1966年4月長崎生まれ。高校卒業までを地元で過ごし、大学入学以後、東京、パリ、東京、茨城を経て、2005年4月、明治学院大学文学部フランス文学科赴任にともない東京に生還しました。
20世紀フランス思想を専門領域として研究。ミシェル・フーコー、ジル・ドゥルーズらの著作の分析を行う一方で、映画や絵画等の芸術作品に対する哲学的アプローチを試みています。
ゼミにおいても講義においても、考える術を学ぶこと、とりわけ自分がそれまで考えてきたやり方とは別のやり方で考える術を学ぶことを、目標として掲げています。そのためにまず必要なのは、これまで他の人々によってどのようなことが考えられてきたのかを知ることです。自分には思いもよらない思考を目の前にして途方に暮れたり、あるいは逆に、自分1人で考えたと思っていたことが実は他の人々によってすでに語られていたことを知って愕然としたりすること。自分自身からの脱出の契機としてのこうした驚きを、授業において感じてもらうことができたらと願っています。