2016
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講演紹介
この講演では18世紀前半のドイツの音楽家ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェル(1690~1749)の理論書『レチタティーヴォ論』をもとに、ドイツ語オラトリオにおけるレチタティーヴォの歌唱法について考察します。当時の理論から議論を発展させて、実践的なレチタティーヴォの歌い方についても言及したいと思います。(英語による講演)
講師紹介
クヌート・ショホKnut Schoch
ハンブルク音楽院教授。北ドイツを代表するテノール歌手。バッハやヘンデルの宗教曲・オラトリオを主要なレパートリーとし、特に受難曲の福音史家歌手として不動の地位を確立。CPOやNAXOSなどの各社レーベルで100枚以上のCD録音にソリストとして参加している。
加藤拓未
音楽学者。博士(芸術学)。専門はJ.S.バッハを中心とする宗教音楽史(特に受難曲やオラトリオの歴史)。2004~10年の6年間、NHK-FM「バロックの森」の解説者としてレギュラー出演し、好評を博す。共著に『バッハ・キーワード事典』(春秋社)など。