に参加してきました。
タイトルにある「プルースト」とは、フランスの作家マルセル・プルースト(1871−1922)のことで、『失われた時を求めて』という、とてもなが~い小説で知られています。日本語の文庫版で、何と!10冊以上もある大長編なんですよ。ぼくも「フランス文学史」の授業で知って、第1巻を読んでみましたが面白かったです(つづきは、これからですが……)。マドレーヌというお菓子を食べたら、ふと急に……、というエピソードから物語ははじまります。
さて、シンポジウムですが、午前の部が10時半にはじまり、お昼の休憩をはさんで18時半まで。会場には、先生方ばかりではなく、ぼくと同じくらいの年の他の大学の学生もいて、いっぱいです。全部で9人の先生が自らのご専門にひきつけて、プルーストとさまざまな作家との関係を論じていらっしゃいました。残念ながら、ぼくの知らない作家や哲学者の名前も出てきましたが、何か、こう、「研究」の生の現場を味わうことができたような感じがして、ほんとうに刺激的な一日でした。授業のときとはちょっと違う先生方のお話のされ方(ライブ・パフォーマンス?)を見れたことも、ちょっとラッキーでした(笑)。
とてもお話のすべてを理解できたとはいえませんが、文学って、こんなにもたくさんの読み方ができるんだな、とビックリして、あらためてフランス文学って深い!と実感。またさらに小説を読むことや、文学の研究にたいして興味がわいてきました。
というわけで、さっそく『失われた時を求めて』の第2巻目から読破めざして、チャレンジしはじめたところです。
学生3年 T・S