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コロナ禍でのオンライン国際交流

新型コロナウイルス感染症の影響で海外渡航が制限される中、明治学院大学ではオンラインを活用した新しい国際交流の形を提供しています。こちらのページでは、各ゼミナールや授業で行っているオンライン授業の一部をご紹介。コロナ禍でも歩みを止めない明治学院大学の国際交流の今をお届けします。学生が参加できる各種オンライン交流プログラムはこちらからご覧ください。


明治学院大学では、明治初期の近代日本の黎明期より、国際交流、異文化理解、語学教育といった努力を積み重ねてきました。新しい社会が生まれる激動期には、より一層、国際教育が重要な意味を持ちます。現在、海外への渡航が困難を極めておりますが、同時に社会は新しいあり方を模索しております。このような時こそ、国際的視点で学ぶことの重要さを強調したいと思います。そして、皆さんが学生として学ぶ期間も、国際化の努力の歩を止めるべきではありません。

そこで、明治学院大学では、ICT(情報通信技術)などを使った教育技法を導入し、日本にいながらにして海外との教育提携を推進しようとしています。国内外の協定校やその他の機関と協力体制を強化し、COIL (Collaborative Online International Learning)等の実践により、国境を超えた学習と異文化コミュニケーションの機会を作り出しつつあります。また、MOOCs (Massive Open Online Courses)などオンライン教材を取り入れた授業を展開しています。その試みの一端をご紹介したいと思います。

副学長
中野 聡子(経済学部教授)


ハワイ大学マノア校との協同開講(コードシェア)科目

この授業では本学の学生がハワイ大学の学生と同じ授業を履修しています。Zoomでハワイ大学の先生の講義を聞き、ウェブ上でハワイ大学の学生と共にディスカッションをしたり、グループ協同プロジェクトを実施したりします。本学側の先輩がティーチング・アシスタントとして授業の予習や復習をリードしてくれ、相談にも乗ってくれるので、安心して、日本にいながらアメリカの大学の授業に参加をすることができます。ハワイ大学はアメリカでもトップクラスの大学なので、チャレンジすることで英語力と国際コミュニケーション能力をアップさせる素晴らしいチャンスがつかめます。

担当教員:田中 桂子(国際学部 国際学科 教授)

学生から

国際学部 国際キャリア学科

辻 周悟

このハワイ大学との合同授業では、実際の現地のカリキュラムと同じ授業を受けることができます。さらには、現地学生とペアになって、一つのプレゼンテーションを作り上げるという「 Joint Project 」も行いました。語学の面で苦戦することもありましたが、僕のパートナーは親身に対応してくれて、無事プレゼンを完成させることができました。
この授業をやり切ったことは、将来国際的に活躍したいと思っている自分にとって確かな自信につながる経験だったと思います。


オンラインを通じたタイ学生との文化交流

タイを訪問し、マハーサーラカーム大学(MSU)日本語学科の学生と一緒に農家に宿泊しながら農家の生活や経済を調査する予定だったのですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でそれがかなわなくなりました。そこでMSUの学生と、オンラインでの交流を企画し、日タイの学生がそれぞれの文化や日常生活を共有し合いました。タイ側はキャンパス内の巨大な食堂やそこで出されるタイ料理の数々を紹介し、日本側は日本の食文化をスライドにしたり、「明学生の一日」をビデオクリップにして見せていました。映像や文字資料を使い、相互の学生生活を見せ合うことが出来るのはオンラインならではの良さだと感じています。

担当教員:重冨 真一(国際学部 国際学科 教授)

学生から

国際学部 国際学科

内田 紗貴

オンラインでの国際交流は打ち解けられるかなど不安もありましたが、「お互いの国について知りたい!」と関心を抱く学生同士だからこそオンライン上でもすぐに仲良くなることができ、とても楽しく有意義な交流ができました。タイの学生も寮や自宅、移動車など様々な場所からオンライン交流会に参加していたため彼らの背景からもタイの雰囲気を感じ取ることができ、質問や議論に繋がりました。座学では得られない貴重な交流ができたと感じています。


社会学部社会学科多文化交流ゼミナール

わたしたち「グローバル社会学」のゼミでは、「多文化共生のまちづくり」をテーマに、様々な国や地域と多文化交流を実施・実践しています。これまでドイツ、フランス、イギリス、オーストリア、スペイン、ポーランド、台湾などで「まちづくり」を意識したグローバルな地域交流やフィールドワークを積み重ねてきました。2020 年度のコロナ禍においても、台湾の私立東呉大学、ウクライーナのオデッサ国立大学などとグローバルな交流をオンラインでも実施しています。 「親密度の高い」国際交流を通じて、ゼミ生たちがグローバルで多文化的な雑種文化への関心を深めてくれていっているのが、とても嬉しいです

担当教員:岩永 真治(社会学部 社会学科 教授)

学生から

社会学部 社会学科

篠原 正広

一昨年の12月、Ukrainian Christmasというイベントに、岩永ゼミとして参加しました。ウクライーナに由来する柄のスタンプをトートバックに押すなど、ウクライーナの文化を体験できるブースやワークショップが開かれ、賑わいを見せました。ウクライーナのクリスマスは、朝から何も食べず、1番星を見てからお祝いを始めるそうです。日本人の過ごし方との違いを実感したとともに、多文化共生について考える機会となりました。
※一昨年の対面イベントに参加した学生のコメントです。


コロナ禍の国際福祉:カンボジアの子どもたちへのオンライン学習支援

明石ゼミでは、毎年学生たちとカンボジアを訪れ、フィールドワークを行なっています。カンボジアでは、低所得家庭の子どもたちに教育機会と給食を提供するひろしまハウスで、学生たちは学習支援を行います。
コロナ禍でカンボジアでも学校が幾度となく休校となっています。ゼミでは、カンボジアへの訪問がかなわないなか、オンラインでの学習支援を始めました。低所得家庭の子どもたちにはディバイスもWi-Fiもありません。そのため子どもたちはひろしまハウスの教室に集まり、ゼミ生たちが福祉開発のスキルを使って立ち上げたオンライン授業を受けます。Think globally, act locally! コロナ禍でも国境を超えた活動は可能です。

担当教員:明石 留美子(社会学部 社会福祉学科 教授)

学生から

社会学部 社会福祉学科

内田 未空

国境を越えた交流が手軽に行えるようになり、オンラインでも教育を提供する場を作りだせることは私にとって発見でした。
オンラインでの学習支援は初めてで、問題作成・授業方法を何度も検討し苦労することもありました。しかし、子ども達の学習意欲の高さは画面越しでも伝わり、回を重ねるごとに質の高い教育を届けたいという気持ちが強まりました。これまでの活動から得た新たな課題への取り組みにも引き続き尽力していきたいです。


英語オーラルコミュニケーションA/B(国際交流型恊働クラス)

2020年度の履修者はオーストラリア・スイス・オランダ・アメリカの4カ国140名の学生と少人数の国際恊働チームを作り、海外にいるチームメンバーとウェブ会議やチャットなどでプロジェクトを行いました。
日本にいながらバーチャル空間で様々な国の学生・教員と一緒にSDGs(持続可能な開発目標)について学び、食糧問題に関する問題解決型の協働課題に取り組みました。 英語力向上はもちろん、グローバル人材としてスキルアップを目指し、留学しているような体験ができるこの科目はchallengingですが、クラスメイトと一緒に先生、TAのサポートも受けながら取り組むことができます。

担当教員:関口 幸代(文学部 英文学科 教授)

学生から

文学部 英文学科

園田 鈴夏

このプロジェクトを振り返った時にすぐ浮かんだ言葉は、「有意義」と「成長」です。難しいタスクを文化の異なるメンバーと行うことができたのはとても意味深かったです。そして、プロジェクト開始前の自分と比べると、英語のスピーキングに大きな成長を感じました。


学生が参加できる各種オンライン交流プログラム

■オンライン国際交流プログラム(学外団体主催)

学外団体が主催するさまざまなプログラムの一覧です。幅広いラインナップから、自身の興味や関心に合うプログラムを見つけてみてください。
※いずれのプログラムも、大学を通さず個人でお申し込みください。
※プログラムに関するご質問などは、各自で運営団体へ直接お問合せください。

主催団体プログラム内容開催時期詳細
(一社)ボランティアプラットフォーム(ぼらぷら) オンラインSDGs海外ボランティア研修 随時 リンク
CURIOUS WORLD CURIOUS WORLDオンライン留学プログラム 随時 リンク
MyStage オンライン海外インターンシップ 随時 リンク
(株)早稲田大学アカデミックソリューション バーチャル海外研修・国内英語留学 随時 リンク
北京語言大学東京校 少人数短期集中 中国語講座 通年 リンク


過去開催分

米国オハイオ州・アクロン大学との合同文化交流授業
各国オンライン語学講座
海外オンラインプログラム説明会Week
「私たちのグローバル・キャリア」オンライン講演会


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