2005年7月

7月13日

 忙しい。まず校務が若干あるが、これがなんとも厄介である。それ以外にも今月は他所でいろいろと人前に出てお話しなければならない。

 第一回目は7月8日、また一橋経研で吉原直毅氏のお座敷(規範理論研究会)に呼ばれて、ちくま新書の構想についてしゃべる。ちなみに目次は;

レジュメは;  「ロック的自然状態とノージック的自然状態とは有意に違う」と吉原氏に言われて戸惑う。後半の論点はあまり掘り下げられなかった。終わった後の酒席で少し議論になる。「フローではなくてストックということか」「ストックも消耗するではないか」云々。
 なお研究会の音声記録もあります。関係者の許可があればここに上げてもいいけど、重いな。
 ちくまの担当石島氏、そして太田出版の落合氏と高瀬社長が来る。酒席で高瀬社長が吉原氏に「そんなことで搾取と格差をちゃんと問題にできるのか」と詰め寄る一方で、肩入れしている生協運動について「あいつらホント全然分析がなくて勘だけでやっててどうしようもないんです、ひとつ先生『おまえらの生き延びるべき道はこうだ!』ときっちり理論的に教えてやってください」と頼み込む。下げたり上げたり大変。
 高瀬社長は28日にも乗り込んできて立岩氏にやはり協同組合関係で仕事を頼み込むおつもりとか。

 10日には学士会館のカフェで、上京した立岩真也氏とNHK出版の大場氏、加納氏とで28日の打ち合わせ。立岩氏、昼食の学士会館オリジナルカレーに「いかにも学士会館」とコメント。
 終わった後、ひとり神保町に。空いていた小宮山書店で、安かったのでいろいろ買い込んでしまう。ポパー『客観的知識』、シュムペータ『租税国家の危機』、ウェルズ『神々の糧』(銀背はいつの間にこんなに安くなった?)、カー『ナショナリズムの発展』、藤田省三『全体主義の時代経験』、ポレツキー『絶滅された世代 あるソヴィエト・スパイの生と死』。


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