教育発達学科とは !?

専任教員からのメッセージ

教授 清水良三
【専門分野】
教育相談学

【プロフィール】
九州大学大学院教育心理学専攻博士後期課程単位取得満期退学。教育学修士。精華女子短期大学幼児教育科、福岡国際大学教職課程を経て現職。臨床心理士、臨床動作士、心理リハビリテイションスーパーバイザー日本臨床動作学会理事、日本リハビリテイション心理学会評議員。

【メッセージ】
 私たちが、人と人との交わりを持ちながら、積極的に、充実した、生活を自分で開拓し、そして楽しみにあふれた、生き生きした人生を、この社会の中で送っていくことを、適応的に生きるという言い方で表現することがあります。その時、中には、一見受身的で、あまり自己決定的でなく、周りの雰囲気に流されて惰性で生きているという人がいます。自分で人生を決めていないという感覚が強い人かもしれません。
 でもちょっと考えてみてください。そういう人ですら、乳幼児を除けば病気をした場合は別にして、普段の生活の中では、食事をするにせよ、お風呂に入るにせよ、居間から自分の部屋に移動するにせよ、他人あるいは家族から介助してもらっている人は、いないでしょう。自分のからだを自らが操作するということを通じて、私たちは生活をしているのです。自分のからだを操作するということは、ですからとても自発的、主体的、能動的なことなのです。
 いまの子どもたちは、身の回りに知識や情報が多すぎて、基本的に自分が自分のからだを操作しながら生きているという実感にかけているといわれます。
自分のからだの実感が乏しければ、他者を平気で傷つけたり、なかには自分の体を痛めつけたりする人もできます。
 私の担当する教育相談の理論と方法では、子どもたちが仲間関係で傷ついたり、他者を傷つけたりする前に、予防的にいきいきと学校や社会での対人関係を作り、豊かな充実した生活を過ごす基本としての「からだの操作感」、をベースにこころの健康や、その教育についてを考えていきたいと思っています。
 主体性、自発性、能動性を育てる「からだの操作感」を育む教師を一緒に目指しましょう。


教授 緒方明子
【専門分野】
障害児・者心理学

【プロフィール】
筑波大学大学院心身障害学研究科博士課程修了(教育学博士)  国立特殊教育総合研究所研究員・主任研究官を経て、現職。都内で特別支援教育のアドヴァイザー(巡回相談)等をしているので、週に2日は小学校や中学校を訪問して、先生方と一緒により良い支援の方法について考えています。学校で困っている子どもたちが、自分に自信を持ち、学校生活の中で楽しく充実した時間を過ごせるようなるための支援です。

【メッセージ】
 現在、様々な困難さを抱える子どもたちが小学校に在籍しています。学習に集中できなかったり、学習内容を覚えることができなかったり、友人を作ることができなかったり、様々な困難さを抱えています。しかし、子どもたちは自分ではその困難さをどうにかすることができません。専門的な知識を持つ教師が手助けしてあげることが必要です。ぜひ、特別な支援を必要とする子どもたちへの支援ができる教師を目指してください。本学科では、支援力のある教師になるためのカリキュラムが用意されています。御入学を楽しみに待っています。

教授 金子 健
【専門分野】
特別支援教育学(学校や家庭で発達や学習につまずきをもつ子どもやその家族の支援)

【プロフィール】
東京都出身。筑波大学大学院博士課程、国立特殊教育総合研究所研究員を経て、明治学院大学へ。日本発達障害福祉連盟会長、全日本特別支援教育研究連盟常任理事、全日本手をつなぐ育成会(知的障害児・者とその家族の会)理事、アジア知的障害連盟理事。

【メッセージ】
 勉強や友達関係でつらい思いをしている子どもやそのことで苦しんでいる家族の悩みに寄り添いながら、成長・発達を支援しようという気持ちのある人、そしてそれを通して自分も成長したいと願っている人を歓迎します。いま学校ではそのような先生が必要とされています。
明治学院大学 心理学部教育発達学科 2010年4月開設
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