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学科主任近況報告

座談会

座談会 ~消費情報環境法学科学生の特徴、法律学科学生との違い~


 

【福田】 創設されて4年たちましたので、そろそろ消費情報環境法学科の学生のあるイメージというのは、確立されましたか。というのは、例えば法律学科の学生と比べて、一般的に言ってこんな特徴があるなんていうことはございますでしょうか。それともそれほど違いというのはないでしょうか。

【京藤】 学生の雰囲気は法律学科とは少し違うなという印象は持つのですけれども、どこがどう違うのかというのが、うまく言葉にできないのですね。もともとこういう非常に特徴的なカリキュラムを結構ずっとこなしてきた学生が、どういう人材として育っていくのかというのは、われわれ自身が体験していないだけに予測ができない。学生自身がそれについて自分をどういうふうに総括して整理していくのかということは、ちょっと聞きたいという気持ちはすごくありますね。

【河村】 多少分かると思えるのは今4年生は就職活動を一生懸命やっていますけれども、消費情報環境法学科の出身だということで、面接のときに話を聞いてもらうチャンスが、非常に増えてきているということと、どういう学科かという質問に対して説明をしていくと、非常に面白い学科だということで、どんどん話が展開していくということになるようです。消費情報の学生が今、全般的にどんな状況かというと、ちょっと数字的には個別的には分かりませんが、早い人たちのグループの中には割と多かったという感じはします。そういった意味では、面接官との問のやりとりによって、そうか、そういう面白いことをやっている、どちらかというと、理系と文系との両方を経験している学生だということ、企業に入れば当然パソコンというものをやらざるを得ないということなど、そういう技術も持っているということになるものですから、割と分かりやすく、採りやすいということでしょうか、企業側のニーズにも合うのではないかと思いますけど。

【福田】 他の先生方はどうですか。と言いますのは、法学部以外の学生さんも教えていらっしゃいますよね、この4年間の消費情報環境法学科の学生には、ある一定のイメージというのはありますか。それともそうでもないですか。

【菅野】 特にはないんですけど、僕の場合は政治学科の学生の3分のlが取りに来るんです。政治学科も環境科学の講義は取れるようになっていますから。その間に差があるかどうかというのは、なかなか難しいところなんですけれども、時々やりとりしてみると、政治学科のほうが少し理屈っぽいかなというところはあります。それはもともと政治学科を目指したというせいがあるのかもしれません。それに比べると、消費情報環境法学科の学生には、あまりどうも特徴を見つけることができないというところはあるのですが。ただそれは僕自身があまり深いかかわりを持っていないせいかもしれません。
それで、これはちょっと話が変わるかもしれないんですけれども、この学科は高校にあまり宣伝が行き届いてないんじゃないかという多少の危惧があるんですね。それは面接試験を受け持ったりして、なぜこの学科を志望したのかと聞いたときに、あまり明確な答え、それからこの学科に対するイメージをはっきりと待っていない人が多いんですね。だからそれで、高校の先生の中にも、ひょっとしたらあまり浸透してないんじゃないかというふうな危惧はあるんです。
今、河村先生がおっしゃったように、就職のほうでかなり有利であるということになれば、これは1つのいい宣伝になると思うので、こういうことをむしろ、これから、新しい学科であるということで大いにアピールするべきだと思います。新しい名称の学科だけに不安はあるわけですよね、受けるときに。法律学科というのはどこにでもあるし、今までの実績があるから、2つ並べてみたら、法律学科に行ってみようやという学生がどうしても増えてしまう可能性があるので、そうではなくて、これは非常に今までにないユニークさを持っているし、それは企業からも受け入れられる素地があるんだということをもう少し宣伝して、今までの法律学科とは大いに違う面を持っているという、その辺の宣伝をしてもらえばね。そうすると、またそれを目指して、本当に最初からそのつもりでやってくる学生が来れば、それなりの学科の科風と言うんですかね、それはちょっとそういう言葉はないと思いますが、学科の学生の特徴の一つが出てくるんじゃないかと思います。

【福田】 法律学科が既にあるのですから、第2法律学科になってはいけないということですね。

【菅野】 そうですね。法律学科ではないユニークな何か学生自身の特徴が出てくるようになればいいと思います。

【福田】 鶴貝先生も、ほかの学科、学部との違いを、本学科の学生の中に見いだすということはありますか。

【鶴貝】 何回も言われていますが、法律学科と消費情報環境法学科の違いは、やっぱり人数と、あとは少人数で受けられる授業が数多くあるということですね。ですから消費の学生は他の学科の学生に比べると仲がいい、コミュニケーションがあると見受けられます。サークルの中にいるような、そのような雰囲気を持っているように、わたしは感じます。


【福田】 わたしは法律科目を教えているのですが、つまり法律基礎科目群に属する科目です。そうすると、半分以上は法律学科と消費情報環境法学科は合同で授業を受けているのですね。ところが法律学科にはない夜間主が消費情報環境法学科にあるもので、夜間主に行くと、すごくその違いが、出るのです。夜間主の場合出席する学生の数は10人台なんです。昼間教える科目のときは300人ぐらいです。そこで学生の特徴というよりも、夜間主のクラスに出席する人には、1人1人の顔と名前が分かる。しかし昼間主でも夜間主でも昼の授業に出席している学生の中身は分からないので、集団としてしか扱えないという、すごく大きな違いがあるのです。どういう訳かその利点、メリットを白金インテンシブコースの学生があまり利用せず、昼の授業に出席したがる傾向があるようです。もったいないなんて思いますね。

 

 

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