2016
10
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講演紹介
いまやキリスト教はもっぱら西洋世界の宗教というわけではなく、六大陸すべてに広がっています。これにより、複数地域に中心をおいた歴史叙述学の新しいアプローチが求められるようになっており、同時に、異なる地域でのキリスト教の発展を比較・分析することが必要とされています。
今回の講演会では、アジアとアフリカのキリスト教史における類似点と相違点を考察していきます。1450年から1990年のアジア、アフリカ、ラテンアメリカのキリスト教の歴史(文書に残されたもの)が示された写真を見ながら、クラウス・コショルケ氏にお話いただきます。
講師紹介
クラウス・コショルケ教授
(ミュンヘン大学 福音主義神学部教会史講座 名誉教授)
「世界キリスト教ミュンヘン学派」の創始者および第一責任者であり、2012年から2015年にかけて「1900年前後のアジア・アフリカにおける新聞・雑誌に見られる現地キリスト教徒のエリートたち」と題するプロジェクトにおいて、アフリカとアジアを繋ぐ、地域を超えたネットワークの初期形態を分析し、それらのネットワークにおける認知的相互作用のパターンを明らかにしてきた。1993年から2013までミュンヘン大学福音主義神学部教 会史講座の教授を経て、現在はミュンヘン大学名誉教授、リバプール・ホープ大学客員教授、バーゼル大学客員教授。