明治学院大学国際学部教授  合場 敬子

 

日本社会では、外見を社会が望ましいとする形に構築することが、今や男性も含めて、多くの人々に求められていると考えています。これはWiddowsという研究者の言葉を使うと、美の理想が倫理的な理想になっていると言うことができます。つまり、美しいことが善で醜いことは悪にと見なされているということです。

2016年ごろから、私は、理想の女性身体を構築することが女性自身にとってどのような意味を持つのかについて研究しています。自分の身体を理想の形に近づける行為には、喜びや楽しさがありますが、一方で、時間や労力を投入続けることや、心身へのダメージが生じるなどの負の側面もあります。多くの女性が理想の女性身体に自分の身体を近づけようとする結果、そのような行為が規範になり、それを行わない自由が失われていると考えています。私はこのような現状を変えるための可能性を考えていきたいと思っています。

 

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2024/09/13 Last Updated.

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