私がフランス文学科を選んだきっかけは、ファッションに関わる仕事に興味があったからでした。 しかし、幅広いジャンルの授業を選択しているうちに、ファッションだけではなく、絵画や音楽といったさまざまな表現に強くひかれるようになりました。とくに大学2年生の夏、パリに短期留学をして、いろいろな美術館やアートスペースに足を運べた経験が大きかったです。大学3年生からは絵画のゼミに。卒論ではアンリ・ルソーという画家の不思議な世界の魅力を、なんとか言葉で伝えようと頑張りました。また授業外では、クラシック・ギターや写真にも熱中しました。
いまは人材派遣の仕事についていて、さまざまな人がその人生でなにを「表現」したいのかを考える毎日です。その日々の仕事の糧となっているのが、フランス文学科で出会えた、個性的な表現の楽しさや美しさです。ぜひ皆さんも、いろいろな刺激を受けとめながら、新しい自分を発見してみてください。