ゼミ用語集

ゼミ用語集とは、2012年度長谷川ゼミの活動のなかで登場した用語を解説したものです。長谷川ゼミでは、1年間の活動の中で様々な課題や活動に取り組んできました。それらの活動の中では、長谷川ゼミ特有の言葉が多く登場します。1年間の活動の振り返りレポートにはこれらの言葉が何度も登場しますので、ゼミの中でよく使われる用語の解説を簡単にさせていただきました。振り返りレポートと併せてご覧いただくと、私たちの活動をより深く知っていただけると思います。振り返りレポートの章に合わせて、時期ごとの活動の解説が見られるようになっております。関連URLも併せてご覧ください。

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第1章 / 第2章 / 第3章 / 第4章 / 第5章/ その他



【第1章】 ゼミメーリス発足~4月

春休みはメーリス上においてゼミ同士やりとりを行った。本の要約をする課題や、関心地図を作るという課題を行い、春休み最終日に提出した。
4月には授業が開始し、ゼミの中で役職決めをした。ゼミ長・【!】チーム・【?】チームに分かれてホームページ開設に向けて動き始めた。また、卒論のテーマに関する一回目の発表も行われた。


●春休み課題
4月からゼミが本格始動する前に、春休みの間に与えられた課題。課題1、2に関しては長谷川先生が指示してくださったもの。3については、まずゼミ生内で課題案を出し合って、最終的に先生がみなの案を組み合わせた課題を提案してくださった。
【課題1】
本を2冊読み、それぞれについて、要約・選書理由・感想をまとめた。うち1冊は長谷川先生が指定した全員共通の本(マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』ちくま学芸文庫)。もう1冊は各自で用意した。その際、小説や漫画、エッセイなどは避け、学術的なバックグラウンドがあるものを選んだ。そして、2冊に共通の主題をみつけ、考察した。
【課題2】
春休みをふりかえるレポートを書いた。4月の学期開始前に提出。
【課題3】
「長谷川ゼミ2012関心地図をつくろう」
ゼミ生それぞれが、いろんなことに関心をもってきた/もっている。それらを総合したものが、ゼミの関心のひろがりや分布、濃度を表しているはずである。それをビジュアルに表したものを「関心地図」と呼ぶことができる。各自、ひとつひとつの関心については「コラム」形式で表現されていることが条件。各自最低15個以上のコラムが揃ったら、相互の関係がわかるように、ビジュアルに配置した「地図」を描いた。

●ホームページ製作
長谷川ゼミのホームページは、毎年ゼミ生によって企画、運営されている。主にゼミの活動を外に向けて報告する目的で運営されており、年度によって新しくその年の長谷川ゼミのページが作られる。また、芸術メディア系列3年生を対象とした夏期集中講義のホームページ製作も、毎年長谷川ゼミが担当している。
12年度長谷川ゼミでは、コンテンツの一部を【?班】【!班】【ゼミ長】に分けて公開している。今年度はこの他に、フィールドワークで行なった「東京張り紙MAP」の母体のページ作りや、夏ゼミ班によるホームページ作りも行われた。
12年度長谷川ゼミ生は半分以上がタグを打ったことも無かったが、ホームページの文章やタグなどを自分たちで1から作ることで、ホームページ製作の技術の基礎を身に付けることができた。

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【第2章】 5月~6月

5月は【!】チームと【?】チームがそれぞれ制作するゼミ全体の関心地図の話し合いが行われた。中旬には、2012年度長谷川ゼミのホームページが開設された。末には、『アトラクションの日常』講読が始まった。
6月は第2回発表が行われた。第2回発表は、卒論の題材・テーマ決めを視野に入れた発表をすることが目的とされた。また、それぞれのチームが制作した関心地図を振り返る機会として、座談会が開かれた。


●【!】チーム・【?】チーム
2012年度長谷川ゼミでは、ゼミ長以外のゼミ生が2つのチームに分かれてゼミのホームページを作成した。「発見」と「疑問」をチーム名の【!】と【?】に表している。ホームページの他に、関心地図やゼミ内での発表などもチームで活動を行ってきた。
2012年度の長谷川ゼミホームページ(別窓)

●関心地図(関心夜空・関心絵本)
春休みの課題である「関心コラム」をもとに、【!】・【?】チームごとに関心地図を作った。1人15個以上挙げた関心を、内容や好きな理由などから分類し、ゼミ全体の関心を可視化して位置づけた。コンセプト、形は自由だがホームページでの公開を念頭に置いたもの。【!】チームの「関心夜空」はゼミ生の書いた関心コラムを分類し、それらの一つ一つの関係を星座にして表現した。星座同士の位置も、関心のあり方をもとに配置されている。【?】チームの「関心絵本」はゼミ生をキャラクター化し、キャラクターのいる環境、動き、持ち物などで関心を表現している。また、ゼミ生同士の立ち位置で互いの関心の類似性も示した。
【!】チーム関心地図ページ(別窓)
【?】チーム関心地図ページ(別窓)

●「関心地図」座談会
【!】チームと【?】チーム、それぞれの関心地図作成がどのような活動であったのかを振り返るべく、座談会を行った。お互いのチームが関心地図完成までの経緯を話し、意見や感想を交換しながら批評し合った。
この座談会は、各チームのメンバーが「話し手」と「編集」の役割に分かれて行われた。「話し手」のディスカッションを、「編集」が記事におこし、ホームページで公開した。
2012年6月29日更新ブログ「関心地図の座談会について」(別窓)
「関心地図」座談会のホームページ(別窓)

●『アトラクションの日常』購読
指導教員・長谷川一先生の著書『アトラクションの日常』(河出書房新社,2009)の精読。全10章を分担し、担当者が1章ずつレジュメを用意し発表した。参考文献や用語について調べ、発表の際に引用文献の役割、前後の文や段落同士の関係などについて一つ一つ確認した。発表後は、聞いている側から出た質問や、理解の仕方の違いなどについて議論を交わした。

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【第3章】 7月~9月

7月は上野でのフィールドワークが実施された。また8月中旬に控えた3年生の集中講義に向けて準備をする現場班と記録班、これまでの長谷川先生の授業で制作した作品をアーカイブ化する夏ゼミ班に分かれての活動が本格化した。
8月の頭では、卒論のテーマ、もしくは題材を決定することを目的とした夏合宿が行われた。この夏合宿が終わると、すぐに3年生の集中講義本番をむかえた。
集中講義後は、記録班は集中講義を、現場班はフィールドワークをそれぞれHPにまとめる作業に入った。夏ゼミ班は長谷川先生の授業を振り返り、さまざまなコンテンツを作ることに努めた。


●夏合宿
8月1日から3日にかけて行われた2泊3日の長谷川ゼミの合宿。栃木県の那須塩原にあるコテージで行われた。夏合宿の目的は卒論のテーマか題材を決めることであり、卒論執筆を本格的に視野に入れた第三回発表を行った。第三回発表では、これまでの発表で必要だったレジュメや原稿に加えて、新たに論文の骨組みとも言える目次案を用意した。ゼミ生は卒論のテーマや題材を決めるため、夜通しディスカッションをした。
2012月8月8日更新ブログ「夏合宿レポ・1日目」(別窓)
2012月8月11日更新ブログ「夏合宿レポ・2〜3日目」(別窓)

●夏期集中講義
主に文学部芸術学科芸術メディア系列の3年生を対象としたワークショップ形式の特別授業。毎年8月の夏期休講期間中に行われる。正式名称は芸術メディア論特別演習といい、通称として「夏期集中講義」と呼ばれている。集中講義では、4〜5人のグループに分かれて、毎年決まった課題に対してそれぞれ話し合いを行い、考えたことを最終日に上演形式で発表する。2012年度のテーマは、2011年度に引き続き「なぜ働くのか」であった。

●現場班
夏期集中講義の運営を担うために作られたチームである。
現場班は受講生が講義に集中できるように、主に当日の準備や片付け、集中講義を取り仕切る先生のサポートなどを行った。

●記録班
夏期集中講義の記録をとり、記録をもとにホームページを作成するためにつくられたチームである。集中講義当日はデジタルカメラとビデオカメラの2つで講義の様子を記録し、その記録をもとにホームページを作成した。
2012年度芸術メディア論特別演習/テーマ「なぜ働くのか?」(別窓)

●夏ゼミ
2012年度長谷川ゼミの夏期休暇中のプロジェクトとして、ゼミ生6人で編成されたチームである。ゼミ内では「夏ゼミ」という呼称で活動してきた。
夏ゼミは、6年間の長谷川先生の授業で、受講生によって作られた「自己紹介ツール」と「本ではない本」の作品を年度ごとにアーカイブとして「ワークショップ」というページにまとめた。また、自分たちの大学3年間をリフレクションムービーと座談会で振り返った。他にも、歴代のゼミ生の先輩方にインタビューをする企画などがある。
夏ゼミの活動は、主に7月から10月まで行われた。
ワークショップ(別窓)

●自己紹介ツール
2年の前期に授業で制作した、「名刺ではない名刺」という自分を紹介する為のツールのことである。名刺は、「携帯可能な“モノ”である」「持ち主の“情報”が含まれている」「ある方法で交換するという固有の“儀式”」という3つの要素を持っている。この3つの要素を含みながら、既存の紙の名刺とは異なる自分だけの自己紹介ツールを発明し、制作、発表した。

●本ではない本
3年の後期の授業で、4~5人のグループで制作した「雑誌」のことである。それぞれ自分の興味のある題材を決め、それについて調べ論考を書いた。そして、それらを持ち寄り、グループごとにひとつの「雑誌」を制作した。ただし、「雑誌」は「本=冊子」ではなく、持ち寄った論考に相応しい独自の形態を発明する。既存の本とは異なる形やそれぞれの題材に対する新しい視点を見出した。

●フィールドワーク
長谷川ゼミでは、卒論ゼミ活動の一環として例年フィールドワークを行っている。
12年度長谷川ゼミは調査地を「上野公園」に決め、4月から7月19日の調査実施日に向けてフィールドワークに向けて準備をしてきた。上野公園に関する知識を増やすために文献を読み、下見調査を行い、具体的に何をどう調査するのか話し合いを重ね、最終的に「悉皆調査」という方法で調査をすることに決定した。調査対象を碑文・看板・貼り紙・落書きシールなどに定め、当日は写真やメモをとりながら、それらをマッピングした。フィールドワークの調査結果は、「東京貼り紙マップ」というページにおさめて公開している。
東京貼り紙マップ(別窓)

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【第4章】 10月~11月

10月と11月は、第4回発表、第5回発表が行われた。第4回発表は、夏休み中に行ってきた活動を報告し、今後の卒論の方針を具体的に決めた。第5回発表では、タイトルと目次を確定し、論文の進め方を固めることが目標となった。この時期から執筆が本格化し、各自が自分の卒論に必要な資料や文献を集め、序論や本文を書き始めた。
また、10月まで記録班、夏ゼミ班は活動を継続して行い、11月に各班のホームページ作りを終了させた。そして12月からは、最終的に卒論を書きあげていく期間となった。

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【第5章】 12月~口頭試問

12月は中旬に設けられているゼミ内提出に向けて、各自が卒論執筆のラストスパートに入った。その後も、1月初頭の本提出に向けてゼミ生は執筆に励み、全員が無事に卒論を提出した。
1月下旬には口頭試問が行われ、自分の卒論に対する講評や不足点が明らかになった。


●口頭試問
ゼミ生一人一人の卒論についての発表・質疑応答・講評が行われる。試験であり、卒論はこの口頭試問までが評価の対象となる。

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【その他の用語】

●くるたのしい
「くるしい」+「たのしい」の造語。物事にしっかりと向き合い、取り組むのはくるしさが付きものだが、くるしい程、思考するたのしさも味わうことが出来る。長谷川先生は、いつもこの言葉で学生を励ましてくれる。

●デジタル・ストーリーテリング
2年次後期の長谷川先生の授業で作成した、写真とナレーションを組み合わせた映像作品。作品を通して聞き手に話を伝える。2012年度長谷川ゼミ 生が受講した年は「今自分にとって切実なこと」がテーマであった。

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