講演会
講演要旨:
日米の地上戦の場として知られる硫黄列島(北硫黄島・硫黄島など)は、実は近現代日本の矛盾が集中的に表れている場所である。19世紀末以来、日本の「南洋」進出を背景に入植地として発展していたが、1944年の強制疎開で大多数の島民が故郷を失った。残留を命じられ地上戦で命を落とした島民も少なくない。その後、硫黄島は米軍と自衛隊によって排他的に利用され、施政権返還から半世紀経っても島民の帰郷は認められていない。困難な現状のなかで、故郷を奪われてきた島民の気持ちに寄り添いながら、われわれはどのような途を模索すべきか、考える契機としたい。
講師紹介:
石 原 俊 氏 (歴史社会学)
約20年にわたって小笠原群島・硫黄列島の近現代史研究に従事しており、著書に『近代日本と小笠原諸島―移動民の島々と帝国』(平凡社、2007年)、「〈群島〉の歴史社会学―小笠原諸島・硫黄島、日本・アメリカ、そして太平洋世界」(弘文堂、2013年)などがあります。この1月に、『硫黄島―国策に翻弄された130年』(中公新書)を刊行されました。
参加申込:
お申込み先 公益財団法人 小笠原協会
TEL:03-3432-4921/ FAX:03-3432-4487/ E-MAIL:kzho@ogasawarak.jp
一般公募は先着60名締切り。入場券を郵送します。
お申込みは、ファックス又はメールでお願いします。
申込み期間 2019年4月15日(月)~5月10日(金)
明治学院大学の構成員(教職員・非常勤講師・研究員・院生・学生等)の方は事前申込み不要です。
主催:公益財団法人 小笠原協会
公益財団法人小笠原協会では、強制疎開から返還に至る小笠原諸島の歴史を発掘し検証するとともに、残された課題を明らかにする活動をすすめています。これにより、同諸島の文化的、地理的、歴史的な特異性への理解を深め、これからの国境離島のあり方や、歴史の教訓として平和及び地域文化の重要性に光をあて、社会に貢献することを目指しています。
共催:明治学院大学国際平和研究所
お問合せ先:公益財団法人 小笠原協会
TEL:03-3432-4921 FAX:03-3432-4487
E-MAIL:kzho@ogasawarak.jp
当日のご連絡先:明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
TEL:03-5421-5652 FAX:03-5421-5653
E-MAIL:prime@prime.meijigakuin.ac.jp
〒108-8636 東京都 港区 白金台 1-2-37
本館 9階
TEL: 03-5421-5652 FAX: 03-5421-5653
開室時間: 平日10:00~18:00
〒244-8539 神奈川県横浜市戸塚区上倉田町1518
8号館 3階
TEL: 045-863-2203 FAX: 045-863-2205
開室時間: 平日10:00~18:00
E-MAIL: prime[at]prime.meijigakuin.ac.jp
“[at]”部分を半角の“@”に変更してメールをお送りください。