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2023年度春学期 公開セミナー報告


テーマ  多文化主義とデモクラシー ―隠された記憶を掘り起こす―

                              openseminar2023-1

開催日時 2023年7月11日(火)・7月21日(金)
      17時00分-18時30分(開場 16時45分)

開催方法:会場参加かオンライン参加が選べるハイブリッド開催
●会場:明治学院大学横浜キャンパス9号館1階911教室
●オンライン:Zoom Webinar

参加費無料

  
  開催日 ゲストテーマ
第1回 7/11 山崎 哲
(慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師)
中国残留孤児の継続する「戦後」

【講演要旨】
多文化主義 とデモクラシーと題されたセミナーシリーズにおける本 発表 の目的は、「多 様性が排除される事態」を中国残留孤児を事例に考えることである。「多様性が増すこと によって、人々は、理解し、議論する際の手間をより多く要求されることになります。 (中略 私たちにとって手間のかからない理解や議論が、どのような多様性を、どのよう に排除してきたのか 1」というコンテクストにおいて、中国残留孤児を例にとって検討を行 うとき、そこでは、中国残留孤児らのもつ歴史性が日本社会において漂白され、かれらの 存在が「中国人」というわかりやすいカテゴリーに回収されて認識されるという論点が前景化される。・・・ ⇒ 全文
★講演動画の視聴は コチラ(2024年3月末まで視聴可能)

第2回 7/21 土井 智義
(明治学院大学国際平和研究所助手)
「戦後日本」という枠組みを問う:
米国統治期「琉球列島」の入管制度から

【講演要旨】
はじめに
 今年6月、入管難民法が改定され、難民申請中の人も送還できるようになったことは記憶に新しい。日本で暮らす意思をもつ人を、入管制度の適用対象となるかどうかで選別して追放することは、人々の「多様性」を排除することにほかならない。現在の日本で「多文化主義とデモクラシー」を検証する際、「戦後日本」という権力構造を支える枠組みを再考することが求められる。
 いまの日本では、入管制度の適用を受ける「外国人」が日本国籍の有無で規定されるため、国籍こそが入管の対象者を決めるのだと自明視されてはいないだろうか。だが、歴史をみると、入管の適用に関する人の区分は、特定の人びとを強制送還できるよう権力が事後的につくったことがわかる。 ・・・ ⇒ 全文
★講演動画の視聴は コチラ(2024年3月末まで視聴可能)

<司会者> 浪岡 新太郎 (国際学部付属研究所 所長)
 

    

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

問合せ先
 国際学部付属研究所  TEL. 045-863-2267 (受付時間:平日 10時-17時)
                                 Email: frontier(at)k.meijigakuin.ac.jp          ※ (at) は @ に置き換えて下さい.